『まんがタイムジャンボ』2013年3月号、発売されました。表紙は冬のスポーツですね。『レーカン』天海さんがフィギュアスケート、大変に美しくていらっしゃる。他にはカーリングのストーンに乗った『ちっこいんちょ』、スノボしてる『じょしもん』美々、そしてスキーが苦手そうな『花の任侠物語・しずか』であります。しかし、天海さん、本当に奇麗だなあ。
『乙女ほるもん』、恋敵タマキの出現で、良介とミミとの関係、進展あるか!? いや、どうもあんまりないっぽいですね。バレンタインデーに勝負をふっかけるタマキでありますよ。チョコレートの数を競おうという。けど、良介は違うんですね。女子たちに頼まれてチョコレートを量産している。ええ、チョコ職人として大忙し、それが女子力にとってのバレンタインデーなんですね。しかし、タマキ、面白い。ミミのこと、素直になれない。それで良介の方がマシだとか、あらぬこと口走ってる。うん、嫌なやつかなって思ったんですが、なんのなんの、可愛いやつでありますよ。そして良介、大人気ですよね。義理かも知れないけど、少なくともふたつは本命でしょう。でも浮かない。なんでか、ええ、ミミですね。そうかあ、やっぱり良介、ミミのことが。ちょっとずつだけど進展してる。ええ、このもどかしさ含めてよいですよ。
『凪くんの不運な棚ぼた』。音鳴さんがお泊まりなんだそうですよ。あの座敷を膝にのせて絵本読んでるところ、いいなあ。なんだろう、ほのぼのだ。それ見てドキドキしてる平太郎、それを冷やかに見ている疫病神、それぞれの気持ちをよく表した導入、実によい感じです。音鳴さんが、座敷わらしとか疫病神と呼ばれてるふたりのこと、あれは本名なのか? 疑問に思うの、確かにそのとおりだ。適当な変名をつけてあげるべきだったのか? そう思ったところ、キラキラネームとして処理。疫病神のツッコミがいい感じです。うん、無理あると思う。でも、ふたりの正体を隠した平太郎の本音、疫病神を守ろう、そうした心意気がいいではないですか。疫病神がですね、平太郎にやきもち焼いてるのね、可愛くていいなって思うんですよ。座敷わらしは子供だと思う。対して疫病神はしっかり娘さんという感じがあって、見ていて、その気持ちの揺れ動き、また平太郎に対するいたずら心なんかもね、いいなあって思って読んでますよ。
『桜乃さん迷走中!』、めちゃくちゃ面白いな。水沢さんがケーキを作ってきた。それでキャンプ用品店店長と桜乃さんが食べるんですが、ああー、まずいんだ。あの満面の笑みが一気にしぶい顔になるのね、面白かった。しかし、桜乃さん、やるじゃないですか。しばらく前から、私、彼女のこと見直しっぱなしなわけですが、今回もほんと見事。桜乃さんクッキング講座など開きまして、粘土みたいな味と評される水沢さんの料理をなんとかしようとする。する……。した……。そうか、水沢さん、こんなにも残念な人なんだ。なんともいわれん工程を踏んで、何故かそれっぽい形になるのが余計にタチが悪いな
。めちゃくちゃ面白かったです。あの寸評も、あの慰めも。いや、ほんと、めちゃくちゃ面白かった。カレーさえも粘土味にしてしまう水沢さんに伝授したとっておきの料理、あれももう最高でした。
エッセー企画「一世一代の大勝負!」、でありますよ。参加者はひらふみ、かわちりえこ、とく村長、来瀬ナオ、津々巳あやであります。で、読んでみてなんですけど、かわちりえこの大勝負、これに全部持っていかれた、そんな感じがしますよ。って、ほんと、なんじゃこれ、洒落にならないじゃん。大勝負に勝ったからこそ今がある、それはひらふみ、とく村長、津々巳あやにしても同じでありますが、職業や夢を叶えた、という以前の、命にかかわるレベルって! いや、ほんと、よろしかった。なにごともなくって、ほんとによかった。笑いに落ちない、読むごとにハラハラさせられる、そんなエピソードだったと思います。そして津々巳あや、少女漫画描かれてたのですね。確かに絵柄、全然違う。昔の絵柄も華やかだけど、自分は今の絵柄、大変に気にいっていますよ。
- 『まんがタイムジャンボ』第19巻第3号(2013年3月号)
引用
- えのきづ「桜乃さん迷走中!」,『まんがタイムジャンボ』第19巻第3号(2013年3月号),101頁。
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