2013年2月2日土曜日

『まんがホーム』2013年3月号

『まんがホーム』2013年3月号、発売されました。表紙はバレンタインをテーマに『らいか・デイズ』、ランドセルにハート形のチョコレートしのばせている後ろ姿ですね、らいかをメインに置きまして、映画のフィルムを模したチョコレートをこちらに差し出している『シネマちっくキネ子さん』、そして溶かしたチョコレート、指についたもの舐めている『天国のススメ!』十子さんです。十子さん、ちょっと色っぽい。キネ子さんの元気一杯な可愛さ、それと対照的でありますね。あ、上の方に孔明さんがいらっしゃる。

『こなみさん家の××なごはん』。おおう、これ、カワハラ恋の新作か! 気付いてなかった。仕事を辞めた青年、野見山朝日は冷たい世間に負けて行き倒れ。すっかり荒んでしまっている彼を拾ってくれたのは小南撫子というお嬢さん。食事を提供するお店、ごはん屋こなみで働く撫子。店長なのかな? お腹が空いたとうわごといっていた朝日に鶏雑炊を作って食べさせるのですね。そうしたら、それが酷い。看病には桃、その発想から雑炊に桃が入ってる。蘭、撫子の姉もはっきりいう、撫子のご飯残念だもんね。最初ですね、この蘭が店を切り盛りしてるのかな、そう思ったんですが、どうも姉は獣医らしい。あー、残念な店なのかー。朝日、また撫子に会うことになりそう、そんなこといってますが、ということは朝日がごはん屋こなみを手伝うことになるのかな。いずれにしても、なんらかの助けがないと危なそうですよね。ええ、朝日には頑張っていただきたいところです。

『メー探偵フワロ』、事件ですよ! って、あいかわらず酷いおっさんです、フワロ氏。依頼人の話を聞いて自然とニヤけるとか、しかもそれが悪い顔! しびれました。さて、持ち込まれた事件は実に奇妙なもの。姉の夫が女物の衣装着込んで階段から落ちていた。で、依頼がまたいかすんですよ。なんでもいいから、なにかの間違いだったと証明してくれだそうです。いやもう、レモンさんもしぶい顔。うん、今回の肝は事件や推理というより、人の業についてという感じがしますよね。自分という殻を脱いだりって、それ犯罪だから! そうした人の業の深さを見つめ続けてきた仕立屋の素敵なお姉さん、あの表情がまた素晴しかったです。さて、この漫画、こういう業にばかり目を向けていたわけですけど、なるほどフワロ氏、なんだかんだいって流石です。そこにあった問題、ちゃんと気付いていたんですね。で、あのラストでしょう。いや、もう、最高でした。やっぱり業の問題だったという。あの口元のテカりとか! しかし素敵な奥さんなのになあ。ほんと、あーあ……、ですなあ。

まりかちゃん乙』、節分の話題、ということでまりかちゃん、鬼の格好で登場ですよ。って、これ、だっちゃとかいいそうよ? しかし、ちょっと描き方変わった? といいますか、なんかちょっと幼ない感じになってますよね。豆ぶつけられるまりかの可愛さ、ちょっと犯罪的? 節分の豆の言い伝え、それを説明するりのの可愛さも際立っていたように思います。ほんと今回は、まりかのウザさより、皆の可愛さが目立った、そんな感じがしましたよ。

天国のススメ!』、おおう、十子さん、凛々しくて健気、なんと素敵なお嬢さんなんでしょう。さて、今回は恋愛的お話ですよ。なんと草間が十子さんにつきあって欲しいというんですよ。好きと意識してるわけでもないのに、そういわないといけない気になっている。ええ、なにかおかしい。なので呪いと疑って学校に急げば、男子ひとり女子ふたりから同じくおつきあいを申し込まれるってんですね。共通点は、同じ清掃班だったということ。ということは太一も告白するのか!? 緊迫の瞬間を過ぎて、太一登校。しかし空振り、もう面白くてしかたありませんでした。原因はキューピッドの矢だったっていうんですね。太一を狙っていたのだけど、外して外して、誤射の連発、それでこんなことになった。なんとかしてノルマを果たさなければと、力ずくでもって太一に矢を刺してやろうと迫るキューピッドに立ちはだかって、十子、手助けはいらない、はっきり言い切るんですね。ええ、ほんと、いい子ですよ。こんなの見せられたら、太一ならずとも好きになってしまうでしょう。ほんと、十子、素敵な人です。

企画エッセー「バレンタイン大作戦」であります。参加者は宮成樂、こいずみまり、あさのゆきこ、カワハラ恋、ユキヲ、小石川ふにでありますよ。って、のっけから酷いな。告白手伝ってって、なんか妙に犯罪の片棒担がされてるような、そんな感じの手伝い。いや、もう、あの目の描きようもすごかった。いやもう、大作戦というか、犯行計画? いや、ちゃんと鞄は返すわけだけどさ、なかなかに素敵なお友達です。しかし今回、扉がよいですね。天狗の末っ子翡翠さん、ちょっと大人っぽく登場。黒婦人に華織さんに夢のバレンタイン、そしてつぐみですよ。本編ではね、チョコをあげるけん! って、いやもう、博多弁に強烈にやられておりますよ。いや、もう、ものすごい威力でした。こんな姉だったらよかった。

  • 『まんがホーム』第27巻第3号(2013年3月号)

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