2019年3月31日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年5月号、先日の続きです。

『アニマエール!』。紺ちゃんからのヘルプ。黒いあくまだなんていうから、皆が苦手にしてるアイツかと思ったら、違いました。バレンタインのチョコレート。手作りしたいっていうんだけど、うまくいかない。それで虎徹に助けを求めたわけだけど、あー、よりにもよって自分の技量もかえりみず難しいのにチャレンジしちゃってたんですね。しかし、今回は虎徹がメインになったものだから、毒舌? 辛辣? ズバズバと切り込む言葉の力、見事に発揮されて素敵。さらには、お菓子づくりということで、虎徹の食欲、そこにもスポットライト当たって、いやもう実に素晴しかったです。試食なしといわれて絶望。体重気にして常に踏み台昇降運動。ほんと面白い。さらに、宇希に知られたら大変! そんな発言、こはねから飛び出したりして、やりますね、やられましたよ。そしてラストの宇希。喜びと嫉妬の狭間で悶え苦しむ人の様。ほんと、この子も大変です。

『mono』。春乃、カレーが無性に食べたくなるの巻。アンと華子ともなってチキンカレーの専門店に向かうんだけど、見事に休みで春乃落胆。そんなにも!? カレーならなんでもいいってわけじゃない。嫌いじゃないけどチェーン店のは今は嫌。我慢の期間があっただけに、もう我慢ができないって感じにまで追い込まれとるのか。次点の店はインドカレー扱う店で、ナンで食べるタイプのカレー。そしたらそこもお休みで、って、ほんと、この追い詰められた状況。まだ仕事がひとつ残ってるって知らされてもなお、カレー欲おさまらず、ああこの暴走。食べないことにはおさまらない。なのでこれから開拓するっていうけど、一件いったらもう充分じゃないのん? ハシゴするのん? ともあれ、今回は導入、本編は次回からでしょう。お腹すいてる時に読んじゃいけない、今からそんな予感させられます。

キルミーベイベー』。この漫画、なんてったらいいんだろう、昔、夏休みに放送してたアメリカのスラップスティック色あるアニメ、そんなテイストがありますよね。『トムとジェリー』とかさ『ポパイ』とかさ。キャラクターに明確な役割り、追う役、追われる役、乱暴ものとこらしめる役、みたいなのがしっかりきっちり決まってて、起こる事件は違っても、登場人物は自身の役割にしたがい、しっかりきっちりやりとげる。今回は海に出て海中の宝探しするっていうんだけど、あぎりさん提供の潜水服がまあおかしい。でもって、普通に協調して探索すりゃあいいのに、早い者勝ちだってやすなが出し抜こうと狼藉はたらいて、それにソーニャが報復して、どんどん状況酷くなっていく。黄金律ってやつなのかな。ほんと、とんとんとんっとテンポよく酷いことになっていって、そしてみんなが酷い目にあう。いや、あぎりさんは回避しとるな。やすなとソーニャ、ふたりが争って、酷い目にあう。そのパターン、きっちりしっかり演じてみせてくれる。今回も本当に面白かったんだけど、なんかいつもと違って、その役割強く意識させられたの、潜水服着てるせいで顔が見えないからなのかな。いや、お面かぶったり着ぐるみ着たり、ちょくちょくこういうことあるんですけど、でも今回、その印象強かったなあ。ほんと、表情なんてまるでわからないのに、それでも表情豊かというか、どんな顔してるかわかるっての、さすがだと思いますよ。

『先パイがお呼びです!』。なんだろうなあ、この漫画、いいよなあ。夏休み、文化祭の準備でたまたま登校してたマヨを呼び出す笛の音。先輩のことが気になる。恋しいというか心配というか、そういう感情抱えてたマヨが、呼ばれて嬉しい。先輩がマヨにいった言葉、居てくれてよかったっていうのに、ぐうの音も出ないほどやりこめられてるじゃん。ほんと、ぐっとくる。あの表情、チャーミングだわ。先輩の見つけた花火、せっかくだから夕食、ハンバーグ作ります、その後一緒にやりましょう。マヨが自分のためにハンバーグづくりの練習してたこと知って嬉しい先輩の、あの穏やかな表情。マヨは先輩が喜んでるのなにか、ちょっと気づいてないのね。でもって、花火をしている時、マヨがいってる奇麗なもの、それがなにかっていうのもね、なんか意味深ですよね。先輩は気づいてるのかな、それとも花火のことと思ってるのかな。どっちかわからない。なんか気づいてるような風でもあるんだけど、という、このあやふやにされてるところ。ここにぐっと気持ちが持っていかれる感じするんですね。

2019年3月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年5月号

『まんがタイムオリジナル』2019年5月号、一昨日の続きです。

『僕は女心なんて知りたくない』。面白いですよ。カフェでのバイト、オタクはいつも金がない、趣味にかけるお金を工面するため仕事掛け持ちしてる望美や、作家業が不安定なため、生活費稼がないといけない夢乃。ああ、人それぞれだなあ。そう思ってたら、無口だけれど内心では結構はっちゃけてるっぽい夢乃、ありゃあ面白いな。そうか、無収入なのか。ぎりぎり人生なんか。でも、見た目、なんだか楽しそうに見えるよ!? 仕事ぶりも個性的というか、がんとしてしゃべらない夢乃、いかすな! 壊しまくる望美、反省はしてるっぽいけど、いろいろやらかしてる、そのバリエーション、すごいな。これ、誰かの経験談じゃないのん? 今回、面白かったの、終盤に描かれた樹里の悩み。ここに望美のオタク趣味が繋がったところですよ。そうか、後輩ちゃん、望美と同じアニメ追ってるのか。しかも別担、余ってるグッズの交換とかできる! そこからの紹介して攻勢。これはいいな。なんか新しい可能性が開けそう。樹里さん、ぜひ紹介したげてくさい。

『おしかけツインテール』。かりんのお母ちゃん、いいよなあ。すっかり子供がえりしちゃってて、これ、ストレスのせいなのか。わかる、わかるわ。そもそも仕事が嫌だよな。ましてや休み明けともなればなおさらでしょう。正月明けて仕事に向かう母の、寝ながら通勤風景。あれ、目が覚めたの、何時ごろなんだ? でも、わかる、わかるわー。入らないやる気のスイッチ。あっち見ても、こっち見ても、皆が皆、ゆううつ。わかるわー。職場での母、かえりみぬのくだり、母を見守る同僚たち、この様子、面白かった。そうか、こわいものなしなのか。かっこいいな、母! しかし、この母。職場ではどうかわからんものの、家に帰ればぐーたらで、いろいろ駄目なところあからさまにしちゃってるんだけど、そのこと、かりんはちゃんとわかっているんだな。さらに母もね、それでも頑張るっていう、そうした気持ちの原動力! ああ、かっこいいじゃんか。今回は、本当に母の見せ場満載でしたね。

『氷室君は板野さんの事が覚えられない』。板野、長谷川の家に御呼ばれして、こんなにも嬉しかったのか。友達の家にいったことがない。そんな板野が花散らしてるところ、もう最高だったと思います。そして氷室も登場。そうか、板野と氷室、ふたりが呼ばれたのに、記憶から板野が消えたせいでふたりきりみたいに思ってしまってるのか。さて、氷室、板野を見てちゃんと思い出せるようになってますね。ボエー、だけど。大きな一歩ですよ。でもって、今回、長谷川、板野が料理を作りましてね、それが落ちに繋がるの、あれは面白かったわ。板野のことは、歌の下手な人。そして長谷川は、料理の下手な人。あの恨みがましい氷室の表情、おかしかったです。さて、今回、結構重要なこと語られてない? 氷室の母は病気で死んだ。板野の記憶においてもそう。けれど長谷川は、事故で死んだと記憶していて、はたしてこれはただの思い違いなのか、それともなにか意味があるのか。なんかありそうですよね。このことが、氷室が板野を記憶できない、その理由に関わってもいそうですよね。

『大奥より愛をこめて』。蒔乃、昇進。雑用係から菜々緒の補佐になりました。仕事場は広敷に移り、なんとまあ、男性も働いとるの。大奥の外? と思ったら、これ、中なんだ。大奥は将軍以外の男性は立ち入れないものだと思い込んでいました。いろいろあるんですね。ここで菜々緒は、いわば仕入れの担当してるんですね。化粧品、布団など、日用のものから、大奥内での気晴らし、歌舞伎の上演、役者の調達にいたるまで、扱うものは多岐にわたって、調達の労もあらば、予算のやりくりももう大変。大奥にとめおかれている女中たちの贅沢はこれまで大目に見られてきた。しかし、そのいわば聖域に手を入れようとするのが松平定信。これはまた、バチバチと火花散らす展開、きそうですなあ。同時に、菜々緒に恋心抱いている本堂殿。この恋がバレれば、スキャンダルではすまない。とりわけ定信にとっては願ってもないチャンスになろうなあ。とりあえず現状は、菜々緒がまったく意に介していない、どころか気づいてさえいないのが安心要素? いやいや、なにかありそうな気がする。ああ、どうか、本堂殿が切腹するなど、悲しい展開きたりしませんように。

2019年3月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2019年5月号、発売されました。表紙は『おちこぼれフルーツタルト』、どーんと大きく、アニメ化決定! のキャプションですよ。おお、すごいな、結構キワどいネタ多めの漫画、結構なチャレンジにも思えるけど、アニメになったら映えるシーンも多そうかも。なんて思ったりしたのでした。しかし、この表紙、フルーツタルトの面々、5人がばっちりきれいに、可愛く勢揃いなわけですが、表紙めくるとまあえらいことに! ほんと、このギャップ。これが『おちこぼれフルーツタルト』だっ!

今月は新作ゲストが2本です。

『幼なじみオブザデッド』。亡くなった幼なじみが帰ってきた! ただし、ゾンビになって。迷って出てきたのかとパニックになる主人公。でもまあ、そうだよなあ。自分が面倒くさがった結果、彼女は事故にあってしまった。自分のせいだと責めている、そんな彼、ジンに、ジンのせいじゃないという彼女。それで、すぐさまアンデッドジョークを口にするんだけど、死んでもなお明るくて、元気で、このハードにしてシリアスな現状とのギャップよ。この子の思い残しは、飼っていたハムスターなのか。ペットをジンに託して、そしてずっと思ってきた恋心を伝えて……、消えない! まだいる! これ、他のゾンビものでも思ったことあるんだけど、コミカルに描かれてる状況、その前提に死があるのはちょっとキツいものがある。それに、この子が傷んだりしたらいやだな……。というようなこと脳裏にちらついたりするだけに、コミカルなゾンビもの、なかなかに難しいバランス感覚が必要なテーマだと思います。

『ぐるメソッド』。これ、グルメものなのか。友達のために、新鮮な魚を獲りますよ。ウェットスーツ着て、銛を手にして、とりあえず魚にタコ、カニをゲットです。って、簡単に獲ってきたな! 自分で獲って、料理して、というんだけど、この調理もミラクルだな! 基本、ナンセンス寄りのコメディですね。なので、頭からっぽにして、女の子ふたりの交流ものとして見るのがいい感じですね。しかし、友達かりんのために、体をはって材料から集めてくるなこ。この子の、見た目ふんわりなのに、やることアグレッシブという、そのミスマッチなビジュアル。そこから、うまくいってしまう強引さ、ここが面白みの核になる部分ですね。

まちカドまぞく』。魔法少女の襲来、店長の封印からのリコ暴走。この状況を沈静化させるのに成功したのはいいけど、あくまでも全員を昏倒させただけで、解決はしていない。ここからシャミ子はどんな手を打つというのだろう。期待して見ていたんだけど、小倉ちゃん、この子のアドバイス、過激すぎる! いきなりの刃傷沙汰指南にシャミ子も大弱り。とりあえず、魔法少女、紅の夢に入って、この子の事情を探るところからはじめることと決まったんですが、夢の中でのシャミ子の活躍。紅の身になにがあって、なぜリコとの関係がこじれるに至ったか。その描写、素直じゃないこの子もいかんなあって思いはするんだけど、リコのリコらしい無神経、こいつもまああかんわな! 紅の喪失感、それが身にしみるように感じられて、これは圧倒的だったなあ。そして、そんな紅の鬱屈を抱き留めた半裸ですよ。ああ、この子、魔族だっていうけど根が優しいから。このくだりもよかったなあ。しかし、紅を魔法少女にした金魚の使い魔、あれ、弱味につけこんでるよね! ほんと、この漫画、魔族と魔法少女、どっちがいいのか悪いのか、ようわからんようになることしばしばです。

『恋する小惑星』。あおの同居計画、始動しましたね。それぞれの親に自分の思っていることを伝えようとする。あおが、これまでずっとこうして気持ちを伝えたことがなかったこともあって、なかなかに苦戦してますよ。プレゼン資料まで作って準備万端ではあったのだけど、やっぱり親の立場からしたら、そう簡単に首はたてに振れない。そうした、自分の望みと、ままならない現実の壁と、その対置がしっかりしているの、よかったなって思ったのでした。しかし、みらの母、いいですね。めっちゃスムーズ。まあ、簡単にオーケーってことじゃあないんでしょうけど、話し合いの余地を作ってくれた。うん、みらとあおの母、それぞれの考え方の違い、それが見えて、そしてそのどちらも無理解というわけではない、なにを大切に思っているか、ちゃんと感じられるところがあって、こうしたところもよかったです。あおとみら、ふたりの最後の語り合い、あそこも実にいい。ふたり、この困難を超えることで、さらにその仲を深めたんですね。そして最後のすずのテンション。ああ、もしかしたらここからすず編に切り返し? いいねえ。そうだとしたら、いい流れじゃないですか。

2019年3月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2019年5月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下さんが実にほがらか、いい笑顔! これ、女子の人気職業がテーマなのか。『らいか・デイズ』らいかは、絵本にパペット、エプロンつけて、これは保育士ですね。『小森さんは断れない!』、しゅりはケーキをデコレーションして、パティシエですね。そんな中、山下ナースはいつもどおり。その背後には女医ふたりもひかえていまして、こうした専門性、そこに憧れがあるのはなかなかよいなあって思わされるポジティブ表紙であります。

