2007年8月19日日曜日

サムライハート

yujirocketsさんがおっしゃるんですよ、iTunes がいけないんですよって。もうすっかり過去になっていたはずのものをいたずらに刺戟して思い出させてしまうんです。って、なんの話かといいますと、iTunes StoreがリリースするアニメソングEPですよ。私はビギニング / めぐりあい聴きたさに『ファーストガンダム パック』を買って、そしてそれが呼び水になって『Ζ・刻を越えて』を買って……、もちろんこれで止まるわけないじゃん。買っちゃいましたよ『サムライトルーパー パック』。そう、『鎧伝サムライトルーパー』。鎧擬亜ヨロイギアを装着して戦う五人の美少年が凛々しくもかっこいいアニメですよ。

しかし『サムライトルーパー』とは懐かしい。夕方五時からやってたんですよね。確かこの後番組が『獣神ライガー』で、その後勇者シリーズに繋がる流れが思い出されます。ということは、私がこれ見てたときって中学生だったのかな。いや、高一くらいかなあ(正解は中三です)。そう、中学校の教室で、『サムライトルーパー』話、してました。思い返せばあの頃が私の人生の転換点でした。つまりなにをいいたいかというと、おたくでマニアな友人が急に増えたってこと。関西地方においては絶大の知名度を誇る伝説的番組『アニメ大好き』を見始めたのもこの時期で、私は時間の許すかぎりアニメ見て、そのうちのひとつが『サムライトルーパー』だったというわけです。

もうストーリーなんてほとんど覚えてないんだけど、それこそ主人公が赤い鎧を纏う烈火のリョウだったことくらいしか覚えてなくて、後に彼は真っ白な鎧、輝煌帝を纏うようになるのですが、当時の級友だった辻井がこの二刀流扱う烈火のリョウのこと好きだったんだっけ? 私が好きだったのは光輪のセイジ、天空のトウマだったかなあ。ちょっとはっきりしてないけど、途中から出てきた敵の女幹部(で確か味方側の人間のはず)、迦遊羅も好きだったなあ。なんてったって、勝生真沙子だったからなあ。凛々しい女性が好きなんだ(それとボブ)。この人が転移だったかするときに、ピーラーーー、って感じの音響が使われて、それがタツノコの『ヤットデタマン』のジュジャク思い起こさせて、こういう音も懐かしいなあ! って思った記憶があります。といってももうずいぶん昔のこと、記憶はかなり薄れています。

『サムライトルーパー パック』に収録されるのは、『スターダストアイズ』、『Faraway』(浦西真理子)、『サムライハート』、『BE FREE』(森口博子)の四曲で、そうここで私がこれを買った理由がわかろうというもの。森口博子ですよ。この人は歌がうまくてですね、Ζガンダムの主題歌『水の星に愛をこめて』もそうでしたけど、中学時分の私は森口の歌っているのがすごく好きだったんです。当時はバラドルなんていって、歌手としてよりもバラエティに出てることの多い森口博子でしたけど、私はその状況を苦々しい思いで見ていた。なんで歌わせないんだ。あんなにうまいのに。あんなに印象深く歌うのに。そんな風に思っていました。

四曲を聴いてみて、驚くのは『スターダストアイズ』がもうまったくといっていいほど記憶にない。これ、多分部活動の影響でしょうね。だって『Faraway』は覚えているもの。吹奏楽部に所属していた私は、『サムライトルーパー』の始まる午後5時に帰り着けてなかったらしい。走って帰ったりしてたんだけどな。やっぱり部活動なんてするもんじゃないな。いや、吹奏楽部に所属してなかったらその後の人生がらりとまったく変わっちゃうから、そういっちゃうのもなんだけど……。

私にとって『サムライトルーパー』というと森口の歌う『サムライハート』とイコールであるといっていいくらいに、この歌が印象を決定しています。だって、歌詞覚えているもの。カラオケでこそ歌ったことないけど、よく口ずさんだものでしたよ。こういうきっぱりとした雰囲気の歌に私は弱いみたいなんですよ。

あ、そうだ、最後に。後期エンディングを飾った『BE FREE』。街角に集まる少年たちの日常を描いたようなシーンがよかったなあ。そして、最後のSay Helloで、五人が空に向かって伸ばした手を互いに叩くんですよね。後に、多分同人誌でだと思うんですけど、この場面を友人と一緒に再現したみたいな思い出が語られているのを読んで、私は変に胸が熱くなって、そうだ、そうだよ。なんか思いを共有したみたいな気持ちになって、どうも私はあれらの時代を生きたアニメファンと心を通いあわせるのがどうにもたまらないようでありますよ。

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