『まんがタイムジャンボ』2012年12月号、発売されました。表紙のテーマは、制服? 働く女性といったところかな? 『レーカン!』天海さんは警察官の制服を着て、猫が泥棒の格好、って、泥棒ネコか!? 他には『花の任侠物語・しずか』静花がスチュワーデス、『じょしもん』美々がウェイトレス、『おねがい朝倉さん』朝倉さんはナース、ちょっと昔のタイプ、メンソレータムのイラスト思わせるレトロスタイルです。
『凪くんの不運な棚ぼた』、やるなといわれてることをやっちまう座敷と疫病神、ふたりがいいですね。って、座敷は呼びやすいけど、疫病神は呼びにくいな。今回は凪の通う大学にいくんですね。しかし、疫病神はセーラー服、座敷はランドセル、って昭和の小学生みたいだな。凪がふたりの来校に気付く、その理由がいいですよ。友人ふたり、ひとりはツキまくり、もうひとりはツイてない、なんでだ? あいつらか? いい勘しています。疫病神とはぐれた座敷、構内放送の呼び出しを聞いて凪もふたりを探すんだけど、出会う人たちの幸運の度合い、それでもって接近度合いをはかるというのが面白い。いいですよ。講義に潜り込んでる座敷、あれもいい感じ。ええ、楽しい、面白い。最後の栗山もよかったです。
『桜乃さん迷走中!』、桜乃さん、モテモテだ! って、残念でしたね! あのがっかりの表情、悪いけど笑ってしまいましたよ。しかし、ラブレターの宛先である水沢さん。あの人、本当に桜乃さんが好きなんだな。桜乃さんに好きといわれて、戸惑いながらも本当は喜んでる? そしてダブルデート。見事にがっかり。大江さんの弟。姉弟はちあわせの図。いや、これはいかしますよ。あ、明日の感想で、もう一回、姉弟はちあわせの図やるから。すごいよね、四コマ誌、魔法も奇跡もあるって気になるよね。まあこちらでのはちあわせは、有り得たかも知れない可能性だったわけですけどね。さて、桜乃さん大江弟はノーサンキュー。向こうもノーサンキュー。で、水沢さんもノーサンキュー。このノーサンキューの嵐。ほんと、なんか色恋ざたとは無縁な人たち、いかします。大江弟のがっかり顔が、いちいちいかしますよね。
『花の任侠物語・しずか』はサンタクロースの話題です。おお、静花はサンタを信じているのか。くれは、すなわちもみじですが、こいつもサントを信じてる。あの組の連中が、しっかり信じさせてきたんだろうなあ。スレてない子らがいいですよ。でも、静花のいうサンタ社会。子分のシノギとか幹部サンタとか、いやこれは面白い。というか、なんか危ねえなあ。でもこういうサンタ社会があるというなら、12月24日の夜にプレゼントを配り終えるのも不可能ではなさそう。これはほんと、ナイスシステムでした。で、組のクリスマス。組長、やる気だなあ。夜、静花ともみじがサンタを待ち伏せる。コーヒーを飲んで待機するも、早々に寝てしまう静花。頼りのもみじはというと、ああ、組の連帯よ、ばっちり眠らせられて、サンタの勝ち。あの組長の笑顔。素晴しいですよ。
『メー探偵フワロ』、おお、フワロさん、ちゃんと推理してるよ! それで解決してるよ! こういうのはアーサーの仕事だと思ってたよ。血に飢えた羊、ああ、事件に飢えてるだけで、血が云々じゃないのか。今回は失せ物捜し、宝石だっていうんですが、ほんとこのおっさん、どうしようもないな。安い指輪じゃやる気が出ない。ひどい顔で、ひどい態度。で、もちろんひどい推理。でも、ちゃんとしっかり与えられた情報をもとに、失われた指輪の行方推理して、アーサーにちゃんと指示出して、ああ、このおっさんのこと、見直さざるを得ない。くやしいが、えない。しかし見事な人情もの。オー・ヘンリーの短編思わせる味わいもあって、いや、とてもよかったですよ。
- 『まんがタイムジャンボ』第18巻第12号(2012年12月号)
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