『敷金礼金ヤンキー付き』、ゲストです。進学を機に田舎から上京してきた猪熊たえ。いとこが大家をやってるアパートに住むことになってるんですが、なんとヤンキーばかりが住まうアパートだっていうんですね。見た目から強インパクト。大家の伊達香緒里、この人もヤンキー。ちょっと荒かったりするけど、基本面倒見のよさそうなお姉さんですよね。お隣さんに挨拶にいってみれば、住民の大野佳、103号室の七恵、ふたりともにちょっとずつ違う傾向のヤンキーなのか。大野はそれっぽいけど、七恵はなんかむしろ可愛い感じで、ヤンキー? みたいに思ってたら、あれまあ、コミュニケーションのスタイルはヤンキーそのものなのか。大野、七恵、ふたり互いに凄みあったりしてね、こりゃヤベえ! と思いきや、これが普通なのかな、普通に打ち解けてるっぽいんですね。たえにとっては結構なカルチャーギャップがある、そんな出会いだけど、仲良くなれそうな予感? その懐の深さ、いい感じですね。

カントリー少女は都会をめざす!?』。おお、面白いな。コンビニがよくやるアニメやゲームのコラボですよ。クリアファイル欲しさに大量にお菓子を買い込んだ亜紀。おお、みなはちゃんとわかってるんだな。対し八重は、お菓子が流行ってるんだと勘違い。そこからの勘違いを放置するどころか、むしろ育てていこうという亜紀の態度。さすがやわ。この子、面白がってるな。みな、欲しかったキャラと違うのもらってきちゃったんだ。あの絶望の顔。そして亜紀の博識がみなを救う!? そうか、工業地帯のコンビニか! わかる、わかるわ。自分の生活圏だと、駅前は瞬殺、初日にもう品切れしてるのに、職場の近くの店だと数日たっても普通に余ってたりする。こういう、穴場店を知ってると楽でいいよねえ。というか、亜紀はたまたま知ってたんじゃなく、過去に在庫のある店を探しまわったことがあるんだな。うん、お疲れ様です。今回、こうしたオタク事情をメインに、流行に踊らされる八重の様子も描かれたわけですが、踊るの楽しいっていい笑顔じゃん! なるほどなあ、こういうポジティブさ、この子の美点だと思う。いやもう、ほんと、可愛いわ、この子。そして目当てのファイルをゲットできたみなです。あー、亜紀と一緒に踊ってね、あー、この子らも可愛いわ。すごくいい話でした。

『となりのフィギュア原型師』。あーっ! 半籐の籐、たけかんむりだ! うわー、はじめて気づいたわ。あかんわー、ずっとくさかんむりだと思ってた。さて、半籐のお隣さん、この人、すごいよな。おっぱい連呼で半籐の誤解が広がる! しかも、半籐とファミレスにやってくる不思議常連たちの仕事を知りたいがために、バイト突発で休む! すげえ! かくありたい! 半籐、お隣さん、せっちゃんに後をつけられてるの、まったく気づいてなかったんだ。おこめ先生から、進展はやいだ、風紀を乱しかねないから出禁だ、えらい誤解です。せっちゃん、面白いわー。ここからのフィギュア業界の解説。これ面白いというか、ためになったなあ。なんか学習漫画みたい。フィギュアのひみつ、みたいなね。で、この解説にともない、羽喰が酷く追い込まれるっていうの、あー、大変だ。この指示出してるの、初回に出てたあの人なん? あの、しまいには泣き濡れてぐったりしてる羽喰。あまりにもつらい。ほんと、どんな指示もらったんでしょう。

『ローカル女子の遠吠え』。こちらでも連載開始されましたね。こちらでは水馬さんがメインになるの? モデルをやってたけど、Uターンして普通に会社勤めするようになったこの人。今回は職場の人たちと山焼きを見にいってるんですが、そうか、静岡でも山焼きとかあるんだ。関西だと奈良の若草山が有名やなあ。今回登場したのは水馬に、魔性の油野ちゃん、そして新人の天道。天道がやたら面倒見がよいというか、無駄に気を使いすぎてるっていうか、でもって、この性格、育ちなのか。旅館の子だからなのか。いや、そういう理解でいいのん? 本来の主人公、りん子は出てこないわけですが、こうしてまた違った人たち中心の話というのも面白いものです。いつもとは違ったテンポ、雰囲気、にぎやかさがあって、こういうのんも悪くない。でもってまた、油野、この人のポジション。後輩にはいい先輩じゃないの。先輩にはいい後輩なの? 無理なく、自然に自由にやってるようで、ちゃんとまわりも見てるんだよって、この人が間に入ることでうまくまわること、多いんじゃないかって思わされるところありました。

2019年3月26日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年5月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年5月号、一昨日の続きです。

『がっこうぐらし!』。学校に戻ることに決めた皆。車を確保し、走り出すのだけど、その姿からは希望が見えたというよりも、もっとなにか追い詰められたような切迫感ばかりが感じられて、見ていてなんかつらいですよね。気になることもあって、みーくんのいう、なにか忘れているのではないかという胸のざわめき。これ、なにか大事なことを忘れているのか。大切なことならきっと思い出す、そういったみーくんだけど、その思い出した時、もうにっちもさっちもいかない状況に置かれたりしているのではないか。ほんと、不安ばかりつのる、そんな状況。どこか希望のようなものも感じられる、それがなにか期待と不安の間を行き来させて、精神の不安定を誘うように感じるんですね。

『ちょっといっぱい!』。皆で市場にいきます。おお、豊洲だ。仕入れを体験するっていうんですが、ぼやぼやしてるとターレにひかれそうになる! 藍川さん、あぶないところだった。今回、珍しい魚見られたり、そしていつになく凛々しい真澄の様子も見られたり、ちょっと普段と違う雰囲気。場所もお店じゃないですからね。そういうの見られて面白かったです。普段は見えない仕入れの様子。こうした、見えないところでの働きがお店を支えていたりね、ひいては、こうした夜も明けないうちから働いている人たちが、私たちの社会、日常を支えているんだって、そうした語られていたこと、当たり前のことながらついつい忘れがちの大切なこと、思い出させてくれて大変よかったです。あの、皆で海鮮丼を食べてる様子もね、またひとつの当たり前ででも大切な日常だ。この日常を支えてくれる人たち、そして彼女らもまた誰かの日常を支えている。いい話でした。

『ひまりのまわり』。これは、ケイルートに入ったということなのですか? あるいはケイがひまりルートに入った? 兄とひまりとケイの3人でいった縁日。皆、それなりに楽しそう? というか、ひまりがめちゃくちゃ楽しんでて、というかテンション高すぎる! そんなひまりが、ケイとふたりきりになって話したこと。兄のことどう思うかって、そして自分のことはって。それでまさかケイが赤面するとか、まったくの予想外で、ああ、この人はちょっと人間関係に不器用さが見えるな。そして、自分自身のこと、兄から冷静に指摘されて、ああー、ケイもハイテンションだったかー。これで自覚したひまりへの気持ち? もうとまらないな。このとめどない感情の漏出。そうか、好きか。その好きがどういう好きかは置いておいても、なんかケイにはいい出会いだったんだなって思われて、なんか微笑ましいですよね。

