2015年10月21日水曜日

『まんがタイムファミリー』2015年12月号

『まんがタイムファミリー』2015年12月号、先日の続きです。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』、レオナルドのデッサンが燃やされてしまった話の続きですよ。なんてもったいない! って思うのは、彼の評価も固定された後年に生きるものだからこそ、なんでしょうけれど、ほんと、今の価値観と当時の価値観の違いですよ。破廉恥な絵など描かないのです。あー。人体の構造の研究、その価値を認めるも、って、待て待て、努力の痕跡を残すことこそが冒涜なのか。すごいな、まさに心酔しきってるってやつだ。実際、メルツィの考え、これがどれだけ実際を反映してるのかはわかりませんが、こうして実際に話をする機会があれば、漫画に描かれたよりももっと通じない会話をすることになるのだろうなあ。さて、クロナカ、ダ・ヴィンチの素描を後世に残したい。でもそのための努力が裏目に出るんですね。ああー、カビ。一度でも外気に触れさせると、カビが侵食してくるっていいますよね。また他の場所に隠すも、結局は全滅させてしまう。あー、歴史は変えられない! 一抹の悲しさ残る話ですよ、これ。

『あまてる!』、咲耶と楓の生活、楽しそうでなによりじゃありませんか。というか、もう一ヶ月たったのか。咲耶、楓と一緒に現代の文学に親しんで、って、『雨月物語』って現代か!? ああ、神様のスパンだと現代になるのか! これ、無難なところから、咲耶をそっち方面に引き込もうっていう、楓の策略なんでしょうか。ともあれ、その作戦うまくいっているようで、ええ、この楽しそうなふたり、実によかった。天照の方では、咲耶の姉、石長姫の情報入手に成功して、となれば咲耶と楓はお別れになってしまう? そのやりとりもしみじみとして、大変によかったです。舞は萌え語りの落ちに台無しっていってますけど、いや、いいじゃないですか。心温まるものありましたよ。

『いにしえや浪漫堂』、面白かったなあ。今回の物件は五右衛門風呂です。お店の前にでっかい釜が置かれていて、これはなにかと潤が疑問に思っている。染物ですよ、お笑いで使ったんですよ、散々嘘つく店長なんですけど、例の不思議現象で、潤、五右衛門風呂を体験することになる。これがですね、まさかの伝説になってたっていうのが面白いんですよ。突如目の前で消えた潤を見て、これは天女か! かくして天女が使った湯船と祭られて、でもその真相がわかってしまった店長の落胆。ほんと、これ、うまいラスト。さすがベテランの妙です。

『かしこみかしこみ』、山椒が山の神社、桂さんの働く社のお手伝いにいっているというこの話。そうか、桂さん、蛇だから、冬になると眠くなるんだ。山椒で暖をとったり、またさらに奥山からクマの南天が手伝いにきたり、って、もう、南天、めちゃくちゃ面白いな。クマが!! くっクマ!? ぎゃ! クマ! わっ! クマ!! もう誰も彼もが驚いていて、いや、驚く気持ちはわかるんだけど、その声だけが聞こえる状況、ほんと、皆がどんなに驚いているか、描かれないからこそ想像がふくらんで、実に面白かったんですね。そして、なぜムクでなく山椒だったのかの理由、最後に語られて、あー、ムクがくるとこんなことになるんだ。ほんと、山の人気者ですよね。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第12号(2015年12月号)

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