『まんがタイムファミリー』2014年6月号、昨日の続きです。
『軍神ちゃんとよばないで』、虎千代、可愛いなあ。栃尾に入って数日、まったく部屋から出てこない。ああ、なんという用心深さ。そういって黒田秀忠らの肝を冷やさせているわけですが、実は引きこもり生活を満喫してるだけっていうんですね。一日ゴロゴロ。人形でいかがわしい遊びをしてるかと思ったら、弥太郎にはなんかいい顔見せて誤魔化しやがって、こんちきしょう、可愛いなあ。このろくでなしの姫君、部屋をやたら散らかすものの、これが完璧な配置なんだと、ああー、みんなそういいますよね。もちろん私もそういいます。おかしかった。しかしここへ宇佐美定満が訪れるという。やばいですね。この危機をどう切り抜けるものか。楽しみですね。
『宅飲み残念乙女ズ』、てつ子がおかしいなあ。海釣りにいってきたらしい。その過程がものすごい。バイト先の店長にたまたま出会って、そのままその流れでついていくっていうんですね。いきなり電車、手ぶらで電車。適当部屋着、物怖じしない性格のてつ子に店長もすっかりペース崩されて、いやほんと、この人の自由さ。自由を満喫してるけど、悩みもあるよ。しかしすぐさまカラッと切り替えてみせる。そうした様、実によかったです。これは長所だなあ。自分に欠けてる部分だ。しかし、残念乙女3人に、それぞれ似合いの男性が出現? 春は近いのでしょうか。なんか思いっきり空振りしそうな、というか、気付かないうちに見送っちゃいそうな人たちですけれども。
『男子校生へ愛をこめて』、これほんとおかしいなあ。篠原美緒先生は男子校のアイドル。なんだけれど、かつてはあんなにちやほやしてくれた生徒たちが、最近はとんと近付かない。それで気落ちしちゃってるんですね。けど、ほんと、この人の来歴、それが語られると、困った人ながら、なんというか、切ないですね。女王様っぽく振る舞ってる、その向こうには、低い自尊感情が隠れてたっていうんですね。それでどうしたらいいかわからなくなって、モテない女、そう思ってた田中先生の振舞いを真似するまでにいたって、いやでも実際、田中先生可愛いものなあ。最高だと思う。うん、篠原先生も、気に入られようとか好かれようとか、それで自分らしさを見失ってしまわないですむようになれるといいな。なんてこと思ったんですね。漫画としては、コメディらしく問題なんてきれいさっぱり最初からなかったんですよ、そういうさっぱりした決着見せてくれて、安心安心。ほんと、篠原先生、大変よかったです。田中先生も素敵でした。
『かしこみかしこみ』は、ムクと山椒の里帰りであります。なるほど、母の日だからなんですか。ああ、ムクの家族がすごい。ムクが帰ってくるからと、兄弟全員が帰ってきてるっていうんですが、いったい何匹いるんだろう。狸穴からぞろぞろぞろぞろ大量に出てくる兄弟たち。その大家族っぷりがあればこそでしょうか、山椒の厳格そうな父と母の様子が実に好対照。山椒のうちは、名家といいましょうかなんなのでしょうか、床の間のある和室、父母ともに着物をきっちり着て、ええ、ただの狐ではないぞ、そう思わせる貫禄たっぷりなのですよ。しかし、ムクも山椒も、母の手伝いをしたいと思う、労いたいと思ってるんだけど、なかなかそうはことが運ばない。母が久しぶりに帰ってきた子供のこと、かわいがってくれて、いやほんと、ムクも山椒もいい子供っぷりだったと思います。川の字にお重のおはぎ。そして山椒の父母、ムクの母の子供に対して思う気持ち。ええ、素敵な話でした。
- 『まんがタイムファミリー』第32巻第6号(2014年6月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