2014年4月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年6月号

『まんがタイムきららMAX』2014年6月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』からリゼとシャロであります。どういうシチュエーションなのでしょう。ふたりミリタリーテイスト入った服を着て、大きな旗を被るみたいにして座ってる。リゼが余裕持って微笑んでるんだけど、その隣でシャロがちょっと緊張してるんですね。下がった眉、硬くむすばれた唇。頬は紅潮している。なぜなんだろう。ええ、その手をリゼの手に重ねようかどうしようか、逡巡しているといった様子なんですね。一枚の絵に、ちょっとしたストーリー、感情の動きなど盛り込んで、素敵でした。しかし、ほんと、どういうシチュエーションなんでしょうね。背景に見える崩れかけた煉瓦の壁、見事な青空。なにか沙漠を連想させるものあって、旗も日陰を作るためのものっぽいですね。

ご注文はうさぎですか?』、おおココアさん、大活躍ですよ。って、これは思い出の中の自分なのかな? いやほんと、いろんな格好、いろんな表情、可愛いなあ。本編ですよ、なんかココアの様子がおかしいんです。不思議に機敏、ああー、こういうのは風邪とかそういうパターンなのかい? 違いました。お姉ちゃんがくるんだそうです。だから成長した自分を見せたかったんだそうです。憧れの姉、ココアがいつも姉になりたい、そういってるのはこの憧れあってのことか。そうやってココアの心情理解するまではわかるんだけど、なんでそこで姉修行!? 微妙にピントのずれた応援、メグマヤも加わって、なおよくわからなくなるってんですが、けど、きっと自然体でいいんですよ。シャロが気付いたココアの成長。ええ、ほんと、この子、よくがんばってると思います。しかし、ココアが皆からちやほやされると嫉妬するチノ。ほんと、ココアのこと好きなんですね。緊張で固まってるココアの表情もレアでした。

きんいろモザイク』、おおう、しのさん、大活躍ですよ。きりっとして、不思議と俊敏。ああー、こういうのは風邪とかそういうパターンなのかい? 違いました。学校祭、クラスの出し物、演劇で大役を任されたので張り切ってるんです。脚本と衣装のリーダー。ああ、この子、どちらも並々ならぬもの持ってるからなあ。ほんと、しのも、なにもできないみたいな、才能とかないみたいな、そういう悩みがかつてあったけど、今はもう全然そんなことないんだよな。しかししのの着せ替え、これが素敵でした。かわいすぎてビッグバンが起こりそう! ああ! しのの宇宙だ! しのが世界の中心で、しのが世界のルールになるんだ! 和服しの、素晴しかった。そしてカレンの発案、いっそのこと裸だとか無茶いって、ああ、さすがにしのも怒るのか。なんかすごいレアなもの見てる気がするぞ。怒ると口きかなくなるんだ。なんか、すごい可愛い気がするぞ。いやほんと、しのの頑張り、見事にむくわれるとよいなあ。この子のこと見てると、ほんとそう思いますよ。

いちごの入ったソーダ水』、こひめが副部長になりました。書いてもらう事になる! おお、こんなこひめ見たことない! なんかすごいレアなもの見てる、そんな気がするぞ! 新部長うたたの真似なんですけどね。なんか、ちょっとしっかりした自分を見せたかった? そんな感じみたいですね。文化祭に向けて部誌を作ります。文芸部なので、小説、詩、俳句、短歌、なんでもいいそうです。でもるなは苦手そうだなあ。聞いてないっていってますけど、確かにいってましたよね、最初に。ペンネームをつけるって話に、るなの自虐が炸裂して、あー、るーちゃん、名前がコンプレックスだもんな。しかし、るな、どうする? もしかしたら、るなの隠された才能が明らかになったりする? そして委員長に長がついたと報告にいくこひめ、素晴しかったです。

『しょーがくせいのあたまのなか』、石見翔子の新連載です。いちこ、うんどうバカ。ふたば、毒舌クール。みゆ、チョロい流され系。チョロい流され系がクールに手玉にとられたあげく、いろいろな辱め受けたり、そしてこっそり好かれてたりする、そんな具合の漫画みたいですよ。今回はトイレの話。クラスの女子が友達と一緒にトイレにいく。それ見て、みゆもふたばに一緒にいこうといいにいくんですが、ふたばが絶妙なタイミングでみゆの申し出を潰していくんですね。たまたま? いやいや、これわざとだ。好きな子はいじめたい、そういう類の子なのかな? 休み時間にトイレにいけなかったみゆ、授業中に大変なことになってる、その様子を眺めているふたば。サディスティックであります。ふたば、みゆのピンチを作った上で救いの手をさしのべるという策士。一瞬策に溺れた? そう思わせて、結局最後、いいところを持っていく。おそるべししょーがくせいであります。

『アイドル声優☆上村とまり17歳』、ぷらぱの新連載です。声優ゆりりん、いわゆる永遠の17歳系のアイドルに憧れる女の子がヒロインです。上村とまり、父が漫画家でアニメや漫画にかこまれて育った、そんな環境が彼女を作ったんですね。声優上村由梨恵に憧れ、いつかは私も。そう思ってる。そんな彼女が友達と一緒にいった大内ゆりえコンサート。恒例のお人形投擲、それをとまりが受け取って、そうしたら手紙がついていた。なんと、とまりのお母さんが大内ゆりえだったっていうんですね! って、気付けよ娘! しかし、この人の作風なんですけど、吹き出しの外の台詞、これが面白いですね。キモい本音もれてんぞ。かるくキモいよゆり。そうした、展開には影響しないようなつっこみ、結構厳しめで、この味わい、悪くなかったですよ。しかし、声優を具体的に目指すことになったとまり。どういう展開が彼女を待ってるんでしょうね。

『キズナのカタチ!』、ゲストです。沙藤しお、絵柄、雰囲気変えながら、いいですね、頑張って欲しいです。結構気に入ってる人なのですよ。ヒロイン、マオ。親の再婚で兄ができました。おどろくほどの美少年、って、青年っぽいよ! キョウ。女子から大人気。そんな彼がマオにベタベタする、その様子は乙女ゲーのキャラクターのよう。マオの友達アカリがろくでもないですね。乙女ゲーもいいけどギャルゲーの方がもっと好き。なのでキョウをギャルゲーお兄ちゃんにしたい、とかいってる。そんなアカリが、キョウに対面して、自分が優位でいる、そう思ってたのかい? いやいや、キョウにぐいぐい迫られてちょっと狼狽するところなど、うん、アカリ、いいキャラクターだったと思います。しかし言動が不穏なキョウ。この人もなんか妙におかしくて、アカリの提唱するお兄ちゃん像、男のオレでも惚れていいのかなって、おそるべしです。こういう発想、なんか気持ちをひっぱられるのですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第6号(2014年6月号)

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