2009年7月22日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2009年9月号

今日は日食がおこる、ということで晴れたらいいなと思っていたのですが、あいにくの曇り。ああ、残念だなあ。そう思いながら、日食のはじまったぐらいにコンビニに向けて出発。そう、今日は『まんがタイムスペシャル』の発売日でもあるのです。コンビニにいって、帰ってきた時点でちょうど日食のピークかな、というくらいのタイミングで行動いたしまして、そう、日食、かくのごとしであります。

Solar eclipse at Kyoto Japan

『スーパーメイドちるみさん』は、大樹の思わず口走ってしまった言葉、単なる18禁美少女フィギュアだから!!! に感銘を受けてしまいました。18禁っていうのは、どうしても必要だったのか? うちなる要請がその言葉を発させたのか。いずれにせよ、18禁美少女フィギュアでちるみさんはひくということがよくわかりました。

『ほのか! しっかりしなさい』、『幼稚園ぼうえい組』の先生サイドに焦点をあてて、面白かったです。ちょっと設定のしきりなおし? いや、基本のところはかわらないのですけれど、こうして描かれるところが広がる、それで楽しみかたも広がるなら、それはとてもよいことだなと思いました。ところで、タイトルが『ツヨシしっかりしなさい』を彷彿とさせますね。あの、お姉さん(長女)、好きだったんだ。

『ポンチョ。』もちょっと雰囲気を変えて、なんと今回はお姉ちゃん編だ。もう、大好き。ほのぼのとした楽しさのある漫画なんですが、それはお姉ちゃん編でも変わらないんですね。清楚可憐な女子大生。趣味はアルバイト。しかも、かなりアグレッシブに取り組んで、飲食店は厨房フロアと大活躍、しかも工事現場で肉体労働も辞さないという、もう本当に生活力がある。そんなお嬢さん。しかし、そのバイトにあけくれる中に、妹、ペット、そしてカレシを大切に思っているっていうね、しかもカレシの前では強烈に乙女っていうね、そういうのがすごくよいなと思います。ああ、カレシは仕合せものだ、そんな感じのする漫画です。

夏休み特別企画は「お国自慢スペシャル!!」、ということで、だるま出血大サービスの師走冬子の笑顔のさわやかさ! というか、なんかこの人はいつもなんか小トラブルにまきこまれたりしてる、そんな感じがあって、でもめげない人だなあ。いつもなにか感じのいい、そういうところが魅力だと思います。

さてさて群馬に続き、長崎、滋賀、京都、福島、東京、埼玉ときて、しかしいろんな土地のいろんな名物、って、滋賀はそれ名物? ぶっちゃけ窓の外は退屈です! とか、ちょっと面白かったんですけど、ともあれ土地土地のいろんな名物、楽しみかたが現れてきて、それがとても面白かったです。そして、てっぱくからの流れ、あれは素晴しかった。てっぱくについては描かれないのかなと思ったら、いやいや次からもうてっぱくづくしといった様相を見せて、この興味をひいて、次に繋げる、この手は見事でした。

ということで、『たまのこしかけ』、居並ぶ鉄道に魅入られるたまこさんと、そして圧倒される係長が素敵で、いやもうものすごく面白かった。仕事よりも趣味を優先させる人と合流して、いや、仕事だけじゃなく鉄道がすべてに優先してるんだなこの人は。その意気やよし! そして、ミニ列車運転にドキドキする係長は最高。後ろからの指図におこるところなんかも最高。今回は、いきいきのびのびとして、本当に面白かったです。

『ハニーtheバンドガール』は、前回からの問題を意外とさらりと解決させて、けれど多分この人は今後もからんでくるんだろうな。それはちょっと面白そうで、だって、あのキャクターだもんな。期待しないではおられないって感じです。ソガさんの一途というか不器用さも、それからミツのわけわかんなくなってしまってるところも、見どころ多かった、そんな回でした。

『ココロ君色サクラ色』、これもう大好き。弟、妹たちの話があって、そして今回は兄、姉の側の話。この、絵のきれいなところ、そして話の、ちょっとくすぐったくなってしまうような、そんなところ。すごくいいです。

