2009年3月23日月曜日

石川鷹彦のもう一度はじめよう! フォークギター再入門

 NHKの趣味悠々においては、ギターは欠くことのできない重要なレパートリーとなっているようで、先年こそはウクレレでしたが、今年はギター、ジャンルはフォーク、講師は石川鷹彦だ、やったあ! ってのは、私がギターをはじめた当初、習ったテキストというのが石川鷹彦、加藤和彦によるNHK趣味百科だったんですよ。『アコースティックギター入門』。ジャンルはフォークにとどまらず、ボサノバやブルース、カントリーなど多岐に渡り、インタビュー等読み物も充実、未だにこれを超えるテキストはないんじゃない? そう思っているくらいに気に入っている本で、図書館で出会い、古書で入手し、あちこち傷んでしまっているけれど、今も時に出して眺める、そして弾く、そんな代え難い一冊となっています。

ギターの魅力を伝えてくれた石川鷹彦のテキスト、番組が、構成を変えつつも、十二年という年月を経て帰ってきたのですから、さあ大変です。ただし、今回はフォークが中心で、それも、石川鷹彦が関わってきた、往年の名曲とでも申しましょうか、そうした曲がずらりと並んで、ちょっと書き出してみましょうかね。

  • 旅の宿
  • 冬の稲妻
  • 神田川
  • チャンピオン
  • リンゴ
  • 赤ちょうちん
  • 22才の別れ

最初の3曲で基本的な奏法を押さえ、次の3曲で実践的な奏法に触れ、そして『22才の別れ』は3回続きでアンサンブルに挑戦する。バッキングとリードギターそれぞれを練習して、最後に合わせるというのは、ギターを弾く友人がいたりしたらきっと楽しいだろうなあ。そういう私は、咳をしても一人、ギター弾くのも一人、アンサンブルなんて夢のまた夢だよ!

テキストとしては、以前のものに比べてもずいぶん簡単になっているみたいで(だって、前回のは第1回が『あの素晴らしい愛をもう一度』だった。私、あの曲練習しすぎて、腱鞘炎になったんだよ)、だからちょっと物足りないと思うところもあるかも知れません。けれど、それは、もうある程度弾いている人間の意見なんでしょうね。これからはじめたい人、またタイトルにあるように、昔ちょっとやりたかったけど挫折してしまった、そうした人がリベンジするのに合わせた難易度設定がなされているのでしょう。とはいえ、二ヶ月ちょっとでスリーフィンガー、そして『22才の別れ』だものなあ。テレビ講座をリアルタイムに見ながら習うには、充分すぎる難易度。ある程度弾ける人間くらいしかついていけないんじゃないかなあ。そんな気がします。

テキストにはDVDが付いてきて、三十分強ほど、石川鷹彦の解説つきレッスンを受けることが可能です。欲をいえば、説明はそこそこでいいから、もっとばりばり弾いて欲しいなあ、なんて思うのですが、そうなるとちょっと趣旨が違ってきてしまいますね。ともあれ今は、番組のはじまる日のくるのが楽しみでしかたありません。見逃がすことのないよう、今から録画の準備をしておこうと思います。

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