2013年2月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年4月号

『まんがタイムきららMAX』2013年4月号、発売されました。表紙は、表紙は、おお、これはすごいです。なんというマリアージュ。『きんいろモザイク』と『ご注文はうさぎですか?』が夢の(夢の)コラボレーション。ウェイトレス姿のシャロとカレンが前面に、シャロがチョコレートケーキを、カレンがクリームソーダを持っている。これは日本とイギリス? ソーダの側に『いちごの入ったソーダ水』がきてるのは偶然? いろいろ思わせるところあって、しかし金髪のふたり前面に押し出して、見事に素敵なペアであります。で、奥にはしのが目をハートにして、ああ、金髪好きだもんね、あんた。友達になろう! しのの傍らにはお盆にこけしと兎こけしを乗せた千夜。いや、もう、後ろのふたりは大和撫子枠? もう、本当に素敵です。シャロとカレンのちょっと違った表情、それもまたよいですよ。最高です。

ご注文はうさぎですか?』、憧れの自転車を買ったよ。最初の台詞ひとつで状況がわかる、見事な導入です。乗れないんですね、ココア。それでリゼにコーチを頼むのだけど、そこにちょろっと出てきた大型バイクにまたがるリゼ、かっこいいなあ。乗れないらしいですけど、似合ってますよ。リゼの教習、いいですね。昔は転けて覚えろとか、ろくでもない教え方があったもんでしたが、まずは足で蹴って進めとのこと。このやりかた、実際有効らしいですね。ペダルを取るくらいでやるといいらしい。バイト先に急ぐシャロの前に現れたココア、がしゃんっ、からの展開ナイスでしたよ。なんというか、おかしみがたまりません。回想のちび千夜とちびシャロも可愛かった。けれど今回は、最後のチノの夢。ああ、チノには遠くへいきたい願望がある? もしかしたら、ココアと出会って、いろいろなことを知ってきた、そうした思いが、さらなる世界の広さを求めさせるのかも知れませんね。本当に遠くにいきたいかどうかはわからない。けれど、チノにとって、ココアは新しい世界を教えてくれる、そんな存在であるのかも知れませんね。いいエピソードでした。

きんいろモザイク』、クラス替えをして、その後ですね。いや、ほんと面白い。カレン、しの、綾と縦並び。ふたりの面倒見なきゃと思っている綾の責任感、それはいいんですが、よっぽど手がかかるふたりですよ。居眠りカレンに、金髪にめろめろのしの。思い余って席のチェンジを訴える綾、素晴しかったですよ。って、震えるほどにショックだったのか、しの。陽子、アリス組も面白いですね。アリス、しっかりものだなあ。それに、しの抱きまくら。烏丸先生に没収されちゃうんだけど、先生、しあわせそうだなあ。アリスに向けたしのの心の声、綾の反応がめちゃくちゃ面白かった。クラス替えで状況変わって、どうなるかと思いましたが、いやいや面白い。さすがの安定感です。

『彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』、おお、人気の限定パン。学園ものといった風情でありますね。男子に人気、すぐに売り切れる、噂のパンなのですが、それがどういうものなのかは誰も知らない。だからなんとかして買おうというのですが、おおお、亜梨香のお金パワーだ。すげー。購買部に近いからといって、三年の授業を受けるという護に対する亜梨香のツッコミ。授業終了とともに駆け出していく護。ああ、先生が美しいなあ。購買部の様子、さながらイベントで、護間に合わず完売。そこにラムネ野郎、哉が登場、買ってくれているというのですね。あのクリームの攻防、そしてパシリじゃんか、ほんと面白かったです。いや、亜梨香さんさえよければ、私がパシリになってもよかったんだ。

○本の住人』はバレンタイン以後の風景。おおう、チョコレートが通貨になっとる。さてメインは模型店ですよ。模型店妹がおかしい。いつもですが。いつもながらの謎の入荷、お菓子の家、違法建築シリーズ、これはいいと思うけど、戦後のドサクサとか手抜き行政、河原の庵は、ちょっと食べようという気にはなれないなあ。特に手抜き行政、これ酷いよ。なんでよりによってトイレなの。そして兄貴の真心。ひさちゃんの気持ちにはちゃんと応えよう。それでのりこが機嫌悪くするのとか、可愛い妹だなあ、そう思うんですけど、ほんと、最後のひさちゃんの様子、そして携帯買ってもらったのりこ。よかったですなあ。ほんと、よかったですよ。いえね、最初、あぶないお兄さんを警戒して、ひさちゃんの親御さんが携帯持たせたのかと邪推してしまいましたよ。

『ホームメイドヒーローズ』、面白いですね。翠は自分の部屋を持っている。対して麻凛と小絵は姉妹と一緒。そこから家族や姉妹の話になっていったりするのですね。麻凛とましろ、友達に妹のプライバシーが晒されると思うと気も使う、それが麻凛さんなんですね。対してましろはさっぱりしたもんですね。またこの家には秘密がある。地下の指令室に格納庫。って、エレベーターがあって、ボタン、隠されてるのか。すごいな。この漫画の面白いところは、秘密の地下室があって、作戦指令室や格納庫などと銘打ってる、そうした現実を超越しようという勢いがありながら、現実的な範囲に留まってるという、そのバランス感ですよ。家が変形とか、できる大工いないだろ!? って、うん、いないよねえ。家なんて中身スカスカだからロボには向かんだろ。うん、向かんよねえ。ほんと、面白いです。そして甘えるましろ。いずれ部屋を共有から専用にしよう、そういう話が出て、甘えられるうちに甘えようというんですね。ほんと可愛い妹。楽しい家族でありますよ。

こずみっしょん!』、ポ、ポップーゲーム? 想像力に欠けて、かつ物知らずの私には、それがどういうものかわかりません! 絵に、絵にしてくださらないことにはなあ! しかし、モグモグしてる未知琉、可愛いなあ。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』、体のかたい椿が可愛いよ! 晶にバトンの渡ったこの漫画。やる気もあれば、才能も経験もある、そして勝ちにいく気まんまんの女の子。なんだけれど、誰もが速く走りたい、結果を出したい、大会で勝利したい、そういうわけではないんだよといっているここ数回です。って、浅見さん、迂遠すぎてわからんから! 詩集もそういうことだったんかい。てっきり愛の告白か、なんかそういうのかと思ってたよ。いや、椿一筋ってのはわかってるけどさ! さてさて、決して勝負を一番に持ってこない浅見さん。きっと走れば速いのにがんとして試合には出ない安食先輩。アスリートではなくてランナーだから。走るという行為、それをどう自分の中で位置付けているか、その違いがそれぞれ違っているというのですね。決して能力に秀でているわけではない椿、まだ経験も浅い、でも陸上に対して真摯である、それを知って尊敬の度を高める晶ちゃん、いい子だなあ。いろんなランナーがいる。能力も目的もそれぞれ。けど、皆、走ることに対しては真摯だよな、それはこれまでにも思わされてきたことでした。ただ速ければいいわけじゃない。勝てる走りを求めるばかりでもない、テーマを持って取り組むとでもいいましょうか、走るという行為に向き合って、自分を知っていった椿の一年。それは陸上のきびしくてけれど楽しくあるという性格を描き出して、ああ、ならば晶にとっての陸上との向き合い、それはどのようなものとなるのでしょうか。椿の一年、それは非常に楽しくて面白くて、何度も感動させられて、自分自身走るということを再確認するきっかけとなった。なら、晶のこれからは? きっと豊かなものになってくれると信じている。本当に楽しみでならないのですね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第4号(2013年4月号)

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