2010年11月5日金曜日

『まんがタウン』2010年12月号

『まんがタウン』2010年12月号、本日発売でした。なんかね、紐がかかってまして、あれ? 立ち読み防止? と思ったのですが、なんか付録の小冊子がついてくるんですね。『クレヨンしんちゃん特集号ミニ』。しんちゃんが5人組で戦隊ヒーローっぽく活躍? なんかいろいろ試されていますね。

『偽装男子』、すごくよい。この人の面白さがよく発揮されてると思われて、特にあの女装男子群、彼らが最高。ただでさえアレなのに、ポージングといい、行動、そのアグレッシブさよ! 最高です。しかしスレンダー、ショート女子に見えるみずき、実に素敵で、道を誤ってしまいそうです。

光の大社員』、輝戸と伊達の性格の違い。ああ、私は伊達タイプだと思います。とまあ、気にいった話はこれじゃなくて、ちはるさんですよ。ちはるさんの倫理観。これ、非常にいい。社長の無邪気を理解しつつ、駄目なことは駄目と釘を刺す。その駄目という理由、非常に的確に突き付ける。素敵です。ページかわって「クエスト石原副部長」、あの終わりのつけかた、落ちといえるものは3コマ目で提示されている、それを最後に駄目押しする、その見せ方。大変によかったです。あの表情、妙に場違いなかっこよさ。見事でした。

『うらまじ』、ゲストです。占い、まじないでものごとを決める神野みことさん。この人が主人公。その占い、どうも当たってる様子はなく、けれどダウジングではなにかを見出してるっぽい。基本的にナンセンスな話。けれど占いを口実に自宅を突き止める、そうした手管など、面白かったです。ちょっとした人の悪さ、ちょっとしたひねり。それがよかったです。

そんな2人のMyホーム』、亡き妻、唯を思い出している輝くんの話。ふたりの出会った大学でのこと。四コマ漫画で、というよりも、むしろただただ語られていく、そんな印象の方が強くて、しかしそうして語られること、ぐっと胸もとに突き付けられるようで、うっとつまって、苦しくさえありました。輝の唯に出会って得たもの、そして失ったもの。これはたまらない。最後のページ、輝の独白にはこらえられず涙ぐんでしまった。思いがけぬ強い表現に、すっかり引き込まれて、押し流されるがように輝の感情に飲まれてしまった。そうした思いがしています。いや、本当に、よい流れでした。このできごとが、他ならぬ輝自身を救うのだろう。そうしたところもよかったと思っています。

  • 『まんがタウン』第11巻第13号(2010年12月号)

0 件のコメント: