『まんがタイムジャンボ』2014年5月号、一昨日の続きです。
『ほのかミステリーノート』、今回はシャーロッ子さまというよりも潤の魅力が満載でしたよ。手帳を落としちゃった。そこにはお嬢様シミュレーション妄想日記が記されていて、って、潤ちゃん、可愛いなあ。お嬢様になりたいのかね? でもってそれを茂里緒樹莉に拾われて、でもこの子の葛藤見るに、ほんといい子だなあ。けれど穂華の手帳との勘違いから、手帳は隠され、暗号だけが残された。暗号はまあ子供のやることなんで、アレなんですけど、樹莉、すっかり穂華に手玉にとられて、そして潤の秘密が露に……。というか、もうとっくに知られてたんですね。小説家にでもなりたいのか。そういわれて、潤としては助かったのかどうなのか。けど、これが彼女にとっての転機になったらよろしいなあ。なんて思いましたよ。
『きつねとパンケーキ』、きつねの子、紺乃たちの学校での様子ですよ。学校へいく準備をして、耳を隠して、尻尾も隠して、それで登校。やっぱり耳、尻尾は隠すんですね。クラスでの様子、面白かったですよ。みんな獣娘ばかり、だから耳、尻尾隠してるんだけど、算数のテスト、いっぱいいっぱいになると耳が出てきてしまう。先生のあと5分の声に何人も耳を出す、あの描写は面白かった。黒岳、この子は狼なのか。クールなんだけど、紺乃のこととなるとちょっと違ってくるのか。体育の授業、ドッジボール対決の様子も面白かった。先生との対決に耳を出して勝負! と思ったら、別に耳を出そうと隠そうと能力に違いはないのか。可愛い子たち、動きのある絵、シンプルでほのぼので、見ていて気持ちが和みます。ええ、とても面白いと思います。
『ラン様の放課後遊戯』、ラン様の過去に迫りますよ。しかし、これは時間としてはこれからのこと。かつてあった、未来の出来事であるのですね。有太とりら、ふたりがキスしているところを見て、逆上した葉沼ランの願ったこと。それが、望みもしない、おそらくは最も残酷なかたちで叶えられるという展開。ああ、猿の手だ。望んだことが、後悔を伴う、そうしたかたちでしか叶わない物語。願いを叶える狒狒の手、同様の構造を持つこの漫画もやっぱり同様に残酷な結果が葉沼ランに突き付けられて、ああ、この衝撃の展開、まいりました。しかし『猿の手』とは違って、狒狒、アフターケアがしっかりしてるなあ。ランに挽回のチャンスをちゃんと与えてくれてるんだ。もちろん願いのひとつなんでしょう。そしてそれがどういう結末をもたらすのか。うーん、けど、なんか嫌な予感がするんだよなあ。残酷な未来を回避できた。そう思わせて、今度はその後悔をりらが背負うことになるんじゃないのか!? ええ、なんせ狒狒の手、もとがもとなんで、油断できない気持ちでいっぱいなのでありますよ。
『おとぎのシソン』、先生がいいなあ。雀野小箱の相談、先祖返りしてる自分はどうした姿であるのだろう、それを知りたいっていうんだけど、いやもうきっと酷いことにしかならない……。テンポいいコメディ、面白かったですよ。酷い目にあわされる柿音。先祖返りして、小箱を桃太郎といって懐く先生。可愛いなあ。とにかく今回は小箱優勢で、そこに先生が横から嫌な支援を入れる。猿は尻叩かれるのが好きだったじゃないですか! 知りたくなかった、そんなこと! いやもう、ほんと、日和まで巻き込んで、けど最後にはうまいことごまかせたからいいのか? あの隠していること、先生の可愛さと日和のヤバさ、その落差際立って素敵でした。
- 『まんがタイムジャンボ』第20巻第5号(2014年5月号)
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