2007年3月5日月曜日

Luciano Berio : Sequenzas I-XIV for Solo Instruments

 こないだ、ルチアーノ・ベリオの『コロ』でちょこっと書いてみたりしましたが、そん時に『セクエンツァXI』がギターのために書かれたものだと知り、なんと、それはなんとかして聴いてみたいものだなあ。もしCDが出てるようだったら買おうだなんて思って、早速HMVのサイトに飛んだのです。え? なんでHMVかって? だって、Amazon.co.jpはクラシック系CDの検索が異様にやりにくいし、それにちょびっと高いし、そうした理由で輸入盤を買うときにはもっぱらHMVを利用しているのです。国内盤だと再販制度のあるおかげでどちらで買おうと一緒なんですけど、輸入盤だと店ごとに価格差があるから、複数店舗を比較したりは普通のことだと思います。

さて、検索するとセクエンツァ集というのが何種類か出てきまして、ええと、三種類ですね、驚いたことに今や我々はベリオのセクエンツァ全曲集のアルバムというのを、選んで聴くことができるのだそうですよ。正直、すげえ時代になってるなあとたまげる思いです。だって、私がもっともクラシック音楽に関わっていた時期、今から十年くらい前ですか? だと、『セクエンツァV』だとクリスチャン・リンドベルイ、『セクエンツァIII』だとキャシー・バーベリアンというのが相場で、他にどれだけの人がこの曲録音してたんだろうっていうくらいにレアな曲集で、いや、曲は有名だし(いろんな意味で)人気だし、演奏する人もそりゃたくさんいたんだろうけど、レコーディングとなるとあんまり数がなかったんですよね。けど、今や複数種の全曲盤を選べるわけで、そして視野を各楽器向けに書かれたそれぞれに向ければ、より多様な広がりを見ることができるでしょう。ああ、いい時代になったよねと思います。輸入盤もうちにいながら安く買えるし、ほんと、いい時代になったよと思います。

私が『セクエンツァ』のCDを調べていたとき、HMVでは輸入盤三枚買ったらさらに割引というセールをやっていたので、こりゃぜひぜひ三枚頼まなくっちゃだわ、という気分になりまして、見つけたセクエンツァ集を全部買っちゃってもよかったんですが、なんかそういう買い方馬鹿みたいだし、それに一万円超えてきついしということで、よっしゃここは以前ラ・ファミリア・ロドリゲスで書いた時に触れたアリエル・ラミレス『ミサ・クリオージャ』と、それから過去に何度触れたノートル・ダム楽派の作曲家ペロティーヌスを買おう。と思って探したら、両方ともに本当にたくさんリリースされていて、ほんと豊かな時代です。ノートル・ダム楽派なんてヒリアード・アンサンブルとかデラー・コンソート、デイヴィッド・マンロウくらいしかなかったような記憶があるのですが、インターネット時代が到来して、検索しやすくなって、本当にこういうマイナーどころでもたくさん探せるようになって、天国みたいです。いい時代です。

と、今日『セクエンツァ』を取り上げたのは、つい今し方HMVからのメールを受けたからでして、ええとですね、『セクエンツァ』のアルバム、入手困難なんだそうですよ! わお、よりによって本命が!

そんなわけで、ラミレスとペロティーヌスだけ先に届きます。ああ、どうか、『セクエンツァ』が無事に入荷しますように!

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