2018年11月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年1月号

『まんがタイムきららMAX』2019年1月号、昨日の続きです。

『ももいろジャンキー』。町内会の運動会、というのではなもももも元気に参加するわけですが、ももが美耶に踊り見せようとしてかけっこビリになるとかね、うん、小さい子ってこんな感じだよね。いきなりのほのぼのネタが実によかったです。ハムの思わぬ活躍もいいですよ。かっこわるいとこ見られたくないってずっとうつむいてたのが、思わぬ一位にあの勝ち誇った顔! すごいわ、いいわ、見事だわ。小さなネタが光りますよね。借り物競争でまたお姉ちゃんのことブタブタいってるももの末路とかね、すごいよ、絵面だけで笑ってしまう。今回は応援席で頑張る美耶に突然おとずれた見せ場、これもとてもよかったです。綱引きに参加するので子供をちょっと見ていて欲しいって頼まれて、はなからもらったエプロンがね保育士と思わせてね、ちゃんと誤解は解いたんですけど、これがいい縁になったわけですよ。ほんと、ちびっこふたり膝に乗せて、感極まって涙を流す美耶よ。こうしたいい話で全体をうまくまとめつつ、MVPはなの絶叫でしめる。見事でした。皆に見せ場あるいい回でした。

『のけもの少女同盟』。まさかそろそろ終わりに向かって……? 今回は皆で霞の誕生日を祝います。前回のすずめの騒動から誕生日に話題が移って、そこから霞の誕生日会をやってあげたいと、そうした優しさ見せるすずめが素敵です。折良く明後日が霞の誕生日。霞の足止めを命じられたすずめの頑張りが面白かったですよ。校舎裏に呼び出して、霞は告白か!? なんて思ってるのに、まさかの追加関税の話題。いや、もうちょっとなんか普通の、もっとマシな話題はなかったんですか。しかも、私達の手に余る話って、そりゃそのとおりだろうけど、最初から気づこう。ほんとおかしかった。皆に祝われて嬉しそうな霞もとてもよくって、誕生日のプレゼントの一部に、あとケーキも、微妙に奇妙なものもあったりするんだけど、まあ霞がいいならそれでいいか。ほんと、今回は、ちょっとずつおかしかったりするけれど、穏当に進行した、いい話に落ち着いたなあ、そう思っていたら、最後にまさかの霞転倒。いや、これ、いつもとちょっと違わない!? まさか最終回への布石だった!? いやもう、怖れますよ。霞、これ、おおごとじゃなかったらいいなあ。

『魔法少女のカレイなる余生』。最終回でした。しじまの仮免合格を祝って鍋をかこむことになったのですが、そこに続々訪れるこれまで縁のあった人たち。こういうにぎやかなの、関わりあった面々が一堂に会して、交流持ったり、今の状況知らせてくれたりといったの見るの好きなんですね。今回なんかも実にそうで、というか、清々しいほどにいつもどおりのドタバタで、しかも最後の最後に、面倒ごとは明日に! っていうしじまの割り切り、素晴しかった。この、最終回でも、いつものように過ごしているという変わらなさが妙に嬉しかったり、かと思ったら、しじまの胸に去来した縁ある人たちへの感謝の気持ちとかね、愛ですか? 愛でしょうか。そうかも知れませんね。うん、こうしたちょっと違う表情見られたりね、本音? とてもよかったなって。ええ、やっぱり今回は特別だったんですね。いつもどおりのドタバタで、けれど特別。皆がきてくれたのもそうですよね。その特別が嬉しかったです。

『ななかさんの印税生活入門』。この漫画、本当にいいですよ。今回は学園祭、ということで文芸部の皆も猫耳つけたりして、あとななかがサンドイッチマンばりに宣伝活動してたりして、この平素とちがう高揚感、わくわくさせられます。文芸部で部誌売る時のななかの逡巡もいい。いろはも逡巡だ。いい。すごくいい、面白い。なんかわかる。今回、高等部の先輩たちがね、自分たちの時にはなかった文芸部があるってひやかしにきてくれて、で、レベル高い! ってね、表紙うまいわって、しかもオンデマンド印刷だわって、予想以上の完成度、その頑張りをひしひし感じて驚いて、また肝心の中身にもね、感心したり自分たちの活動振り返らされるきっかけになったりってね、いい話だったわ。なんだろうなあ、この漫画は、創作に関わる人たち? あるいはそこまで限定せずとも、なにかに取り組んでいる人の、時に感じる不安や、なにかを掴んで一歩前に進む、そうした瞬間なんかがね、すごくよく描かれてるの。いつぞやの合宿なんてそうだったじゃないですか。そして今回も、ななかたちにとってのひとつの結果、ひとつの区切りであったものが、誰かにとっては背を押される、そんなきっかけになるってね、すごくよかった。それに、この部誌も、学園祭の経験も、ななかたちをまた一歩先に歩ませる、そんなものであるのだろうなあって思わせてくれて、ええ、なんだろう、これを読んだ自分の気持ちもまた澄み渡る、そんな思いがするのですね。

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