2015年10月8日木曜日

『まんがタイム』2015年11月号

『まんがタイム』2015年11月号、昨日の続きです。

『マコトの愛の見つけかた!』、これ、どんどんよくなってくな。1ページ目右肩の、両手に火花ってのも面白くて、あー、火花なのか。火花なのね。でも、火花散らしてるの、小石川さんだけのような気もしますよ。課長がおかしいんですよ。大戸のこと、気にいってるんだけど、そのこと全然あらわにしない、むしろ隠してしまわずにはおられない不器用がために、照れ隠しが厳しいものいいになっちゃいがちだっていうんですね。それで、今回は大戸もくじけそう? 辞表? って、課長の勘違いなんですけど、いやもうほんと、課長、大戸のこと追いつめたんじゃないかってへこんじゃって、それを小石川さんがはげますくだり、面白かったですよ。小石川さん、課長のこと苦手にしてるけど、それでもほっとけない。いい人だなあ。でもって、課長をここまで追いつめるとは、絶対に許さない大戸マコト!! めちゃくちゃ面白い。小石川さん、中桐課長、ふたりともに、表に見える様子とその感情と、それがチグハグになってるのがおかしくて面白いって思うんですね。

『女神さまと呼ばないで!』、これもまた面白い、いい感じでした。運動会なんですね。それで、神奈がはりきっちゃって、というか、熱心なサポートはご遠慮くださいって、これ、マラソンとかじゃないんだから。ほんと、のっけからいかしました。神奈と涼、組が違うんですね。神奈は赤組、涼白組。悲嘆にくれる神奈に、気楽にいこうという涼なんですが、この人、負けず嫌いだな。あんまりにも必死、けれどそれがかっこいいと神奈には好評。でもって、神奈も頑張りたいんだけど、その機会がなかなかこなくて……。その時に見せた微妙な顔、あれおかしかったなあ。空回りする茉莉花。リレーのアンカーで直接対決する神奈、涼の友情。こうしたところも魅力的。最後の茉莉花の嫉妬から整理運動まで、ばっちり楽しく読めました。

『ボンジュール!仲居さん』、朋香が太ったっていうんですが、いやいや大丈夫、全然、ちっとも、すごく、魅力的よ? とまあ、それは置いといて、宮原さんのお菓子の試作、そこから、サラのチャレンジ、そしてさらに朋香の兄康弘の気持ちを上向きにする、それまでの展開、とてもよかったって思うんですよ。さすがフランス人というべきか、味覚に優れるサラ。あの、ガシィって腕組むのね、なんだろう、かっこいいな。けれど兄貴さんは、舌に自信がない。それで腰がひけてしまっていて……、けれど苦手を避けるばかりでなく、知らないことにもチャレンジするサラの姿勢に後押しされて、またうまくいったことを素直に褒められて、ちょっと思うところがあったみたい。単純なのかもしれないけど、人ってこんなだと思う。こういうシンプルで、ちょっとした言葉で元気になれる。暗い顔していたのが、ぱっと明るくなるのがね、ほんととてもよかったのですよ。

『ちょっと舞って!ふわこさん』、おお、ふわこさん、浮かなくなった。体が重い、重力が重いらしいんですが、実際重いみたい。ちょっと沈んでるふわこなんだけど、あゆむからしたら、心配ごとが減る感じ? でも、手をつなぐのは癖になってしまってるし、指摘されるとちょっと照れたりしてね、いやあ、いいじゃん、ふわことあゆむ。そして鬼塚くん。いつもと違って下から上目づかいのふわこ見て、なんか照れてる。ああ、いいねえ、青春じゃん、鬼塚くん。浮かなくなって、勝手の違うふわこ。階段から落ちそうになったり、体育でも活躍できなかったり。そんなふわこに、どんなふわこでも好きだ、ずっと友だちだって、ほんと、あゆむ、青春じゃん。最後にはね、ふわこ、また浮くように戻るんだけど、また心配かけちゃうね、これくらい軽い軽い、このね、やりとり。もう、なんか、微笑ましくって、それにちょっと目頭が熱くなる、そんな感じ。すごくよかったんですね。

  • 『まんがタイム』第35巻第11号(2015年11月号)

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