2007年1月25日木曜日

Herring, taken with GR DIGITAL

Herring三人姉妹の長女が飼い猫にタラを与えました。猫は喜んで食べました。次女はイワシを与えました。やっぱり猫は喜びました。末の妹はニシンを与えました。ですが猫は喜びませんでした。なぜでしょう? っていうなぞなぞがあるんです。確かルイス・キャロル作のなぞなぞだったと思うのですが、さてこの答えはなんでしょうか。タラとイワシを食べてお腹一杯だったからではありませんよ。答はですね、末娘の与えたのはherring(ニシン)ならぬher ring(彼女の指輪)だったからでした。ええーっ、なんじゃそりゃ、駄洒落かよって、だって仕方ないじゃないですか。言葉遊びとナンセンスの大家であるルイス・キャロルの名前が出てきた時点で、こうした落ちは覚悟する必要があったんですよ。けど、日本人には厳しい問題だと思います。だって、翻訳された時点でニシンと指輪の共通点は失われてしまいますから。

さて、この写真。

Herring

これはGR DIGITALを購入した頃に撮られた写真で、なんでこんなのを引っ張り出してきたかというと、おなじみGR BLOGのトラックバック企画”我が家”に参加するために、なんでもいいから我が家を思わせる写真が必要だったのです。でも、意外に我が家という雰囲気をさせる写真ってないんですよね。そもそもうちのなかで、うちのものを撮るということがありませんから、かろうじていつも座っている位置から撮られた居間の写真なんてのを見つけたのですが、けどこんなの面白くない。じゃあ他にはなんだろう。食だな。いつも使っているまな板、包丁、そして家族の人数分用意された切り身。こうした何気ないものの影に、家族というものがイメージされるとしたらそれも悪くないなと思ったのでした。

我ながらすごいこじつけだと思います……。でも、まあ、確かに間違いなくこの写真にはある日のうちの夕食の影があるわけだから、そんなに外してもいないかな。いや、それでも苦しいよな……。

この写真見て、多分今ならこういう風には撮らないんだろうなと、半年あまり毎日なんでもいいから撮ってきて、少しずつ好みというか見方というか、そういうのが変わっていると感じられる一枚でした。むしろこの一枚が意味を持つとしたらそれはほかならぬ私自身にとってであろうかと思われて、そしておそらくは、もっと時間が経った先になお一層の意味を私に対して突きつける写真なのではないかと、そんな予感をしています。

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