『まんがタイムきららフォワード』2012年2月号、発売されました。表紙は『となりの柏木さん』。柏木さんと福田さん、ふたりがお揃い、けど色違いの服着て立っているのですが、ええと、聖歌隊? なんか、そんな雰囲気。前に揃えた両手、そこには翼の生えたハートがあって、なにか天使っぽい、宗教的な要素思わせる、そんなイラストです。そして新連載告知カットですね。『meth・e・meth』と『私が彼女で彼女が私で』。また、2012年フォワードがパワーアップとのキャッチコピーががつんと力強いです。
『となりの柏木さん』は、桜庭くんの周辺が、急速に整理されていってる感じですね。ついに店長が柏木さんのお姉さんであると知った。いやあ、長かった。また、疑惑の男性が店長の夫とわかって、よかったね、桜庭くん! しかしお詫びタイムが終わって、柏木さんのこと好きだと改めて言葉にして、いやもう、これはゴールが見えてるよね。さらには姉夫とも仲良くなって、なるほど、そうか、アニメショップ店長の夫だけあって、この人もオタクなんだ。その発想はなかった。で、こうなると次は福田さんをめぐる状況、になっていくのでしょうか。和樹ですよ。このふたりの関係、どうなっていくのだろう。気になりますね。
『夢喰いメリー』は、もう本当に佳境、クライマックス目前なんでしょうね。コメディの要素が薄れ、いよいよシリアスの濃度がかなりのものに。そんな感じです。アハテルノーテ戦、決着。メリーが門番の力でアハテルノーテを幻界に送り返す、その時にふたりがいった言葉、そしてエンギの思い詰めた表情、それらはいよいよ事態が終結に向かっていることを予感させて、エルクレスの目的とはなんだろうか、そしてエンギの見たエルクレス、それは誰だったのか。いやはや、はらはらとさせられます。エルクレスの器は誰かも明かされていない。姉を思うあまりに、あまりに思い詰めたエンギ、彼女の状況、行く末を思えば、またはらはらと気を揉んでしまう。この落ち着かない、まさに吊り下げられたかのような状況はこの先も続きそうです。
『meth・e・meth』、新連載です。『メス・メス』と読む。って、エは読まんのか? それだと死んだままだぞ。ゴーレムの普通に存在している世界を舞台にした、学園もの? あたかも私たちの世界でロボットコンテストが催されるように、学生の参加するゴーレムの大会がある。そんな世界であります。ゴーレム、オート・スクロールは、人形に誓文の書かれた巻物をセットすることで動作するんですが、いろいろ制約はあるようで、酷使したら宣誓文が焼けたりする、また勝手に治ったりはしない、などなど。けれど、主人公、でいいのか? 柚木九太が入手した謎の誓文はなにか違う。手足のないゴーレムが、目の前で手足を得て動きはじめる。いやいや、これ、どう見てもやばいよ、普通じゃないよ。そうした危機感をひしひしと煽る第一回でありました。しかし、うまいですよね。冒頭に、なにか貴重な誓文をめぐって奪い合いをしている、そんな人間がいると示される。そして、学園風景描きながら、どこかのどかなこの世界の普通のゴーレムについて説明する。この「普通のゴーレム」が描かれてるから、柚木の偶然手に入れた誓文、あれが異常だということが一読してわかるんですね。そして、冒頭に暗躍していた誓文ハンター? の女の子、フラジャイロが柚木の出会ったゴーレムに目をつける。なるほど、柚木、巻き込まれたか、いや、巻き込まれるか。なるほど、続きが気になります。
『私が彼女で彼女が私で』、新連載です。タイトルからも予想されるように、これ、入れ替わりものですね。クラスで浮いてる女の子、御堂あおい。コミュニケーションがうまくないのか、いつもひとりで、携帯をいじっている。悪い噂も流れている、そんな女の子。けど、黒髪、ショートカット、眼鏡、見た目は真面目そう。そう思ってたら、あれれ、なんだろう、後ろから声をかけたヒロイン白浜なつきの腕を取り間接をきめて、って、やっぱりなにか普通じゃない? とりあえずわかっていることは、あおいはなつきを知っている。なつきは忘れてるだけであおいのことを知っている? このふたりの未だ明らかにされない因縁? それが、今後の鍵になっていくというんでしょうね。口論からのビンタ、それで中身が入れ替わってしまったなつきとあおい。さあ、ふたりはどうなる? 幕開きですね。
- 『まんがタイムきららフォワード』第6巻第2号(2012年2月号)
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