『まんがタイム』2012年12月号、昨日の続きです。
『ノコひけ!工業娘。』、文化祭でありますよ。工業高校の文化祭とか、すごそうですよね。展示にせよ販売にせよ、いわば職人職工を志望し学んでいる、その技術がふるわれるわけでしょう? で、まさにその製作の現場ですよ。インテリア科は雑貨を販売する。で、キャンドルづくりの様子は、なるほどまだまだ職人になりきれていない模様。それが2年生3年生となると、って、部屋! 部屋はおおげさとしても、実際こういう製品があったりするのかな。面白そう、わくわくしますよ。で、それはいいんだけど、スライムとか自作できるものなの? 作る喜び、それが誰かの手に渡ること、その嬉しさとちょっとの寂しさみたいなのがね、描かれてすごくよいと思ったんですよ。
『もいんの高校野球日誌』、羽田さんのシマって! 街の人、皆が監視してる。すごいな、もいん。電器店のもいん、あれは面白い。シンプルで実にいいですよ。実際、電器店のテレビ、自分の好きな番組にして見てる人とか、いたものなあ。やっぱり野球が多かった気がします。そしてもいんのことが好きという少年が登場。ああ、君はよくわかってるよ。いや、彼女の趣味についてはそれほどではないのか。頑張ってアタックするも、もいんが全然その気なく、というか好かれていることに気付かず、しまいには野球部に入部させられる。彼、今後も出てくるのかなあ。面白いポジションに立ちましたよね。
『綾のかるた』、気にいっています。練習試合。綾は1年生同士での対戦なんですが、試合前の暗記。ほう、離席する余裕とかもあるのかあ。そして対戦。これ、面白いですね。いける、そう思った序盤。けれど、だんだんと様子が違ってくる。綾、勝てるのかどうか。まあ、練習試合だから負けてもいいんだろうけどさ、みたいな態度は駄目なんだろうなあ。綾、負けると眉毛全剃りが待っている? 酷い罰ゲーム! けど、これがあろうとなかろうと、負けたくないという気持ちが感じられるところ、それが好印象でした。
『田園の教授』、面白いですよ。教授の細かい、いや、完璧主義と、島津さんの緩やかさ。いや、島津さんが普通なだけか。いいコンビだと思います。そして、基本教練と称して、目につくもののサイズをどんどん言い当てていく教授。すげえ。島津さん曰く超能力、実際尋常じゃない能力です。でも、島津さんのサイズはわかってないような気がします。仮にわかっても、それが標準なのか以上なのか以下なのか、そういうことはどうでもいいと思ってそう。たぞにゃんマグのくだり、真面目一辺倒で萌えを語る。面白い。そして片付け中にふと気になった史料、そこから読みとく歴史、教授の言葉にスイッチが入ったように調べはじめる島津さん。この描写が、ああ研究者だねと、気持ちいい、嬉しくなったりするんですね。しかし、ちょっとわからないという表現の解釈、ああ、日本語難しいね!
- 『まんがタイム』第32巻第12号(2012年12月号)
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