『まんがタイムきららフォワード』2019年1月号、発売されました。表紙は『球詠』。ユニフォーム姿の詠深ですよ。これ、ピッチングマウンドの上ですよね。投球と投球の合間でしょうか。あるいはこれから第一級を投げんとする、そんな場面でしょうか。投手としてのよみでありますよね。その表情は穏やかで、遠くを見るその視線の先には珠姫がいるんだろうな。描かれていない、そんな先まで見えるような表紙です。他には『ライター×ライター』、そして『棺担ぎのクロ。』のカットもございます。
『となりの柏木さん after days』、新連載です。あれまあ、珍しい展開です。『となりの柏木さん』の続編だそうですよ。アフターデイズというところからもわかるように、前作の後日談となるのですが、どれくらい後日かというと、ええと、半年くらい? 同じ大学に進学して、しあわせ噛み締めている桜庭と、なんかその状況にもの足りなさ感じてるのん? 柏木さん。なにかしてあげたいのかな。誕生日のプレゼント贈りたいと思うのだけど、桜庭が欲しいものがこれといってわからない。その聞き取りやらリサーチやらで、草野、福田のその後もチラ見せしてくれてという、とりあえず初回は状況説明です。それから新しい動きの布石としての誕生日プレゼントですね。
『ひまりのまわり』、新連載です。相沢春喜のもとに現れた女の子、向日葵。ひまわりじゃなくてひまりって読むのか。両親の再婚で兄妹になったというのですが、この子、ひまりがグイグイくる。兄貴になるはるきはやたらクールで、なにをするにも無駄なく必要最小限って感じ。なのに、そこにひまりがぐいっと踏み込んできて、一緒に夕食作ろうとかいろいろいってくるから困っているんですね。年齢ひとつ差、16と15。妹はなんでこうもはるきと一緒になにかしたいみたいなこというのかと思ったら、以前暮らしていたところでは同年代の友達とかいなかったからなんだ。だから誰かと一緒になにかやりたい。そして気持ちを分かち合いたい。はるきは最初、ひまりとの関わりも最小限にしようって思ってたのに、帰りの遅いひまりを心配して、それですっかり引き込まれた? はるきの人生観、変わっていきますね。
『魔法少女はマニアック』、ゲストです、四コマです。魔法少女にスカウト? された夜片なも。魔法少女をやってもいいけど、代償が必要だ。女の子のパンツを持ってこい、しかも使用済み。って、これまたキツい設定盛ってきましたね。わがままいって全然出動しないせいで成績ゼロ、というので協会からサポートとして派遣されてきたコノト。この人もちょっとややこしくて、本来は男だけど変身したら魔法少女になる。そんな彼、彼女? のパンツ、しかもそこで脱いだものを報酬として受け取ったり、あるいは敵の女の子のパンツを奪ったりと、ええと、君、立場としては善とか正義とか光とか、そういう方面の人なのかい? 違うよね? 敵にも味方にも等しく仇なす、そんな存在だよね?
『お憑かれ様うわんちゃん』、ゲストです。人に取り憑く妖怪のうわん。デビュー戦? はじめての憑依が不運な結果に終わってしまってさあ大変。綾樫あやか。妖怪が見える人? というか、それよりも幼女が好きって属性の方がヤバいじゃん。その合わせ技で、取り憑いたうわんを苦しめる。あやかからしたら、向こうから飛び込んできた、あれこれいろいろお障り、おっと、お触りしても法に触れない相手、それがうわんっていうんだから不運です。取り憑いて、ビビらされて、気を失ったところを拉致、おっと、介抱されることになった。でも、あやか、普通にしてたら普通のお姉さんよね。うわんにお菓子を勧めてくれたりね、って、違うか、あれ、お菓子で釣ろうとしてるのか。うわんとあやか、相性わりと悪くないんじゃ? そう思わせる瞬間もあるのだけど、基本はうわんがビビってる。早々に立ち去りたいのに、泣き声で家のなかめちゃくちゃにしちゃったりね、その落とし前をつけるまで離れられないとか、いや、律儀だな。そんなん無視したらいかんの? それができないのがうわんなら、気のいいところに付け込まれちゃってるてなわけですね。そんな、どちらが取り憑いて、取り憑かれてるかわからん関係は面白いものありますね。
- 『まんがタイムきららフォワード』第13巻第1号(2019年1月号)
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