2015年10月13日火曜日

『まんがタイムきらら』2015年11月号

『まんがタイムきらら』2015年11月号、一昨日の続きです。

『サクランボッチ』、八乙女百合と大待小雪が、街中で遭遇ですよ。このふたり、互いに苦手にしあってて、それぞれの思ってることが語られる冒頭、ほんとおかしくて、なんだろう、勝手に苦手にしてるだけだと思うんですよね。その勝手な思い込みやら、小雪の暴発、でもそれを普通に真っ向から受け止めてしまう百合の育ちのよさ。すごかった。互いに苦手がある。小雪はコミュニケーション。百合は常識。そんなふたりが一緒にスーパーマーケットいって、だんだんに打ち解ける。わるくなかった、実によかった、んだけど、最後までしまらない小雪がやっぱりおかしくて、ほんと、頑張りすぎちゃうんだろうなあ。そんな小雪だから、どんなときも真面目に受け止めてくれる百合との相性がよかったんだろうなって思いましたよ。

しゅばりえーる』は、ちょっとめずらしい組みあわせ? 扉にジャスマとソレイユ。こうして見ると、ソレイユってめちゃくちゃ可愛いんだなってわかる。猫のポーズのソレイユと、ちょっと気後れしてる? ジャスマ。ふたりともにとても可愛くていい扉です。さて、本編では、ジャスマとソレイユ、まさかの対決です。いっつもふわふわ、ボケボケしてるソレイユ。けど、この人、本気を出すとこんなに強いのか。ジャスマが剣聖と呼ばれていると知り、やおら本気を出すソレイユ。このソレイユを抑えたりするのかな? と思ったら、ソレイユ、ジャスマを圧倒して、そう思ったら途端にいつもの調子に戻るってのもおかしかったです。けど、この敗北は、ジャスマにとって意味あるものになったみたいですね。そしてジャスマの心のつかえもおりて、ええ、さわやか、いいお話でした。というか、ジャスミンで〜すが可愛すぎでした。

『コミュ障アイドルれいかちゃん』、おかしかった。もうすぐ文化祭、というので、コミュ障のれいかは、なんとかクラスの催しに参加したくない。というのだけど、先輩が気を利かせてくれたものだから、無事、なにごともなく、クラスに貢献できるようになりました。催しの案として出てきたコスプレ喫茶。興味はあるけど、コスプレしてるとか知られたくない、接客もしたくない、なんとか違うものに、違うものにと考える、それがことごとくうまくいかないのがナイスでした。というか、発言できないから、思うようにいくわけなんてないんですよね。衣装の調達でれいか大活躍、あれはおかしかった。でも、この子、結局めちゃくちゃ頑張って、ものすごく貢献してますよね。かくして、クラスの出し物は問題なし。で、問題は生徒会のステージなんだけど……、って、配信で宣伝しちゃったんか! なんか、とんでもないことになりそうな予感。これ、次回、どうなるか描かれるの? いや、ほんと、楽しみにせざるをえないんですが!

My Private D☆Vは得能正太郎であります。下校中の風景を描いた四コマ漫画。雪の降るなか、目をそらしぎみにしている女の子ふたりの、手を見れば互いにつなぎあって、それで意識しあっている……。そんな情景に、ゆr、いやさ、青春を感じるというのですね。いいじゃないか! 百合って思っても! 別に心が汚れちまってるとか、そんなことないよ! なんどでもいうよ! とか力説してしまう私は、もう取り返しのつかないところにまでいってしまっているのかも知れません。しかし、この人の描く漫画、その表情の機微など、なかなか、さすがの一言。寡黙にして雄弁、魅力的な広がりが、あのつながれた手に凝縮されていた、そう思います。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第11号(2015年11月号)

0 件のコメント: