2013年2月8日金曜日

『まんがタイム』2013年3月号

『まんがタイム』2013年3月号、昨日の続きです。

『ゆとりノベライズ』、面白いなあ。ゆとりがブログを作ろうってんですね。炎上を怖れてみたり、また書くことが思いあたらなかったり、うん、すごくよくわかる。先輩作家里美さんがブログをやらない理由、これは面白かったなあ。新刊案内とかそういうのは、ファンの人がやっちゃうから、自分の出る幕がない。ほー、そんなものなのかー。続くネット通販サイトでの中古価格、中古1円にショックを受けるふたり、これも最高なのでした。あれ、規定の送料と実際の送料の差額を代金にあててるわけですけど、見た目にショックですよね。ええ、面白かった。実際、ショックよなあ。里美が作風から男と思われてるとか、ゆとりのブログの顛末とかも面白かったです。ラーメン批評、それが大人気、って、それだけ人の心を打つ文章を書けたってことなんですから、誇っていいことだと思うですよ。立派です、見事ですよ。

『ノコひけ!工業娘。』、作業服女子は可愛いなあ。さて、本編はというと、どちらかというと男子メインでありますね。相川に酷いこといわれる太田。皆からチョコレート贈られるのだけど、来月38人にお返し、ええ、酷い目にあわされてる男子たちです。神菜先生のお気に入り男子は樹森琳、って、あーそういうことだろ、そう思ったら、まさしくそうでした。太田に対する態度、そしてその変化も、ほんとおかしかったです。先生、木がついたらどんなでもええんか。そしてマラソン大会、男子ふたりが大活躍、って、こいつら地味に超人的だものな。そして雪の校庭にできる小屋、0.8ミクロンのチョコレート、ほんと面白かったです。小屋は、小屋は笑ったなあ。

『大家さんは思春期!』、挙動不審なチエちゃん、いったいどうしたのかというと、現金運搬中だっていうんですね。いや、ちょっとわかる。自分も十万とか以上持つと、心持ちそんな感じになるなあ。チエちゃんはまだ中学生、だから余計に緊張するんでしょうね。今月の生活費を引き出して、それであのおどおどした帰宅風景になったというわけです。チエちゃんは大家をやっているのだけれど、まだ難しいことはできない、なのでお婆ちゃんの友人の不動産屋に任せているという。もっともっと小さかった頃に、通帳の預金額、それを見て怖れをなしてしまった。うん、百万円が大金持ちの基準だったりするころだったんだろうなあ。それで不動産屋の小池さん、お爺ちゃんに頼ることとなったそうです。チエちゃんは、できることをできる範囲で頑張ってるわけですね。元気に一生懸命、その様子が店子に元気を与えている。そして麗子さん、前田のことを優しい人でよかったと。ええ、この親しい関係、それはとても魅力的。互いに元気や笑顔をわけあってるのですね。

『かーちゃんのぞみかなえたい!』、かーしゃん、あかねの叔母ですね、どんどんくたびれていくの、面白いなあ。この漫画、あかねは実際の子供よりしっかりしてる、そんな風に思うんですけど、あの葉っぱをとってきてくれる、あと棒とどんぐりと石と、ええと、カマキリの卵。こういうところ、リアルな感触があっていいなあ。うん、いろいろこういうの子供って拾ってきますよね。自分も覚えあるわあ。そしてかくれんぼの風景、隠れるの待ってる間に寝てしまうとか、すごいな! でも、もっといいのは次の一本、カーテンの後ろに隠れてるあかねをこちょこちょするとこですよ。あかねのね、ここにいないしって、ここにいないっていってるでしょって、もうほんと、めちゃくちゃ面白かったです。ほのぼの育児もの。いや、育児とはちょっと違うか。けど、ちょっとリアルな子供の様子、そのコミュニケーションの面白さ、これはいいですよ、大変によいですよ。

  • 『まんがタイム』第33巻第3号(2013年3月号)

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