2015年10月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年12月号

『まんがタイムきららフォワード』2015年12月号、昨日の続きです。

『手を手を合わせて』、地味ながら面白いなあ。クランベリーホテルの隣にできたアラモードホテル。そのオーナー、モニカ・パープルはマロンのライバル。いや、モニカがそう思ってるだけなのかな? 毎日毎日マロンにからみにきて、マロンは結構辟易してるっぽいんですが、それでもへこたれないモニカですよ。さちがモニカのこと気にいっちゃって、それでいろいろ悩みとか聞いちゃって、モニカからいろいろ聞き出すんですね。マロンのことが気にいってる。気にして欲しい。もう大好きだっていう。これまでからんでいたのも、友だちになりたかったからというんだけど、まあ逆効果だったと。マロンはマロンで、雪葉がいろいろ話を聞いていて、いいですね。この不器用なふたりに、それぞれが、それぞれのやりかたでアドバイスして、それで双方から近付いていこうって流れになる。ほんと、そうそうなかなか簡単にはいかないみたいなんだけど、片言での交流から、指と指をあわせるとかね、異星人の交流か! って、古い! 古いですよ! でも、なんかすごくほほえましくて、最後のコマなどとてもよかった。ええ、シンプル、地味ながらも、とてもいいんですよ。

『ゆるキャン△』、これもほんと面白いな。地味。派手な展開とか事件とか絶対ない。けどそれがしみじみと面白くて、おかしくて、実によいですよ。全力で応援してます。さて、リンは原付駆って、ひとりキャンプ。なでしこ、あき、あおいの三人は、連れ立って一緒にキャンプ。それぞれで別行動するんですけど、ITの進歩っていいですね! 写真やらなんやら送りあったりして、それが本当に楽しそうで、しかもリンときたらライブカメラなんて駆使しちゃってね、うわあ、ほんと、これ、楽しそうだわ。離れた場所にあっても、なんだかすごく近しくて、この関係! この距離感! それぞれがマイペースで、無理してない感があって、ほんと、いいよなあ、うらやましい。三人組もね、一緒にいながら無理してないんですよ。すごくマイペース、自然な感じしてて、もう、素晴しい。あとね、この漫画、小ネタが面白い。リンの原付の前を走る車、その後ろからこっちを見てる犬のおかしいこと! で、別れたと思ったら、今度は、ええと、5匹? もう、ほんと、最高でした。描かれる情景がいい。キャラクターも魅力的。ほんと、なんぼほど素晴しいのか。もう、ほれぼれしますね。ボルシチ食べたい。

『ようこそ幻界集落へ!』。おお、めーぷるメイドは、ピグノーズのギターにベースか! ガチのギター! ベース! って感じじゃないんだけど、アイドルが持って、バンドテイストをプラスするために使うには、実に最適なチョイスじゃない? って、そっちばっかりに反応してちゃ駄目ですね。ええ、村の存続をかけたロコドル対決。めーぷるメイド、優勢でのスタート。さあ、神山村の運命や、いかに! グダグダですよね。いろいろ段取りが整ってない上に、緊張して声も出ない、頭も真っ白、みたいな状況。ユニット名くらい決めとこうよ! って、出てきたのが神山村振興委員会っていうの、いや、これ、いいんじゃないかな? ちょっと好感持っちゃうんだけど! 紅虎はじめ、村の皆の声援を受けて、なんとかステージも開始されて、けれど明らかに素人芸。うまくない。バラバラ。失敗だって多い。けど、その頑張りが評価されて、けど、それだけじゃさすがに足りないんじゃないか……? って思ってたら、あー、そういう! セイレーンの歌声をこっそりコーラスに混ぜるとか、ロエさん、したたか! って思ったら、めーぷるメイドも同類かー! やられましたね。なるほどなあ。うまいこと考えてる。出し抜こうとして出し抜かれた、そんな話なのかあ。けれど、これで得たものも確かにあったはず。そうした要素をしっかり盛り込んでいる、そういうところもよかったです。

『はるかなレシーブ』、今のところ練習メイン、ビーチバレーの特性やら戦術やらをレクチャーしてくれる。ええ、遥に対してと、同時に読者である我々に対してもですよね。それが的確といいますか、わかりやすいといいますか、ふんふん、なるほど、そんな感じに飲み込めて、またその作戦を実現するための遥の特訓。その頑張りについても腹に落ちる、努力の方向、なにが足りなくて、なにを身につけようとしているのか、それがわかるから、感情移入あるいは応援したくなる気持ちもわこうというものなのですね。けど、この事前の説明、これがまさか、かなたの問題を物語る前提を用意するものでもあろうとは予想していませんでした。彩紗と遥の話。そこで、かなたと成美の間にかつてあったことが語られて、かなたは逃げた。ボールから逃げた — 。その時のかなたの心情、そいつがありありと感じられ、また、そんなかなたがそばにいるとも知らず発された遥の言葉が彼女を支えた。最後のね、かなたの姿ね、腹が据わりましたね。決意みなぎって、いざ出陣、そんな感ありますね。凛々しくって、ほんと、これは頑張って欲しい。3話かけて、しっかり試合を盛り上げ、読者の気持ちも引き込む、そんな前提組み上げてきましたね。

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