2015年10月15日木曜日

ビビッド・モンスターズ・クロニクル

 もう、ほんと、素晴しいよ、『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』。MMORPG『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』がつなぐ女の子たちの友情。もうね、『まんがタイムきららミラク』にゲスト掲載された初回にぐっと心ひかれて、でもって第二回目、これにはぐわっと心つかまれて、もうたまらないな、素晴しいよ、涙さそわれる、ほんと、単行本でさ、久しぶりに頭から読んでさ、それでやっぱりじんってくるもんね。

なにがいいのかなあ。面白いところはいろいろあるんですよ。ゲームにて出会ったプレイヤーたち。ボン・キュ・ボンにあんこ、キャロライン=チェンバー(ズ)、そしてチェリム。皆がね、すごくキュートで、魅力的で、それでもって個性的。というか、ちょっとなんか変わりもの集団よね。という、その変わりものっぷりの面白さがある。けど、ゲームのPCなんてのは、変わりもので普通。というところが、オフラインの状況が描かれることで、さらに面白みを加えてくるってんだから、もうね、たまらないわけですよ。

ああ、あんまり書きたくない。是非、実際に本を手にして、いや、電子でもいいけど、その実感でもって確かめて欲しい。だから、ちょっとでも興味を持った人は、ここでUターンだ! 

ギャップがすごいですよね。わりとオン/オフで違いがないのってボン/夢子くらいじゃないのかな。はなやか、とても明るくて、前向き、元気、見ていてすごく嬉しくなっちゃう。そんな子。あ、ギャップあったわ。オンではナイスバディだけど、オフではミニマムバディだったわ。いや、それ美点だと思うよ。だって、可愛いじゃん。

最初にね、あんこ/あずきのギャップにぐわっ! ってやられますよね。もうね、オンだとあんなにしゃんとしてるのに、オフじゃすごく内気で弱気で、夢子と出会っても逃げちゃうくらいだった彼女が、夢子に手握られて、学校でももうお友達だよね? 泣くよな! 泣いちゃうよな。ああ、よかったなあ、あんこ、いやさあずきさん。ほんと、キャロだってそうなんです。不器用で、要領悪くって、でも頑張ってる、そんな彼女らが、ゲームをきっかけにして、友だちができて、その世界が、可能性が広がっていく。ゲームの中での広がりがある。ゲームを離れた、現実においても広がりがある。ふたつの場で、それぞれの場で、育まれていく友情の、その描かれようがしみじみと胸に迫って、ほんと、キャロラインよかったなあ、赤音さん、よかったなあ。ほんと、これ、ナイスをもらってキャロが表情をぱっと明るくさせる、あの場面なんて屈指だったと思う。みんなと一緒に到達したかった……、そう思った時に入るヘルプには、もう読んでるこちらもナイス! ナイス! の連打ですよ。

自分もね、人見知りでさ、人付き合いが得意じゃないの。だからなのかも知れない。以前、遊んだMMOのこと思い出すんですが、あの時に出会った人たち、今でもつながり保っている人もあって、あれは本当によい機会を、交流の場を提供してくれた、懐かしく思うんですが、だからこそ、夢子やあずき、赤音にとっての『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』という場の価値というのを思ってしまう、感情移入の度合いを強めるのかと思うんですね。

ええ、あんなにうまいこと近場にいて、リアルでも友だちになったりなんてしないよ! なんていってしまえば無粋でしょう。そうしたところは、漫画だから、理想だから、夢だから! そういって飲み込んじまえばいいんです。そうすれば、後はこの漫画に魅了されるばかりで、ああ、ほんと、夢子たち、楽しそうだな。いつか、赤音たちとも出会える日がくればいいな。その日がほんと楽しみだな。そう思われて、気持ちが、なんか、うずうずするんですね。なんだか嬉しくなって、うずうずするんですね。

0 件のコメント: