『まんがホーム』2018年12月号、発売されました。これは調べ物がテーマ? 『らいか・デイズ』らいかがノート開いて、取材中? なにか聞き取りしてる、そんな風であるんですね。『けいさつのおにーさん』は手塚先生に質問する学生穂刈くんだー! なんという出来上がったシチュエーション。もう、こういう漫画なんじゃないかって思わせるしっくり感ありますね。『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』は、調べもの? 大量の本運んで大変そうな駒井先輩。『孔明のヨメ。』は孔明、月英夫妻が、秋の野草でしょうか、摘んできたものをふたり調べている、そんな様子であります。
『鬼ムコさんと花ヨメさん』。なんだかわからない展開になってきましたよ。スパイとして送り込まれた小巻だけど、正義を語る夫の言葉に感化されて、すっかり応援側に立っちゃった。その応援っぷりおかしくて、しかも、あんなに妻にそっけなくしていた夫、大和がですよ、妻の危機にあの態度で登場!? いやもう、これ、大和は妻を味方と認めちゃったってことかい? あるいは待機させている仲間の手前、優しい夫を演じているのかい? わからん、わからんのだけど、優しい大和に当惑する小巻もおかしくて、そしてちょっとときめいちゃってという展開、悪くなかったと思いますよ。この後、このままに突き進むのか、あるいは引っくり返すのか、どうなろうと悪くない、そんな展開でしたよ。
『おんなのおしろ』。すごくつかみどころのないエピソード! この人の漫画にはこういう回が結構あって、けれどつかみどころがわからなくともなんだか面白い。人と人のやり取り、関係性の綾、そこにおかしみがあるからなあ。そして今回もまるで意味のないというわけではなく、七海のひととなり、それから彼女の自身を少し振り返る、そんな回になってましたね。というか、あの無神経な元カレと竹本楓、ふたりに共通点を見出して、苦手なタイプってね、いやそうかい!? 似てるかい!? ともあれ、自分ちにやってきそうな勢いの楓を警戒してるところとか面白かった。振り回されるのが苦手で、けれど振り回しそうな人に縁がある? ままならんですなあ。
『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。今回は皆で夏祭りに参加です。というのですが、これ仕事なのかあ。女性陣は浴衣も華やか、美しく、そして男衆は法被着まして、屋台の準備に忙しく働いています。これ、地域交流が目的なんですね。メニューに自分のアイデアが反映されたこと報告する駒井先輩がやたら可愛かったです。動物型風船に絵を描くサービス。高瀬のネズミが大好評で、これ、子供も喜んでくれてるみたいですね。これはこれでありなんでしょう。面白かったです。忙しいながらも、楽しみながらのちょっとした非日常。学祭を思い出しただなんて高瀬はいってますけど、こういうイベントがいつもとはまた違う、そんな関係を育みそうでいい感じでしたね。
『広島さん、友達になってください』。タミの吸収力を目の当たりにして、自分はまだまだだと落ち込むキミちゃん。そうかあ、この子は自分に地元といえるところがないという、負い目に似た感情を持っているんですね。今は広島に暮らしているけれど、地元民であるとは決していわない。父親の転勤にともなって各地を転々として今にいたる、その生い立ちゆえに地元といえるほどに親しんだ土地を持つことができなかった。またそれゆえに、地元といえる場所に対する憧れが強く、強く育ってしまったんでしょうね。そんなキミちゃんの、ひとり広島探検。楽しくなったり不安になったり、そしてその末に出会ったお店。ああ、キミちゃん、いい表情するねえ。取り扱いの品に、広島、地元に対する愛情を感じて、そして店主と話したこと、それがキミちゃんの今の広島に対する愛を実感させてね、ああ、キミちゃん、もう広島の地元民ですね。気負うことなく、素直に土地への、人への愛を大切に思えばいい。いい話でした。
- 『まんがホーム』第32巻第12号(2018年12月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