『スローループ』。恋の誕生日。ひよりのプレゼント、あれ、面白いな。そうか、グレープ味詰め合わせなんだ。そのプレゼントを準備してる背景、小春が語ってるのね、あれ面白かったなあ。今回は恋のまた違った一面見られて面白かった。帰ってきた母に甘えちゃってね、自分のこと、いろいろ話すの。友達とか、小春ですね、そういう話。それがもう嬉しそうでさ、しかもべったり腕に抱きついちゃったりしてね。しかしなにがおかしいって、それをひより、小春に目撃されるところだな。恥ずかしいよな! わかるよ! 自分の誕生日のことなんか忘れてるんじゃないか。そういわれてた父だけど、ああー、ちゃんと考えてたんだ。沖縄でマグロを釣ってきた、そのパーティー。恋へのプレゼント持参してねってご近所さんに呼びかけるの、ああー、面白いな、この試み。恋の話、魚の話、釣りの話もか、いろいろがふくらみ持って語られて、こうした見せかたもまた魅力的でした。

夢喰いメリー』。クリオネ、その能力のものすごさですよ。そうか、ただ能力を真似てもその真価は得られないんだ。神出鬼没のヤエの攻撃を見抜き、さらに百宴菌一、大量の分身をともに押し寄せるヤエの本体を的確に捕えていくその能力の頼もしさ! ああ、ヤエがいっぱいで絵面的には最高だ……。でもってヤエの力技、小細工弄するだけでなく、校舎まるごとぶつけてくる、パワープレイもありなのか! で、落ちてくる巨大ガレキの隙間、開いている窓をきっちり捕えて、そこにメリーを導いてみせる、その様子、圧倒的! バスター・キートンの映画みたいだ! しかし、これだけ力を見せつけられてもヤエは怯まないんですね。まだなにか隠し玉があるのかなあ。そして、リコと戦うエンギ、ジョン組ですよ。リコの言葉に心揺らすエンギ。しかし、そこにどこかで聞いた声が! ああっ、援軍か! 待ってました! と思ったら逆じゃねーか! マイスター、きちゃったよ。ほんと、ここにきて三つ巴のややこしいことに。これ、エンギにとってはよかったのかどうなのか。ほんと、わかんないよ。翻弄されっぱなしですわ。

2019年3月25日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2019年5月号

『まんがタイムスペシャル』2019年5月号、一昨日の続きです。

『コスプレ地味子とカメコ課長』。コスプレ試着中に宅配便がきてしまった。コスプレに限らず、女性はこういう困ったタイミングっていうのありそうだよなあ。たとえば化粧の途中とか、他にも見られたくない格好してるケースなんて、いくらでも考えられそう。どう乗り切るんだろうと思ったら、紫ノ井、フードにマスクで対応。ああー、あやしい。けど、宅配のお兄さんもこんなの慣れっこでしょう。身バレを怖れる紫ノ井さん。こうしたリアルとの関係、この人のこれまでの経験、それが関係してそうですよね。でもって、紫ノ井、努力家。アニメの絵を撮影しながら、設定確認し服を作る。さらにその上、キャラクターの個性をちゃんと出せるよう、筋力アップにも余念がない。立派だなあ。と、そこで課長のこと思い出して、あー、みっともないの見られたくないのね。うん、それはわかるわ。今回の、テレビに映ってしまってたという報せ、あれは今後ふたりの行動になんらかの影響およぼしそうですよね。そして褒め上手な課長。それだけ紫ノ井のことを買ってるんだなあ、この人。ふたりのこの関係、互いに益があるといいましょうか、見ていてすごくいいなって。恋愛のそれになるのかどうかは不明としても、今のふたり、いい関係を築けているって思うんですね。

『なごみ先生は職場のお医者さん』。新入社員、登場です。若いお嬢さんでしたね。ええ、鷺谷瑠璃里。自由な感じ、奔放な感じ。なごみ先生のこと子供扱いしちゃって、でも可愛いの好きなんだなってわかる。山田は鷺谷のこと、確実に持て余してしまってますね。課題ができない鷺谷さん。その様子にやる気がないのかなって? 山田がそうしたもろもろ悩んでいるの、なごみ先生に聞いてもらって、整理ができて、ああ、今回の話、すごくいい。この、悩みの言語化から、鷺谷のことを理解をしようという方向に向かって、そこからの解決。ああー、鷺谷も悩んでたんだよ。ふたり、ここで気持ち、意見のすりあわせがなって、そうなれば問題の解決にも一歩踏み出せるようになってという、これ、よかったなって。鷺谷にとっても、悩み、不安の払拭に近づけた。山田、なごみ先生にとっても、鷺谷からの信頼を勝ち得たわけで、ええ、これはいい。すごくいい。問題の解決するということは、こんなにも気持ちのいいものなんだなあ。再認識させてくれます。

『ワタシを欲しがる河野さん』。丸投げ店長の発案で、読みきかせ会をやることになりました。しかし、それを吉山内に無茶ブリしていく戸澤、この人も酷いなあ。店長のこと、丸投げかいって文句いってるのに、自分は吉山内やら河野やらに役割ふるだけふって、自分はそしらぬ風で去っていく。うん、いつか吉山内の復讐を受けるがよい。今回、自分は無理だって思ってた吉山内が、苦手を努力で克服していくの、これはこれでこの人にはよかったのかも知れないなって思われて、人前とか駄目なのに、朗読みたいなのも得意じゃないのに、覚えるほど読み込んで、土壇場でばっちり苦手を乗り越えていって、ええ、これが吉山内にとっての自信、可能性を開くきっかけになったらよいなって思ったのですよ。そして戸澤にいつか復讐するがいい! 吉山内と河野の関係は応援しています。

2019年3月24日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2019年5月号、発売されています。表紙は『球詠』。投げる詠深、受ける珠姫。その表情はリラックスして、ああ、本編はあんなにも死闘そのものといった様相なのに! いや、本編でも詠深、いい表情見せてくれていますよ。と、その前にこの表紙、のびのびとして、楽しそう。球春到来! とのこと。ああ、テレビでは連日高校野球が放送されて、プロ野球もそろそろ開幕。そんな頃に、熱い勝負見せてくれているのが『球詠』です。

今回、新規ゲストは3本です。

『きつねとたぬきのばかしあい』。たまたま名前が田抜だったたぬきさんがルームシェア相手を募集してみたらば、やってきたのがきつねの鼓音さん。見た目ちんまり、小さな女の子なんだけど、必要とあらば大人の女性にも化けられる。化けられる? なんか失敗していますよ? 主人公、田抜氏がルームシェア相手を募集したの、婚約者に逃げられたからなのか。しかしまた、引っ越し直後に当然別れを切り出されるとはエキセントリックな。そう思ったのだけど、この相手が後々きちんと物語に関与してくるところ。そして、それが鼓音の心情、優しさを物語ることになるというところ、よかったなあって、よくチョイスされた展開だったんだなあって、すっかりほだされるようにして読んでしまったのでした。コミカルで愛らしい掌編です。たった30ページで、けれどページ数以上に豊かと感じさせるものがあって、この雰囲気も、語り口も、とてもとてもチャーミングで素晴しかったと思います。

『おさるのモンチー!』。なんだろう、面白かったです。人語をあやつるおさるのモンチー。人間に復讐するっていってますが、やたらモラルが高くて面白い。主人公、森野林檎が店番する青果店のバナナ食べたのとがめられて、逮捕されるよ、一生牢獄だよって、それでビビって、食べた分を働いて返すってね、これだけでもう面白い。なんて真面目なおさるだろう。この漫画見て面白いと思うの、表現されてることが、もう見事に素直だからなんじゃないかなあ。お話もストレート、キャラクターの描かれようもストレートと感じられて、妙に愛嬌あるんですよね。復讐だなんていってるモンチーが、林檎の家に住むうちに、人の暮らしにめちゃくちゃ馴染んでしまうのも、素直な展開ながら、その描かれてるモンチーが楽しいの。絵柄もあるのかな、タッチもあるのかな。けど、多分それだけじゃなくて、やっぱり愛嬌なのかなあ。ただキャラクターが可愛いだけじゃなく、絵柄やお話からも愛嬌が感じられて、ついついつりこまれるみたいにして笑ってしまう、ほほえましい。そんな味わい、悪くなかったです。

