2006年2月9日木曜日

委員長お手をどうぞ

  多分、学生時分っていうのは、なんでもできそうなことに挑戦してみて、とにかく試してみる期間なんじゃないかと思うんですね。と、なんでいきなりこんなこというかというと、私は学生時代を多分あんまり正しくないやり方で過ごしてしまって、高校までは、クラブに出たのはまだよいとしても、あとはもう本読んで終わったようなもので、大学となると、授業に出て、レポート書いて、テスト受けて、練習して、もうそれだけだったような気がするんです。学生時分にしかできないということは確かにあるのですが、私はそのほとんどをやらないままに終わってしまって、特に大学がそう。勉強だけして終わっちゃったな、本当にそんな感じなのです。

突然そんなことをいいだしたのはなんでなのかといいますと、学生時分を追体験できるオンラインゲームというのがありましてね、そのベータテストに応募してみたのですが、本当に面白いんだろうかという予想をはるかに上回る面白さで、なに、することといったら、授業と名を借りたクイズと、授業の合間の休みにクラスメイトとするおしゃべりくらいで、いや、他にもクラブ活動とかあるのですが、今はまだクラスが楽しいのでクラブ活動まで手が回りません。

教室という閉じた世界で、はじめて知りあった人たちとぺちゃくちゃおしゃべりして、けどこれってオンラインならではなんでしょうか。私が中学高校生だったころ、教室のあの閉鎖感覚はすごく嫌いで、早く授業終わらないかなあとばかり思っていて、外に出て行くと素行不良だから、本の世界に逃げていた。後ろ向きな青春だったなとちょっと反省しました。

山名沢湖の『委員長お手をどうぞ』は、いろいろな委員長が出てくる漫画で、美化委員長やら風紀委員長やら、でも中には牛乳委員長なんてよくわからないのもあります(もし存在していたらごめんなさい)。委員長たちは、仕事はそれぞれ違えど、自分の本分である委員会の仕事に一生懸命で、その全力投球ぶりがすごくほのぼのとして楽しいんですよ。なにしろ描いているのが山名沢湖だから独特のふわふわタッチで、現実よりも甘くふうわりとした印象は強いのですが、でも、それでももし自分も学生時分に一生懸命全力投球してたら人生ははるかに違ったかも知れない、なんて思います。

でも、もう遅いんですけどね。でも、私は人生にもう遅いなんてことはないとも思うんです。取り返すことはできないし、やり直しも無理だろうけど、けど今を一生懸命に取り組めば、これからの人生が変わるはずだと思うのです。

ゲームやってて反省しているようじゃ駄目ですよね。でも、なんか楽しかったのですよ。そしてその楽しさをどこかで感じたことがあると思っていたら、『委員長お手をどうぞ』を読んだときの印象がそうで……、だからもし学生時分にやり残したことがあるなんて思っている人がいたら、ゲームででも漫画ででもいいから、ちょっとやり直し気分を味わって、リフレッシュしたら現実の今に向かって全力投球するのがいいんじゃないかと思います。

ええ、私は本当にそんな気分なんです。ゲームは一日一時間、漫画もちょっとは我慢して、人生生き切ってみせますよお。

余談

ちなみに、私は高校三年間を通して選挙管理委員をやってました。あれ、楽なんだ!

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