2017年7月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年9月号

『まんがタイムきららMAX』2017年9月号、昨日の続きです。

はんどすたんど!』、べらぼうに面白い。もうたまりません。地底ちゃんを最初にざーっと確認しとこうと思ってページぺらぺらめくっていたのに、この絵のインパクトにやられて立ち止まらざるを得なかった。ほんと、すごい絵面。見てるとどんどん不安になる。その絵面の強烈さにやられて、ページめくるごとに面白い、おかしい、もうたまらん。腹よじれそうです。ジャージの上着を被ったレオタード女子ってだけで強烈なのに、その後に変顔写真集とかどんどん続いていく。しかも今回、ゆかちーの行動、奇行っていった方がいい? これは客観視されてるだけで、進行は主にななみ、いちごの会話によっている。その会話もまたおかしい。イモが焼けてる! ポテトフライ! って、ほんと意味わかんないよ。でもこんだけおかしくって、面白くって、笑わせてくれるんだけど、部活ものとしての芯がしっかりしてるっていうんだからすごい。緊張対策がうまくいって、演技も好調なゆかちー。その演技を見て、自分の演技も改善していかないとってななみがいっちゃうの。おー、ななみも進化しますか! そう思ったら、いちごがだばだば気に入ってるとかいいはじめちゃって、おかしいのなんのって。この漫画、絵で伝えるおかしさがあり、同時に絵で伝える体操の躍動があり、会話、コミュニケーションのおかしさがあり、そして皆が支えあって取り組んでいる、部活ものとしての魅力が確かにある。素晴しいですよ。もう最高だと思います。そしてゆかちー、美しかったです。

『どうして私が美術科に!?』。文化祭の劇、やたら稽古に気合いが入る。黄奈子がライフ使いきって倒れちゃったり、すいにゃん先輩もクラスの子から先輩っていわれちゃって倒れちゃったり、ほんと、大変そう。今回はクラスにいまいち溶け込めていなかった黄奈子、翠玉のふたりをメインに描いて、桃音のサポートもあり、クラスの子らと交流を深めていく。ああ、よかったなあ。ふたりともに、こうなること求めてましたよね。しかし今回、これでめでたしめでたしにしないのがうまいですね。ああ、桃音、黄奈子にいうべきこと間違っちゃった? 黄奈子、怒っちゃった? わかんないんだけどさ、これ、次回に持ち越し、はたしてどうなる。この展開、もう先が気になってしかたないですね。

『TCGirls』、めちゃくちゃ面白かったです。シオンちゃん、夏風邪ひいちゃった! 店長代理としてメイドの良原リョウコさんがいらっしゃって、そうしたらこの人がやたらおかしいの。デッキ手にすると、そのコンセプトに応じて性格が変わっちゃう! そうした特性利用して店を繁盛させてしまうアンのアイデア、これ面白くって、反面、アンにまかせてたらお店が大変なことになっちゃうってシオンずっと不安に思ってたりと、この両極端がめちゃくちゃ面白かったです。しかし店舗組ね、大繁盛させちゃってというそのわいわいと賑やかで気持ちも盛り上がる、そうしたところ。読んでいて楽しかった。ニイナ、メイまで手伝いに駆り出されちゃって、って、こうしたはしばしにリョウコのヤバさが光る! よかった。とてもよかったです。リョウコの大切なシオンスリーブ。これが最後にシオンにバレたわけですけれど、どうなるのか。シオンにいろいろバレちゃうんですかね? 楽しみですね。

『JKすぷらっしゅ!』。いろいろすごい! 夏祭りにいきますよ、っていうんですが、かなたは浴衣ですよ。じゃあ澪花は? といったら、あー、やっぱり水着なの! というか、着物風の水着って! すごいな。というか、もはやかなたはそうした風潮受け入れちゃってるんだ! 後ろから見てたお姉さん、ひとりツッコんで、でもほんとこのかなた、澪花のふたりの関係にはツッコミもおいつかなかったみたいですね。ケイも潔も合流して、そしてさらにつららも加わって、状況はさらにカオスになっていく。その暴走。かなたの欲望の暴走! 友人どころか教員、姉にまで見られちゃって、ほんと、この漫画どこまでいこうとしているのか。力強い推進力、信頼ってやつがありますね。

『彼女がお兄ちゃんになったらしたい10のこと』。高校の入学式。普通の高校生活を送るつもりでいた七瀬だけど、どうも無理っぽい感じですよ。ママいやさつぐみ10歳がきちゃいましたよ。当然、父であるマキさんも一緒ですよ。クラスの子からは妹さん? いや、やっぱりそう思いますよね。でもママなんですよって、あのお家でのルールをはばかることなくバラされそうになって、七瀬ほんと大変そう。もちろん妹かりんも参加していて、おお、メガネカメラ装備で登場だ! 素敵じゃないか! いいなこの子、このノリノリの様子。クラスの子に誘われたら、かりんが七瀬はあたしのなのと主張して、かくしていろいろややこしいことに。かりんをまいて遊びにいった先でも、かりん、こっそり混じっていて、しかもやっぱり家でのルール、七瀬はお兄ちゃんだっていっちゃって、そしたらどんどん誤解が広がってっていうのね、これ、兄妹プレイだ同棲だ、フォープレイング!! だって、そういう方面に発想が豊かすぎるご学友もどうしたものかって思いましたよ! でもこれで独特のファンがついちゃった。うん、七瀬の学校生活、これもまた面白いものありそうですよね。

『すくりぞ!』、これもすごいノリですよ。スクールリゾート部の皆が驚くほど真剣な表情で、先生いわく、真剣な表情が似合わない……。クリスマスの企画、しっかりしたものにしたいと思ったのはいいのだけど、いつもみたいに明るく楽しい雰囲気は封印。真面目にいきますって宣言したことからはじまる迷走が実におかしかったです。そうか、表情が真面目なだけで内容はおかしいんだ。で、それをツッコミ役のにゅう、ルルが、寝子は真面目にやってるんだからと空気を読んで今回ばかりはツッコミを控えちゃうんだ。おかげで迷走がどんどん酷いことになって、その内心のツッコミ、焦りが最高におかしかったです。ツッコむにツッコめない、そんなにゅうの次の作戦は寝子を笑わせるってやつなんだけど、ツバキヤマの介入で不発! デコ出し寝子のすんっ! これ、すごいインパクトですよ。にゅうのちくしょう…ちくしょう…からの裏切り。ルルの迎合。こうしてできあがった雰囲気なのに、ツバキヤマとリンのパスタソースが打ち砕いちゃうんだ! そうか、ルルは知らなかったんだっけ? 一口食べてまずさに悶絶。これまで抑えていたものが濁流のように噴出するかのようの描写に、もう完全にもっていかれてしまいました。しかし怒ったルルさん、あの凛々しさ、皆を導くその姿、素敵でした。とても魅力的でした。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第9号(2017年9月号)

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