『&ール』。四コマです。2話連続とのこと。今回は、まずは登場人物の顔見せなのかな? と思ったら、とりあえずメインの子がヤバいっぽい。瑞音さん。ドール、人形が好きで、ゴミ捨て場でドール見つけて、救出しているところを、ストーキング中、個人情報漁ってるところだと勘違いされた。この通じない会話がこの漫画の核なんでしょうね。見てしまった子、アビ子も、瑞音にいろいろ誤解? 拒絶されて、そんなふたりの教室での会話。それがまたいろいろやりとりおかしいんですね。友人のランもまじえつつ、なんとか会話に持ち込んで、アビ子、人形のふりしてみれば、それはそれでなんだか気にいってもらえたみたい。今回は、この気にいってもらうところまで。じゃあ、気にいられたらどんな対応になるんだろう。やっぱりドール遊びになるのか。あるいはアビ子がドール扱いになるのか。先はまるで見えない、予測不能感ある漫画ですよ。

『球詠』。梁幽館戦、決着しましたね。冒頭、梁幽館サイドの心情描かれたところ、あれ、キツかったですよ。どれほどの練習を重ねてきたか。つらさ、苦しさの中、やっと勝ち取ったレギュラーの座。その道のりの険しさを知っているからこそ、ここで終わるわけにはいかない。なんとしても勝ち進んで、本戦へと進みたい。ああ、この相手方への感情移入、ほんとつらいものありますよ。可能なら、この子たちの苦労も報われてほしい。やっとの思いでレギュラー勝ち取ったという高代が、意地の二塁打、本命の中田に繋げた、逆転の可能性が見えた。二塁へと進む高代、涙さえ浮かべているんですよ。けれど、新越谷だって負けるわけにはいかない。マウンドでの、詠深と珠姫の対話。中田と勝負すると決めた。ふたりのコソコソ話。強直球で勝負をかけるという、そのやりとり、なにか色めいて、ふたりの関係、その近さなど思わせるいい場面でした。いい場面はまだあって、チームの皆が詠深に声をかける。それこそ外野の、通すぎて聞き取れないようなところからも! それら思いを受けて笑みを見せる詠深。よかったなあ。そして勝負。もう、一コマ一コマを惜しむみたいにして読みましたよ。詠深の投球、渾身の強直球の行方は? 珠姫のミットに収まったのか? いや、ボールは空中へと運ばれて、どこまで? どこまで伸びるのか……!? あの、一塁へ向けて走る中田の読めない表情。ああ、あれは、祈る思いがあったのだろう。スタンドまで運べなかった。このフライを捕球されたら負けが確定する……。かくしてなった新越谷の勝利。ああ、これもまた渾身であります。

2019年3月23日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2019年5月号

 『まんがタイムスペシャル』2019年5月号、発売されています。表紙は『恋愛ラボ』、マキがメイン、はいいんですが、またマキさん、はっちゃけた格好してますね! 改造制服? ちょっとギャル風装って、このいつにない雰囲気、装い、これもまたマキのひとつの魅力なのかも知れませんね。これ、その当時当時の流行りみたいなのがテーマなのでしょうか。『可愛い上司を困らせたい』は見事バブルのスタイルで、『なごみ先生は職場のお医者さん』は猫耳猫しっぽメイド服で、ああ、もしや平成最後の振り返り!? この中だと、なごみ先生だけが平常運転感ありますね。

『おにいちゃんと呼ばないで』。エジプトから母が帰国。息子、娘にお土産云々、ハイテンションでしゃべるその様子、すごく悟、心と通じあってない感じが出ていてすごかったですよ。帰国すると連絡した、2週間かかる絵葉書で。で、便りより先に自分が帰国するという、この気のきかない感の出しかたもすごい。ほんと、悟が見事に母との関係を切断してるじゃないですか。これね、母の気持ちと息子の思い、それがすれ違って、みたいなパターンだったりするのかな? と思ったら、これ、しないね!? あまりに身勝手に映る母の姿に、完全に心を閉ざしている悟。で、拒絶された母、心の手をとって家から出ていこうとするけれど、それもまた心とのコミュニケーションとれてないというのありありとさせて、さて、次回最終回、終わりに向かうこの展開。心の仲介で、悟と母、ふたり話す機会を持つにいたるわけですが、はたしてこの話し合いでなんらかの落着あるのだろうか。ほんと、今のところ、あんまり落ち着いたり和解したりみたいな期待できないんですよね。でもケンカ別れエンドはないだろうしなあ。終わりに向けてどう切り返すのか、それが楽しみですね。

『ため息吐息と悪魔人形』。これ、まだゲストか。いや、大変よかったですよ。悪魔人形のために人のため息を集めるミルカ。その過程で、姉の思い人のお姉さん、三崎と出会い、そして三崎の結婚話が姉ナオミを苦しめる。その姉の心の動き、丁寧に描写してましたよね。そしてミルカの姉にしてあげたこと。それがまた妹の姉に対する好意や思いやりに溢れたもので、こうした心情描くの、この作者さんは大変うまいのだな。とてもよかったです。さて、こうしたいい話、素敵な描写見せてくれて、そして最後にミルカの小悪魔っぷりをドンと出してくれる。ああ、姉のため息をもとにした魔力でなにをするか。まさかそんな方面に!? という意外性と、それがおそらくは姉のためのベストだったのかもと思わせる展開。これはほんと見事でした。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。今回は恋の話。といっても、朝永メインではないのだな。坂田の、菊池部長に対する恋心を扱いましてね、湯川部長はというと、恋は量子だ! その一点張りで、強引に自分の得意分野に持ち込んで、しゃべりたいことしゃべりまくって、ほんと、これで解決するのか!? なんとなく解決したっぽくなりましたよ! というか、言語化すると矛盾だらけ、それをいわんがために量子論の話したのか。でもって、それでなんとなく納得する坂田よ。君、ほんと素直ないい子だな! でもね、少なくとも話を聞いてもらって、なんとなくでも気持ちの動きを整理してもらって、それで坂田としては納得いったところあるようですね。でもって、朝永ですよ。今恋をしていますか? そう聞かれて、してますねと答える。当の部長に! なんだけど、まるで通じぬその思い。ああ、朝永よ、君も苦労がたえないね。あの、素直そのものといった部長の表情見れば、それをそうとはいいだせない、その気持ちの揺らぎ、それもまた量子論なのでしょうか。うん、きっと湯川部長はそういうんでしょう。いずれ、部長に観測される日がくればよいですね。

