『まんがタイムきららフォワード』2019年1月号、昨日の続きです。
『スローループ』。恋が大きなサングラスかけて、セレブになっちゃったの? って、小春、なにをおっしゃってるのか。ひよりと小春、恋の3人で管理釣り場にきたんですね。小春への釣り指南。フライのつけかた、キャストのしかた、でもってアワセやポイントなどなど、こういうの読んでるだけでも面白いんだけど、そのはしばしに小春のアワアワした様子が見られたり、ただの説明になってないところ、大変よかったです。そして、今回は正直、こうした釣りにいきましたという話で終わるのかなって思ってたんだけど、違った。でもって、それがとてもよかった。恋とひよりの関係。傷ついて、ひとりになっていたひよりを遠巻きに見守るしかできなかった自分を、恋は悔いてるんだ。その心情、言葉に多くを頼らず絵でもって伝えてくるものあって、それが実に雄弁。ぐっと胸しめつけられて、涙を絞られる、そんな展開の合間合間に小春が見せてくれる表情もろもろ、それが重さを軽減してそれもまたよかったです。
『夢喰いメリー』。前回、メリーが銘無しを送り返した、その少し前に遡った時点の話ですね。リコを相手にするジョンのもとに現れたエンギ。その剣の冴えはいわずもがな。リコの繰り出す巨大キノコも見事撃退し、と、そのタイミングで銘無しが送り返されて、さあ、リコたち白儀サイド、追い込まれることとなるのか? そう思ったら、いやもうリコ、なんでそんな強いの? この期に及んでキノコでの足止め絡めた体術見せつけて、エンギ、ジョンを翻弄する。夢路、メリーの組では、このふたりが白儀の待つ生徒会室に向かおうとする。そこで勇魚、メリーとのお別れになるのかな、ふたりの挨拶がね、悲しい。そして夢路は、この戦いの先の約束してね、ええ、負ける気なんてないんだって、これもまたいいシーンでした。イチマさんもご活躍ですよ。ケンとともに辿り着いた多目的ホール、ここにキノコ三姉妹にさらわれた人間が集められてるのか。これで救出なるのかな? そう思ったんだけど、ならないっぽいなあ。マナ登場。ケンとイチマでマナ相手にするの!? なんとかなるの!? イチマちゃん、逃げて! なにか勝機とかあっただろうか。酷いことにならないといいなあ。ちょっと他とは違うもの見られそうです。
『にじいろフォトグラフ』。文化祭で写真を展示することになりました。これまで撮ってきた写真から、伝えたいもの、その核となるものをいかに掴むか。先生のアドバイスが活かされていましたね。あずきのびっしりクマ写真! なんか不評ですけど、面白くっていいじゃんよね。これ、うまくできたら結構いい感じにできそうですね。でもって、うまくできていい感じになってるのが怜の空の写真。ああ、これはいいじゃないですか。そのよさが、絵を見ただけで、説明抜きに通じるというのが素晴しい。最後に葵の写真。ああ、人物スナップ、サラの笑顔をメインにして、自分のまわりの人達をこうも魅力的に写している。これは、葵の家族、友人たちに向ける気持ちの表れだなあ。親しげで、近しくて、そして優しい。ええ、これが葵の写真の、ひとつの到達点、この子の出したひとつの回答だったのでしょうね。そう思っていたら、この漫画、次回で終わるのかあ。そうか、じゃあ、さっき感じたこと、特段間違いでもなかったっていうことか。次回はサラの誕生日。ああ、なにが描かれるのか、楽しみになりますね。
- 『まんがタイムきららフォワード』第13巻第1号(2019年1月号)
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