『まんがタイムきららフォワード』2013年4月号、発売されました。表紙は『となりの柏木さん』、柏木さんと福田さん。ふたり、向き合って、これは柏木さんの髪に桜の花を飾った、そんな場面でしょうか。ふたりともに素敵な衣装、仲よさ、親密さ感じさせて、華やか、よい表紙です。
『がっこうぐらし!』は遠足、ゾンビ? の歩き回る街に出て、そしてショッピングモールへとやってきた。ゆきには相変わらず普通の風景に見えているのでしょうけど、実際は廃墟。真っ暗なモールに入って、あの手この手でゾンビをやりすごしながら、日用品を調達し食料集めるくるみたち。音をたてたら、やつらがやってくる。だから、緊張感も危機感もないゆきをうまくいいくるめながらの行動。服を選んで試着してみたり、楽しみながらというのは悪くなかったんですが、いやね、それで無闇にハラハラさせられたりしたわけです。そして、これ、主目的ですね、他にいるかも知れない生き残り、その探索。叶うか、そう思われた時にゾンビと邂逅。これ、ゆきも見てしまったわけですが、ゆきはどのように受け止めるのだろう。そしてその物音に目覚め、ゆきたちの声を聞いた生き残り。まだ正気の人間がいると気付いた。これは、次回合流? どうなる? 気になる展開きましたよ。
『夢喰いメリー』、夢路復活、その後でありますよ。エルクレスの無敵の秘密がある大灯台、そこになんとかして向かいたい。けれど、その方法が思い付かない、そういうジョンに対し、夢と希望を諦めるな、そういう夢路。俺を信じろ。皆が、互いに信頼しあっている仲間ということが描かれて、特にメリーと夢路、あの交互に描かれたコマ、見つめあうその視線、その強さ、大変によかったです。しかしさ、これからの展開ですよ。エルクレス、なおも圧倒的。夢路に対しても辛辣に、そして再びエルクレスに捕われる夢路。これ、どうもこうもない、どうやって逆転するの? そう思っていたら、これが夢路の作戦だったっていうんですね。前にしこたまやられたことも作戦のうち。ついに出し抜いたってわけですよ。終盤の武装明晰夢連発の見せ場は、かつての衝撃、ジョン・ドゥ召喚を思い出させて、興奮させてくれます。エルクレスにはずれを掴ませ、一気に灯台頂上へと登りつめる夢路。次々と出現する、かつて戦ってきた夢魔たちの能力。それらを縦横に使い、上昇したその先で発動するは
『マリッジ・バトル』、新連載です。なるほど、『恋愛専科』の人ですね。ヒロイン、ハツカが熱烈に結婚を迫られる、そんな漫画。で、ハツカに結婚を迫るのはイナバ、女の子なのですね。スレンダーでちょっと男の子っぽい可愛さのあるハツカに、グラマラスでやたら元気なイナバ。ふたりの間で繰り広げられる結婚申し込み闘争、これがひとしきり描かれた後、ふたりの間に入り込んでくるのが、ハツカの姪、コルリ。この子も、姉さんと慕うハツカのこと好きで、静かにしかしぐいぐいと接触の度合いを高めていく。ずっと昔に結婚を約束していたというのですよ。かくしてはじまらんとするイナバとコルリのハツカ争奪戦。前作の恋愛争奪戦コメディを、キャラクター減らしつつ女の子分を濃厚にしてみました。より一層の純化をさせた、そんな印象を与える第1回でありました。
『こなみっくす』、新連載です。アイドルものでありますよ。歌って踊れるアイドルユニットCherrysea、チェリシィの女の子たち。瀬戸口岬、沖浦海流、白浜凪紗の三人組。これまでの努力実って、だんだんに集客も増えている。その先に声優デビューを目論んでいるのが海流、うみるん。対し三次元での活動をメインに考えている岬、みさ姫様。すごい運動能力なんですね。そして終始マイペースの凪紗、B級グルメのマニア? それもやたら大量に食べるという、そんな個性的な女の子たち。けど、チェリシィ、これだけじゃないんですね。マネージャー兼プロデューサー松原あまもの存在? いや、それ以上の人がいる。最後のメンバー、大洋こなみ。目立たない子、見るからに地味な子、普通の子。けれどいわばこの子がチェリシィの要といえる。歌、なんですね。ひとたび歌いだせば、そこにまるで豊穣な自然の存在を感じさせる、そんな子。歌っている間、存在感が極端に薄くなる。そのため、まったく認知されていないけれど、その歌の力は本物。しかしその子が、自分にはアイドルは向いていない。一年間やってみてやっぱり無理だと思った。辞めるというんですね。それであまもの決断、チェリシィ解散。ええ、第1話にてもはや解散の危機。どうする? どうなる? でありますよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第7巻第4号(2013年4月号)
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