2019年3月22日金曜日

ビハインド・ザ・カーブ — 地球平面説

先日、ネットですこし話題になってたドキュメンタリー、『ビハインド・ザ・カーブ — 地球平面説』。アメリカを中心に増えてきている地球平面説を信じる人たちの活動を追うもので、曰く地球が平面であることを実験で確認しようとするも、その結果は地球が球体であることを証明してしまうというナンセンスが面白い。こうした前評判から、結構コミカルで地球平面説信奉者たちを笑いとばすみたいな番組なのかな? みたいに予想して見たのですが、いやいや、これはちょっと笑えない。深刻 — 、というほど重々しい作りでもないのですが、結構シリアスさ感じさせる場面もあって、これは広く見られるべき番組なのではないか。とりわけニセ科学や歴史修正について少しでも関わりを持った人、批判的である人にとっては相当な危機感もって迫るものがあるのでは、という思いを持ちました。

番組を通じ、地球平面説を信じる人たち、フラットアーサーが、どのように急拡大を果たし、そして今どのような状況にあるのかが語られていきます。YouTubeやFacebookを仲介のツールとして使い信奉者のコミュニティーが育っていったという経緯。登場するフラットアーサーたちは、いかにもなビリーバーであるように見えるのですが、彼ら自身は自分たちを陰謀論者ではないと考えており、それどころか典型的な陰謀論を批判してさえ見せます。その態度は、客観的に見るにあきらかな齟齬をきたしているのですが、しかし地球が平面であると信じる彼らは他の陰謀論に対して働かせる懐疑心を、こと自分たちのこととなると発揮しえないでいるのです。

その懐疑心の機能不全というべき現象が、この記事の冒頭に紹介されていた実験のエピソードであるのです。地球が自転するというのなら1時間で15度傾くと仮説をたて、ジャイロを使い実測して見せるも、その測定結果、15度の傾きが自転以外の理由で説明できないかと苦心してみせる —。

ニセ科学の批判の場でよくいわれることがあります。信者は説得できない。あちら側にいってしまった人をこちら側に呼び戻すのは難しい。自分の信じることについて、どれほどそれを否定する説明がなされようとも、決して受け入れることをせず、その場しのぎであっても反論を試みようとする態度。時にゴールを動かすと揶揄されるそれが、自分自身がおこなった実験結果に対しても適用されるのです。

この様子を目の当たりにした時、これは笑いごとではないなと思いました。自分自身で確かめたことさえ受け入れないというのなら、他人の言葉なんて届くわけがない。また、地球が自転していることや、地球が球体であるということを、どうすれば実験でもって確かめられるか。そのための仮説を立て、実験のデザインをし、そして実際に観測してみせる一連の行動からは、少なくとも彼が教育を受け、科学の素地を身につけていることがうかがえるわけで、それでなお地球平面説に固執するその様子に、ある種の絶望、徒労感を覚えたのでした。

地球平面説にはいいところもあります。いいというか、マシというべきかもしれませんが。それは、これが直接的な金儲けの手段ではないというところ。ニセ薬やニセの治療法と違い、とりかえしのつかないような被害を生まないところ。また誰かを差別し排斥するような行動に繋がりにくそうなところもよかった。おかしな器具を売りつけたりすることもないし、誰かの不幸を望んだりしているようにも見えなかった。彼らは、地球が丸いなんて思えないと素朴に直感し、主にネットを通じ自分の直感を支えてくれる説に触れて、直感を確信に変えた人たちです。活動の中心にいる人たちも、どこかしら牧歌的な雰囲気をただよわせていて、なにか楽しいクラブ活動をするような、同好の士との交流を楽しむような、そんなほがらかさが見てとれたところには戸惑いさえ感じました。

けれど、それでもフラットアーサーのコミュニティー内では、分裂が生じ、攻撃しあう、そんな不幸な関係も生まれていて、どこまでも素朴であり続けるということの難しさを感じさせます。また、フラットアーサーの中には、他の陰謀論、偏った考えを掛け持ちしている人もいて、とりわけ気になったのは反ワクチン主義。これは、直接的に社会を危機に晒すものだから、地球が平面と信じるのとはわけが違う。ドキュメンタリー内で地球平面説に批判的な科学者がいっていたこと、フラットアーサーの広がりは長期的には社会の基盤である政府や科学への不信を拡大し、社会を不安定にさせる素地を作るという危惧、そのひとつのあらわれがすでに番組内に見てとれるのです。

番組は終盤にフラットアーサーたちをとりまく社会状況にも言及します。家族や友人と縁を切ったという人たちが紹介される。いわば一般的な社会からこぼれ落ちてしまっている人たちの受け皿として、こうした陰謀論コミュニティーが機能しているという現状が再確認されるのですね。もともと、社会に生きづらさを感じていた人が、そんな自分でも受け入れてくれる場としてフラットアースを見つけたのかも知れない。あるいは、この活動にのめりこむことで、社会から距離を置くようになってしまったのかも知れない。ドキュメンタリーでは、こうした人たちが地球平面説を否定した時の可能性として、孤立を挙げていました。一度彼らから距離を置いた社会が再び彼らを以前のように受け入れるかというと、それは簡単ではないだろう。そして、転向したものをコミュニティーは排斥するだろうとも。

コミュニティー内の論理に反する行為によって、コミュニティーから排斥された人たちの話は、他の陰謀論においても見聞きしています。執拗な攻撃を受け、疲弊してしまっているという人たちの話も聞いています。フラットアースにおいてもこうした不幸はおこり得るのだろう、あるいはすでにおこっているかも知れないと思えば、もう素朴だ、牧歌的だとはいっておられない。とはいえ、フラットアースの活動をとめるなんてことは、きっと誰にもできやしないわけで、この頭の痛い状況、フラットアースに限らず — 、をどのように受け止め、どのように対応していくかは、社会全体が支払うべき、支払わざるを得ないコストであると思えぼ、それはあまりに重いわけで、つくづく途方に暮れる、そんな思いで見終えたドキュメンタリーでした。

2019年3月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年5月号

『まんがタイムきららMAX』2019年5月号、昨日の続きです。

『魔王城ツアーへようこそ!』。着々と進む魔王城再建。とんとん拍子で右肩あがり、人材も揃い、問題も解決し、順風満帆。今回は、銀行との打ち合わせ。なかなかに厳しそうなお姉様ですが、覚えもめでたく高評価。いやしかし、このとんとん拍子もいつまで続くのか。いずれはなんらかのピンチが訪れるのだろうなあ。そう思っていたら、それが今回だったかーっ! しかも、まったく予想外の方面で、経営面でのピンチとか、運営面でのピンチとか、そっちかと思っていたのにね、いやあ、まさかの生命のピンチとか……。銀行さんの孫娘にねだられて入ってしまった城の地下。そこが対人トラップてんこもりで、はたしてつむぎは生き残れるのか……。いや、いきなりピンチの度合いがすごすぎない? ともあれ、つむぎになにかあったら魔王城再建は頓挫するから、ここは魔王以下、皆の頑張り、期待したいところですよね。

