2012年11月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2013年1月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』でありますね。ヒロイン3人、教師の床に寄り添うように寝転がって、ひとり膝枕状態。物語の設定、展開が暗くなりがちなだけに、こうしたとにかく明るく楽しそうなイラストはよいですね。ゆきの笑顔、それに応えるように笑っているくるみ。こうした様子が描かれて、見守るようなりーさんの表情なんかもいいですね。

夢喰いメリー』、クリオネ退場です。エルクレスに焼かれてしまった。なんてこった、クリオネもショックだけど、妹瑞貴はどうなる!? ああ、まだ息があるのか。クリオネはメリーを守れたことに満足していて、ああ、クリオネは自分の意地を通したんだな。勝てるはずなんてない、それは本人がよくわかっている、それでもあえて自分の意思でエルクレスに向き直った。いじらしいですね。弱きものが、その弱さを自覚しながらも、意思の力を頼りに立ち向かう。これは沁みますね。いや、そもそもこの漫画自体が、意思の力でもって立ち向かう、その連続でした。クリオネも、またそうしたもののひとりであったのだなあ、そう思わせられましたよ。そして、メリーの拳がエルクレスにはいって、やったと思った束の間、まさかの拒否。いずれはあるいは、そう思っていた展開ですが、まさかここでくるとは。となると、ここは夢路に期待するほかない? そんな雰囲気になっておりますよ。

はぢがーる』、どんどん進化する課題。卵から生まれた神様の使い、こいつがえらいこと貪欲で、その時々の状況に応じ、より過激に、より過酷にどんどん課題を変化させていくっていうんですね。それを知らせるらぶりんも大変だ、って、メール送れるんだ、すごいな天使の力。というわけで、最初はビキニを買いにいくだけだった課題が、本田くんに選んでもらえと変化。その上、試着して見てもらえときたもんだ。あの期限が今すぐになってるところがいいですね。水着売り場で真っ赤になっている紗江もですが、同じく恥ずかしくてたまらない本田くんもいいですよ。そして紗江、最後の最後に、水着を選んでもらう、ではなくて、私を選んで欲しいになってるの、この気持ちの本音を見せるの、実にうまかったです。しかし、これからの展開が期待されます。

『トモダチログイン』、新連載です。都会から田舎に引っ越ししてきたお嬢さん、窪寺あやめが主人公。両親が脱サラして農業やるということで、山奥の田舎町にやってきた。もう、めっちゃくちゃ嫌そう。まあ、そりゃそうだろうなあ。都会暮らしに慣れた人間に田舎暮らしはきついでしょう。しかもいきたくていったんじゃない。その上、読書とMMORPGが趣味、そりゃ嫌でしょうよ。で、この子、ちょっと言動がアレ。いわゆる若干中二な感じ。でもなんとか友達もできはじめて、池田ましろ、もえぎにさんご、もえぎがいいですよね。あやめのめちゃくちゃ失礼な物言い、それに対し怒りながらも、ちゃんと対応してくれる。唯一の常識人ポジションですよね。しかし、あやめ、ちゃんと適応できるんだろうか? あやめがママに怒られるとかいってるの、あれは妙に可愛くてよかったな。うん、やんちゃでよろしいとはならんことですかな。そうなったら、あやめもアウトドア少女になれるよね? ってきっとならんでしょうなあ。

少女素数』、お正月ですよ。って、兄さんかっこいいな。ですが、あんずもすみれも晴着はなし、おお、意外ー。有美がひとり晴着ですよ。うん、いいですね。この子、普通の女の子枠だと思う。普通で素朴な可愛さというものが凝縮されてるように思う。っていうのはいいとして、有美とぱっクンの距離感。先日の出来事から、ちょっとその距離を掴みあぐねているぱっクン。対し有美もいい過ぎたと反省して、けれどぱっクンも反省したんですね。こうしてぶつかりながら、少しずつ前に、よりよい選択を模索して育っていく、そうした少年少女像であると思いますよ。そして有美の淑女協定。ぱっクンとキスをしてしまったと、またその状況を冷静に分析して、そして公平性を発揮する。うん、厳密には公平じゃなかったみたいだけど、あの表情、よかったですね。いや、青春、そう思わされるものがありますね。

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