『ゆたんぽのとなり』、やっぱりこれ面白いです。お嬢ふたりの「砂上の白鳥」。シンプルなネタなんだけど、それだけに面白さがダイレクトに届くといった感じです。他の、キャラクターの個性をうまく使ってのネタも面白くて、とりわけ器用貧乏はよかった。なんせ、私も器用貧乏。もう、なんでしょうなあ。

『総てんねん工房』、これも面白い。シンプル、派手でない、けど面白さはじわじわと伝わってくる、そんな感じ。私はたまきさんが好きだけれど、普段から怖い宮本さん、この人もよくて、普通の人、常識で動こうとしてる人、だからつっこみ役。いい、ポジション。いいキャラクターだと思います。

『レイさんのお局日和』、おお、やっぱりレイさん、いい人なんだ。でも、どうせなら髪をおろしたレイさんも見たかったんだ。ギスギスした人、それがレイさんだけれども、やるべきことはきちんとやって、それで実は面倒見も悪くないっていう、ほんと、すごくいい人なんだ。ちょっと単純、結構素直。うん、これは純情レイさんを愛でる、そういう漫画だと思う。実際、かわいい人だと思います。

『もう一歩恋よ!』、驚いた、なんと宮部さんから意識する日がくるなんて。でも、これで話、ふたりの関係は動き出すというのか。いや、多分、そんなにやすやすとは動かないんだろうな、そんな気がします。

『雨のち晴!!』、ゲスト、ええとかわぐちけいってことは、『ふかふか』の人か! 応援しよう。田舎でパン屋を開く父とその娘、そんな漫画ですが、第1回はまだ状況の説明、導入という感じです。森の中で出会った女の子、その子と再開して、次回からどうなるんだろう。そうした期待を持たせてくれる終わりかたに、ちょっとこれは続けて読みたいな、そんな気持ちになっています。

『4コマの星』、なんと最終回。はやいな! ここ数ヶ月、面白くなってきたなあなんて思ってきたところでしたから、本当に意外、驚きました。『カンヅメコーポのチリー』にも動きはあって、変わった人、早乙女さんの正体が判明。思いもしなかった展開に驚いて、早乙女さんが今後出ないなんてことはないだろうけど、いやあ、でも、どうなるんだろう。いいキャラクターだったから、これからもどんどん出て欲しいものだと思うんですね。

『瞬け!シャイン』は今月も面白くて、やべッ 超期待しちゃう!!♥ ♥とか、もう最高だと思う。それからゴノレフ。食事もあくまで神事の一環。単発のネタも、長く続けてきたネタも、どちらもが面白く、レベルのすごく高い、そんな漫画だと思います。

そして、今月のスペシャルプレゼント。これはすごくいいと思います。いや、私は鉄道ファンとかではないんですけど、しかしそれでもなんか欲しい、そう思わせるものがあると思います。しかし、こういう企画や漫画の内容とリンクしたプレゼントというのもいいものですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第18巻第9号(2009年9月号)

引用

  • 師走冬子「スーパーメイドちるみさん」,『まんがタイムスペシャル』第18巻第9号(2009年9月号),4頁。
  • たかの宗美「自慢かコレ(笑)」,同前,72頁。
  • 安堂友子「瞬け!シャイン」,同前,171頁。
  • 同前,172頁。

2 件のコメント:

nyangetsu さんのコメント...

たまこさんの、てっぱく行き、すごく良かったです。
matsuyukiさんの仰るとおり、プレゼントと連動しているのも凄く良かったです。

私は大宮が通勤の乗換駅なので、是非一度はてっぱくに行きたいです。ほんともう。

matsuyuki さんのコメント...

てっぱくのお近くにお住いですか。こうした、自分の身近な場所、生活圏に含まれるものが紹介されたりするのも、なかなかに嬉しくなるものかも知れませんね。

てっぱくは、うちからはちょっと遠いので簡単にいってみようという風にはならないのですが、機会があったらいってみたいものだと思わせるだけの魅力がありました。それは、施設そのものの魅力もあるけれど、漫画の魅力もあるのでしょうね。