『どうして私が美術科に!?』、最終回でした。桃音がついに、自分が美術科にいる理由、それを明確にしたんですね。もともとはといえば、朱花に転科をもちかけられたことがきっかけ。普通科のつもりで受験したのに、間違えて美術科に入ってしまった。なら今からでも普通科に移ればいいんじゃないか。けど、私は転科はしないとはっきりさせて、そしてさらに、朱花に転科を持ち掛けることになったっていうんですね。ああ、よかったじゃないか。両親の期待は裏切れない、そう思い込んでいた朱花に、居残り仲間の皆が思うところを伝えていく。ほんと、これ皆の思いやりだろう。そして桃音の言葉、これはぐっときましたね。ええ、朱花の背を押す、決め手の一言、その実感見事でした。そしてラスト、ずっと美術をやりたいと思ってきた、そんな朱花の今を惜しみ、精一杯やりきろうとするかのような様子。そうかあ、美術だけじゃなく美術X室、これもまた彼女の憧れだったんだなあ。その皆の、意気揚々とX室に向かう様子、キラキラとしてとてもいい。これからの彼女らの活動、それもきっと魅力的なのだろうなあ。そんな明るさ、開かれた感覚もよかったです。

『初恋*れ〜るとりっぷ』。今回は私服で活動。鉄道小旅行なんだけど、目的は仙山線。せんやま? 仙台山形の路線なのか。路線の説明が面白くって、落ち葉で車輪が空転とかカモシカ衝突とか、そうかあ、山がちな路線なわけね。ここからの土木遺産がいろいろ見られたりという話も面白くて、橋が土木遺産だけど車窓からだとよく見えないとか、廃駅見るの楽しみにしていたら解体済みだったり。あの、ついこの前まであったのに! のくだり、笑っちゃいましたよね。だって、どんな駅なのかって期待したんだよー。今回、後半は皆で温泉、鉄道からはちょっと離れちゃうのかな? そう思っていたらですよ、鉄道パートで語られていた交流電化発祥の地のネタがですね、最後にまさか絡んでくるっていう! いや、駄洒落のたぐいなんですけどね、このちょっと強引なところも含めて、なんか面白かった。先生のキャラづけにも活かされてましたね。

『ももいろジャンキー』。今回も面白かった。美耶がバイトしようと思い立つ、その前段からの流れがいい。そして美耶面接で全滅。はなに練習もちかけられて、そこからもめちゃくちゃ面白かったです。そうかあ、ももちゃん、竜子の前じゃ踊れないのかあ。その理由がねすごくいいの。怖がられてるのかと思ったら逆! かっこいいからって照れちゃって、踊れないって! 呼び掛けられても、照れてハヒュ…って! しかしこれ、美耶の面接練習でね、同じハヒュ…でも大違いやん! この落差よ。ほんと、面白かったです。竜子の関わりが増えて、面白みのパターンも増えてきましたよね。ももに呼び掛けられて可愛く答えた美耶を録画したりね、しかもそれ、はなが欲しがったり、バイト探してる知り合いに送ったりと、もうやりたい放題? しかし面白いの、美耶の可愛いポーズ見て楽しそうな子だって会うの楽しみにしてるお姉さんがですよ、決闘にくるみたいなシリアス美耶見たらどう思うんだろう。ほんと、このクリフハンガー。どんな反応引き出されるのか、今からもう楽しみでならんです。

2019年3月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年5月号

『まんがタイムきららMAX』2019年5月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』。連載が決まって、皆からかまわれてるかおすちゃん。その輪に加われてなかったふーら先輩、ついに暴発しちゃいましたか。話しかけていいかわからないから、とりあえずつかまえる。わからん! ほんとにわからん! けどまあ、かまわれすぎて集中できてなかった? かおすにとっては、集中できる環境が得られたようで、しかしこれ結果オーライだよな。オーライじゃなかったどうするつもりだったのか。いや、そんなこと、はなっから考えちゃあいないか。ネガティブ基調のかおすちゃんに、もっとネガティブなふーら先輩が絡むと、こんなにもめんどくさくなるのか! やたら下手に出てくるわ、さらには養ってときて、でもそれがまんざらじゃないかおすがおかしかったです。ほんと、きれいなお姉さんが好きなんだなあ。今回の、かおすの、信じてもらえたこと、はげまされたこと、この時のかおすの原動力がもりもりと沸いたところ、ちょっとめずらしかったなって、面白かったなって、ええ、こうしたことがこの子の力になるなら、悪いことじゃなかったなって思いました。ええ、頼られてはじめて育つものもあるのかもですね。

『旅する海とアトリエ』。今回はサグラダ・ファミリア。バルセロナときたらもう絶対はずせない名所中の名所ではあるけれど、この教会を紹介するにあたり、ただ有名だから、ただ人気だからという選び方、見せ方をしなかったの、すごくよかったですよ。前回描かれたエマとりえのやりとり。それが後を引いてどこかギクシャクしていたふたりが、この教会を訪れ、この教会を通じエマがりえに伝えようとしたメッセージ、それが一気に広がるところ、素晴しいと思った。迷っていたりえのいろいろが洗い流された、そう思われて、そしてエマのりえに向ける気持ちの真摯にして強く鮮やかなこと。とてもよかったですよ。そして今回でエマはお別れです。そうか、国ごとに案内してくれる人、かわっていくのか! この別れの場面もよかったですね。しんみりとしたところあり、ちょっと笑えるところあり、いい塩梅でした。そして次はイタリア。ああ、イタリア楽しみですね。どんなもの見せてもらえるか。期待ですよ。

『しょうこセンセイ!』。お母さんが海外にいく。その事実にうちひしがれていた翔子だけど、気持ちしっかりとふるいたたせて、母のことを、その気持ちを知ろうと行動するの、よかったですよ。先生をやってるといってもまだまだ子供で、いろいろがちぐはぐであるんだけど、そのちぐはぐさがゆえに母に対する気持ちの、落ち着かず、慌ただしいこと、よくよく伝わるようであったのですね。頭で理解してることと、気持ちで納得できないところと、そのせめぎあっているというのがね、大人でもままあることを、この小ささでしっかり受け止めようと頑張ってる。そしてきっちり気持ちを整理して飲み込む、その場面は充実の名シーンであったと思います。これまでの積み重ねが、娘の成長を願う母の気持ちに気づける翔子を育てていたんですね。そしてここから語られる母の娘への気持ち、一人前の社会人として接しようとしていたっていう、そのくだりもほんと素晴しかった。前半のコミカル基調に油断していたところに、ぐっと踏み込んで、しっかり跡を残していってくれましたよ。

『みわくの魔かぞく』。スマートフォンをめぐるいろいろ。おかしかった。沙夜香の話を聞かず、勝手にゲームをインストールする凉。そうしたら最初、まるで興味ないっていってた沙夜香がハマってしまうのね。うん、ゲーム、危険ね? 生活のいろいろがゲームに侵食されるっていうの、わかるわ、めっちゃわかる。ほんと、ゲーム、危険です。そして危険なの、まいですよ。まだフィーチャーフォン使ってたまいが、凉とミラの夜中にメールしてるのずるいって、すごい顔していいだして、さらにはスマハラなんて専門用語まで生み出して、いいなあ、まい。なんだろう、君、えらいこと個性を開花させてるよね。今回だけでも多彩な表情、さらに無闇で無謀な行動力見せてくれて大満足。そんなまいのミラにちょっとでも近づきたくて、それがなんだか難しくって、その様子の微笑ましさ。ええ、知らずパパのポジションにありましたわ。しかし、あのパパも面白いよなあ。魔王にして娘に叱られてるのがじわじわきます。

2019年3月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2019年5月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』、ココアとチノふたりが、イースターエッグでありますね。イースターのうさぎに扮して、カラフルに色づけされた卵をわっと見せてくれています。手前の卵はそれぞれ見覚えのあるうさぎの絵柄になっていて、これ面白いなあ。ところでココアさん、その表情もなにも大人びて、ずいぶんお姉さんになりましたね。ぱっと見たとき、あれ? モカさん? なんて思いましたよ。

