2006年9月12日火曜日

ウィザードリィ エクス — 前線の学府

 このところまたWizardryにはまっております。ええと、さいころ片手にリセットなしでやるとどうなるかというチャレンジが面白いということもあるのですが、もうひとつ、『Wizardry #4』が面白いんですね。実は私は『ニューエイジオブリルガミン』を発売日(1999年10月28日)に購入しているというのに、まだ一度もクリアせずにおるんです。なんでかというと、自力で『ワードナの逆襲』をクリアしようと思ったのが原因で、そのせいで何度も投げているんですよ。正直『ワードナの逆襲』はものすごいストレスで、一歩進んで二歩下がる。もうほんと、そんな気分であったのでした。でも、私にとっての一番のストレスであった地下8階を突破してからは楽しくて仕方がありません。回転床も市松のダークゾーンももう楽しくてしかたがない。ほんと、今私にとって#4は最高の遊び空間となっています。

で、私は思ったわけです。この楽しさを持続させたいと。それはつまりWizardryをこれからも遊び続けたいという意思の表明なのでありますが、けど、ファミコン版の時代から何度も何度も遊んで、ノーリセットプレイも何度やったかわからない#1-#3に引き籠もるのもつまらない。私は#4を終えれば#5に移行するつもりでいますが、じゃあ#5が終わったらどうするというのでしょうか。本音を言えば、BCF (6) からCDS (7) と進んで最終には8にたどり着きたいところなのですが、今、BCF、CDSの入手は非常に困難ときています。一応うちにはCDSのPS版である『ガーディアの宝珠』があるのですが、できればもうちょっとスマートなので遊びたいじゃないですか。BCFのマルチエンディングを引き継いで開始されるマルチスターティングのCDS。そして8に続く……、というのをやりたいのに、それをしようと思うと強烈に足もとを見られたぼったくり価格を受け入れる必要がある。あるいはオークションでがんばる? 正直そういうのはいやだなあと思ったのでした。

じゃあ、どうしたらいいんでしょう。そうだ、国産Wizに目を向けてみよう! というわけで、多様な国産Wizの中から私の選んだものが『ウィザードリィ エクス』。実は私、このソフトの存在を発売前に知っていて、その時は一蹴したのでありました。

手もとにチラシがあるんですけどね、裏面の煽りはこんな感じなんですよ:ウィザードリィ史上初、学園RPG!学園RPG! 正直びっくりしました。けど、それでも私、そういう設定を受け入れてもかまわないかな、なんて思ったんです。ええと、次の打撃は同じくチラシ裏面のフレーズ:果てしない戦場で、少女は愛を叫ぶ—ハーラン・エリスンかよ! で、きわめつけが種族の扱いでしたね。追加された種族に文句があるんじゃないんです。まあ、ちょっと引用を読んで見てください。

ドワーフ
犬のような顔をした、全身毛むくじゃらの種族。力と信仰心が高く、戦士系や聖職系学科もこなせる。豪快な気質で、繊細なエルフとソリが合わない。

ええと、ちょっと待ってください。なんでわざわざドワーフを犬面人にする必要があったんですか? だって、白雪姫の七人の小人ですよ、ドワーフって。それをラウルフみたいにしたのは……、ああ、髭の処理か……。髭面は学園ものにはあわないものね。でも、犬にするならするで、せめてもうちょっとそのなんだ、ましにはならんかったんですか。せめてフェルパー並にして欲しかった……。

みたいなことを思ったんです。

でも、ゲームとしては非常に気を吐いているという気がしていたんです。日本でWizardryといえば、初期の4作(#1-#3, #5)をベースにした迷宮探索ものというのが基本になっていますが、『エクス』はちょっと違います。迷宮は確かにあって、Wizシステムに則った戦闘がおこなわれるというのは確かにその通りなのですが、それだけでなく、他種族との戦争という要素も入っているらしく、私はその戦争をどのようにWizシステムの中で処理しようとしているのかに非常に興味があったのです。そしてもしその処理がうまくいっているのなら、旧来のWizシステムを踏襲しつつ、新しい領域に大きく踏み出す枝の一本になるんじゃないかなあなどと思って、だからきっとドワーフとノームがあんなじゃなかったら、私はこのゲームを発売日に買っていたかも知れません。

そんなわけで遅まきながら買いました。梅田で2店舗、地元で1店舗回ってどこにも売っていなかったので、ネット通販での購入となりました。おそらく数日中に届くでしょう。遊びはじめる日は一体いつになるか、これはちょっとさだかではありませんが(だって#5がまだ手付かずだ)、いつかきっと遊ぶことだろうと思います。これが面白ければもちろん『エクス2』に移行するだろうし、そしていつの日かBCF、CDS、8が特別な努力もなしに入手できるようになればいいと今はただそれだけを願いながら、『エクス』をはじめる日を楽しみに待ちたいと思います。

引用

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