『まんがタイムきららMAX』2013年1月号、昨日の続きです。
『▲コンプレックス』、ひのりと鋼太のその後ですね。幼なじみだったこと、ちゃんと思い出してもらえた。それが嬉しいひのり。ちょっと鋼太は焦りぎみ? でも、ひのりは嬉しさを隠さない。鋼太もちょっと動揺してるぽいんですね。で、この鋼太、やってくれますよ。鋼太は鋼音が好き。鋼音は円と同居して、また円も鋼音のことが好きと自覚して、そうした間にあえて踏み込もうとする鋼太。玉砕するかも知れない。けれどそれでも伝えようとする。円にことわって、ひのりにも伝えて、それで鋼音のもとに向かう。その鋼太を見送るひのり、はげまして、そして、うまくいくとええなあ、応援している。この言葉の余韻。じんとしましたね。ひのりは鋼太のしあわせを心から思っておるのだね。そして鋼太の告白。これがどうなるかはまだ語られない。けれど、鋼太の気持ちを中途半端にしたくないという思い、それが見事でした。ほんと、力量感じられる、そんな展開にまいりました。
『ふわふわ科学』、おおう、扉のレイナがめちゃくちゃ可愛いぞ。大人ぶろうと背伸びしていた、そんな幼なさ残る頃のレイナでありますね。さて、今回はそんなレイカが身につけているネックレス。誕生日に父から贈られたもの。ほんと気にいってたんだなあ。今も大切にして、ずっと身につけて、だからめっきも剥がれてしまっていて、ええ、今回のテーマはめっきです。めっきの目的。見た目を美しくするだけじゃなく、腐食や磨耗を防いだり通電性をよくしたり。というわけで、電気めっきしてみましょう。酸性洗剤を使って亜鉛めっきをやってみる。陽極の亜鉛から出た亜鉛イオンが陰極にある金属に金属亜鉛としてめっきされる。その際、陰極から水素、陽極から酸素が出るって、いいねえ、面白い。イオン化傾向の順番覚える語呂合わせ。これらめっきにまつわる科学、わかりやすく面白い。ためになりましたよ。で、銀の錆び落とし、硫化した銀をきれいにする方法、これは知りませんでした。へー、面白そう。簡単だし、試してみたくなりますね。そしてこうした科学トピックまじえたエピソードが、レイナとミソラたちとの交流、仲のよさを伝えましてね、シンプルながらもいい話。ええ、やっぱり好きですよ。
『スイーツどんぶり』、猪塚の親父サン、がんばってますよ。LIFEのエージェント、ってほどではなかったみたいですが、なるほど会社の都合ですか。果たし状を届けたのも親父サン、って、不審者じゃん、近所にばれてるじゃん! しかし、ほんと面白かったです。娘の友達が酷い目にあうのは忍びない、けれど自分に責任が及ぶのも困る。その葛藤、素直でよいわあ。いや、ほんと、これは人間らしくていいですよ、親父サン、いい人や。かくして、酒井とLIFEエージェント、七ツ星如月源五郎との対決。しかしこの如月、食えん男ですよ。ムササビ、そしてダシ。変態呼ばわりされてますけど、上質な料理人のダシとか、老若男女分け隔てなしとか、さらにはそのダシ、美味しくはないのか。いやもう、たまらん、この畳み掛け。めちゃくちゃ面白い、料理漫画としてはどうかと思うけど! そして猪塚の親父サン、もう最後まで面白いな。シーツ巻きのおっさんとして酒井を助ける。もう、おかしくてたまらん。そして最後の落ち。さすが栗原、悪魔の所業だぜ!!
『R18!』、あ、そういえばこれ社内の会議室なのか。新作発売にあたり、開発期間を6ヶ月と設定、コスト削減も考えて、っていうのですが、それで外注の話になるんですね。しかし、あいかわらずといいますか、本当は怖い外注の話みたいな展開。いろんな人がいる。説明を見ない聞かない。連絡がとれない。チームワークなんだから、ちゃんとしてもらわないと、いろんなところに割を食う人が出てしまう。とまあ、そういう話。しかし、こういう真面目な話だと社内、いつものエロ話、ええと企画会議でいいんかな? それは飲み食いしながらの方が楽しいからと社外、ファミレスで。その理不尽に思わずひとこといってしまう里佳子がめちゃくちゃ面白かったです。
『まるみみでいずっ』、ゲストです。まるみみ? 人間の耳のこと? って思ったら、違いました。なるほど狸か。学園の大将になるためにやってきた。そんなこといってる女の子がいたから、とりあえず入部させてみました。その子、ぽん子がヒロインでいいのかな? 狸みたいな名前と思ったら、実際狸なんだって。人の里で大将になってこそ一人前、そういわれて人里におりてきた。で、ぽん子が入部させられたの、文芸部。入部されたのはカナエで、もうひとりいる無口ジャージ娘がマリモ。なかなかに元気で、そのにぎやかさが楽しくていい感じ。なにもかもが物珍しくてはしゃいでるぽん子。振り回されるマリモ。うむ、この子ニート体質なのか。人ごとじゃないな。しかし、カナエ、ぽん子にカチカチ山読ませるとか、鬼畜の所業だぜ!! で、このカナエさん、吸血鬼らしい。最後にもっていきましたね。ほのぼの系? けどただのほのぼのではない感じがよいですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第10巻第1号(2013年1月号)
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