今月は新作ゲストが4本です。

『ハルメタルドールズ!』。いきなり2話掲載でスタートですよ。シンガーソングライターを目指してるはずが、なぜか押しの強い娘にそそのかされてメタルに転向。この子、本人はその気ないんだけど、ナチュラル・ボーン・デスボイスなのか。しかもギターをアンプに通すと豹変する。なかなかの宿痾ですなあ、鐘町チズさん。チズ、見た目ちっこくて、お人形思わせる可愛さ。その子がアンプにプラグインで一気に過激化する。その性向、本人もしっかり認識していて、憧れのシンガーを馬鹿にされて、腹立たしかったんだろうなあ、自らプラグイン。相手を一気に押し倒して、ついでにドラムに抜擢してしまうというスピード展開。しかも自称プロデューサーの柊かなめがライブ出演を取り付けてきたもんだから、彼女らにとっても結構なスピード展開。まったくの初心者のドラム加えたとこから一ヶ月でかたちにしないといけないっぽい? いきなりの逆境、いきなりの山場ですなあ。

『本とねことイタズラうさぎ』。ちょっとアリスモチーフ? 古い本から飛び出してきたウサ耳女子。銀の懐中時計と一緒に姿を消すのだけど、ひと騒動まきおこすことになってしまって、動き出す本、町のいろいろ無生物も生き物みたいに動き出すんですね。なんとかしないといけない。飛び立ってしまったマンガコレクションも取り戻さないといけない。というので、ウサ耳女子と銀時計、回収しないといけなくなった。猫耳女子と一緒にウサ耳女子を追うヒロイン。ケーキで釣って、なんとか引き止めるも、肝心の銀時計は空飛ぶ本にかっさらわれていっちゃったという、ええ、まさに導入でありますね。うさぎさんとねこさんと、一緒に銀時計を探す、そんな冒険が見られそうな出だしです。

『雀の戯』。麻雀ものですね。憧れの先輩ふたり目当てで、ふたりが所属する麻雀部に体験入部することにした主人公。麻雀知ってる友達さそうのだけど、この部活、なんだかいろいろおかしいんですね。そうかあ、点棒使わないんだ。点棒代わりに脱衣するんだ。クールなはずの王子先輩は、ゲームがはじまると豹変して横暴な王様キャラに。王子先輩北大路直は大きい手を狙っていく傾向があるのかな? 対し主人公の友人、東亜九は白のみ1000点で直のアガリを阻止しにかかる。麻雀漫画の王道といっていいのでしょうか、こういうところでキャラクターの個性見せていくってわけですね。今回、主人公南野純が西条満先輩に振り込んで、まずは一枚脱衣。これ、次回はさらにむしられる? あるいは、最後に純が逆転してみせる? ここは主人公の活躍に期待するところですね。

『画王!』。イラストの専門学校に通うことになった胡桃谷白虎。この名前、本名なのか。元気でやたらにぎやかな子。通うのは高等過程、といことは皆レベルが高いのかな? と思ったら、どうもそうではない模様。同じくイラストを学ぶのは、飛び級してきた12歳、リコピン・シュタットホルン。そして超のつく人気声優、柑崎穂竪。飛び級の天才と人気声優と、学業優秀だったり一芸に秀でていたりと、その上にイラスト上手!? というわけではなく、このふたりはむしろ絵が残念。マンガアニメが好きだから学びたい、下手といわれてくやしいからうまくなりたい、そうした動機が語られるの悪くないですね。そして白虎はというと、この子はまさしく天才肌ってやつなのか。プロのイラストレーターの姉からプロを目指せといわれて学びにきた。けれど、画材にしても基礎にしても、まるで無知の白虎。この子はどんな伸びかたして見せるんだろう。そうした進化、成長、そして切磋琢磨? 皆がそれぞれどういう変化をしていくか、楽しみに思います。

2019年3月18日月曜日

気がのらないので休みます

気がのらないので休みます。

2019年3月17日日曜日

Panasonic リモコン付LEDシーリングライト

先日購入したLEDシーリングライト。実際に使用してみての感想、というか、ちょっとだけ。

はっきりいって、使用感想をつらつらいろいろ述べられるほどの機能はないんです。つける、消す。メインの灯りは、無段階なの? 明るさの調整ができて、全灯ボタンを押すことで100%の明るさにできる。普段は若干落としめにしておいて、本を読むとか明るさが欲しい時に全灯100%を使うというのが想定されている使い方なのだと思います。デフォルトでは点灯時の明るさは70%。ですが、最初の点灯時に、なにも考えずに100%にしちゃったので、今の明るさがどれくらいなのかわからなくなっています。まあ気にしないことですな。

常夜灯ボタンを押すと常夜灯がつきます。いわゆるナツメ球風の灯り。オレンジ色の、ほの明るく照らしてくれるやつですね。正直、この機能があるとは思ってませんでした。色温度を低くする必要は本来ないはずですが、就寝時に安眠を邪魔しないためにはこういう色がいいんでしょうなあ。これも6段階の明るさ調整ができるんだそうですが、基本使ってないので、明るさはデフォルトのままです。

点灯ボタンで点灯したメイン灯と常夜灯。それぞれ調整した明るさは記憶されて、次からはその明るさで点灯します。あんまり頻繁に調整が必要とは思えないので、基本最初に決めた明るさ、それでいくことになりそうです。

実際に使ってみて気づいたのは、リモコンの常夜灯ボタン、これ蓄光素材でできてます。なので、電灯を消してからもしばらくはボーっと緑色に光っていて、これはあれですね、夜は電灯を消すタイプの人が、夜中に起き出した時に常夜灯をオンにしたい。そうした時に便利なようにしてあるんですね。自分は真っ暗生活に慣れてしまってますけど、いずれそれが必要になった時には、枕元で緑色に光ってるボタンを探せばいい。わかってると安心ですね。

おやすみタイマーは、もうそのまんま。30分たったら灯りが消えます。ずっと同じ明るさだった電灯が、時間になったらストンと消える。これはアイリスオーヤマのライトとはまったく違っていて、アイリスオーヤマのはだんだんに暗くなっていって、時間になったら消えるのだそう。この良し悪しは、もう好みですよね。ぎりぎりまで本読んだりいろいろしたい人、でもしばらくしたら無情に灯りが消されて、ああもう寝るかあ、そういう風にしたい人はパナソニックのやり方がいいでしょう。寝る前は灯りつけたままなんとなくごろごろしていて、だんだんに寝入っていきたいみたいな人にはアイリスオーヤマの方がいいのかな? 正直自分はどっちでもいいけど、使ってみた感じとしては、パナソニックのやり方で問題ないなって感じ。ストンと灯りが消えた時、子供の時分の、もういいかげんに寝なさいって灯りを消された時の感覚を思い出しましたよ。ええ、もうずいぶん、そういうの忘れていました。

私の買ったライトは、壁にスイッチがある場合、そのオンオフで点灯してくれるそうです。しかも、カチカチと連続でオンオフを繰り返すことで全灯、点灯、常夜灯を切り替えられるのだそう。自室には壁スイッチがないからこれは試せてないんですけど、意外と便利な機能かも知れませんね。