『まんがタイムファミリー』2013年1月号、先日の続きです。
『教師諸君!!』は西名先生の来歴でありますよ。転任が一度だけ、初任がなんと教育センター。普通はベテランがいくものなのに、なんで初任で? なのでいろいろ憶測あって、岩瀬先生いわく要注意人物と警戒? されていた。でも、ここで本物の西名先生は今頃地下牢に、そういうネタが出てくるところが実にこの漫画らしくて、いいですよね。そうか、三銃士なんだ。同じ学校にずっとい続けると、生き字引、その学校のことはなんでも知ってる、みたいな扱いになる。転任すれば、それだけ人間関係が広がっていく。遍歴することで一人前になる。そうした遍歴職人的なこといってる西名先生も、いざ転任となったら人間関係に不安が出る。昔のね、慣れてない西名先生の、少しずつ慣れて、自分なりのスタイル身につけていく、そうしたところが描かれるのが、人に歴史あり、こうして育っていくんだと思わせてくれて、なんだろう、親しみもわけば、自分自身を振り返る、そんな気持ちにもさせてくれるものですね。
『2倍まもります!』、双子のボディガードと同居する中田公平。今回は彼がボディーガード、真守左佐と右のふたりに勉強を教えるというんですね。左佐、右ともに勉強が苦手。赤点シスターズ。左佐の方が点数悪いのか。まずは数学教えて、右に数学意外のいろんなことも教えて欲しいです、その台詞でそういう発想に至るというのはなかなか男の子でありますね。しかし、これで公平、ちょっと見直されて、なんだか3人もっと仲良くなった感じもあって、いいですよ。
『べたよん』、新作ゲストです。ヒロイン下津井美砂、彼女をベタ美と呼ぶ男がいる。ベタ美? ベタってなに? その秘密は、隣の席の元浜聖が知っている。熱帯魚なのか。聖のバイト先、熱帯魚のこもいけやにいって、トラディショナル・ベタを見せてもらう。ほう、ヒレが広がる魚なんだ。それで美砂の髪形がそんな雰囲気なんだ。なるほど。熱帯魚店の店主菰池慧子。聖に営業するよう持ち掛けて、そして美砂、ベタを購入することに。手持ちの三千円、それで必要なもの揃えて、って、えらいディスカウント、ともあれかくしてアクアリウムデビュー。これがきっかけで美砂と聖、親しくなっていくのかな? ちょっと冒頭のメタ的視点には違和感持ちましたが、なかなかにいい出だし、面白くなりそうと思っています。
『かしこみかしこみ』、これ、やっぱりよいですよ。扉絵のムクと山椒は子供の頃なのかな? コスプレしてない山椒がなんだか新鮮で可愛いです。さてさて、本編、ムクがみーちゃんにお願いされて、弟になるっていうんですね。なるほど、お隣のさっちゃんの弟を見て、自分も欲しくなったんだ。まだハイハイしはじめたくらいの年頃。ということで、ムクはしゃべっちゃならないし、自分で歩くのも駄目。ぬいぐるみのように連れられて、ぎゅうーってされて、あたたかな気持ちになって。ムクのいう、昔を思い出したというの、子供の頃じゃなくてまだ動物、普通のタヌキだったころっていうのがいいですね。そして寒がる奏衣様にエリマキ素材だからとぎゅう、それでフワフワポワーン。いいですよ。この漫画、すごくいいですよ。
- 『まんがタイムファミリー』第31巻第1号(2013年1月号)
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