『まんがタイムきららミラク』2013年9月号、先日の続きです。
『幸腹グラフィティ』はリョウの試験対策です。前回の小テストが追試だったので、今回は頑張りたい。そういって、夜を徹して勉強をしている。あまりの眠さに勉強しないといけない教科を間違えたり、またテスト当日も調子が出なかったりと、いったいなにをしてるんだろう。焦ってるんですね。きりんはバスケ部で、毎日が充実している。なのに、自分は当初のやる気もどうしたものか、こうありたいと思っていた自分とは、ずいぶんかけ離れてしまっていると感じてしまってるんですね。だからせめてやるべきことをと勉強頑張って、けど、どう見ても空回りしてる。ほんと、自分ひとりができてない、自分だけが遅れてるんではないかと不安になって、けど、そうした時にユキ先生と話をして、自分だけがそうと思いがちになるけれど、意外とそうじゃないものよ? こういう風にいってくれるのは、ユキ先生、やっぱり大人で、それだけ視野を広く持ってるってことなんだろうな。そしてきりん、心配してくれていた。ユキ先生がいってたように、誰しも同じだってこと。それを確認できて、リョウも落ち着きを取り戻して、こういう経験するたびに、人はちょっとずつ大人になっていくのかも知れませんね。
『となりの魔法少女』、夏といえば肝試し、というので、幽霊が出るというスポットにいこうというんですね。発案者はウサ。まあ、いつもどおりですよね。けぇを筆頭に、あきとふたりで抵抗するんですが、うまいこといいくるめられて、結局いくことに。まあ、いつもどおりですよね。しかし、ウサ、酷いやつ。やらんでいいのに、わざわざけぇのこと怯えさせてみたり、いやほんと、ろくでもない。しかし現場にいってみて、噂の出所はっきりさせて、いえねこれで最後にこの生きてたと見えた少年、それが幽霊だったのですってやるのかと思ったら、そうじゃなかったんですね。魔法とか、そういうものを扱っていながら、幽霊に関してはきれいにすっきりとさせて、この感触はナイスでしたよ。面白かったです。
『ラスボス兄貴』、相変らず面白いなあ。ちょっと人間関係がごっちゃになるけど、大丈夫、ちゃんと柱に人物紹介があるから、ざっと確認すればすらりとわかる。おおまかにわけて、妹組、兄貴組、兄貴大好きトツガヤ組とあって、各組内にもそれぞれ個性的な面々が、自分の意思でもって動き、自分の人生を生きている。琴子、ラブレターもらってみたりね、トツガヤ、作戦が功を奏して、兄貴仁に興味を持ってもらえたりね。恋愛をめぐる女子たちの心の動き、その模様が、実にほのぼのだったり、ちょっぴり切なかったりと、そうしたところがよいと思うんですね。しかしほんと皆かわいい。迷いながらだったり、怖れながらだったり、それでも自分の気持ちを確かめ確かめ進もうとする、そうした彼女らは輝いてるって思うんですよ。
『こばとスマイル』、実にほのぼのですよ。一緒に暮らしているりことこばと。りこのいきなりの寝坊した、遅刻する、その焦りの顔が面白くって、焦ったもんだからこばとのお弁当をキッチンに置き忘れるやら散々で、とにかく学校にいく前に保育園に送っていく、その後学校に急いでと、ほんと大変そうなのであります。りこの友達、沖代三咲と滝宮志穂がこばとに会いたがって、そうしたらばっちり人見知り。でも、志穂のお菓子と三咲の人柄? そいつでもってこばとと仲良くなって、それからの遊びの風景、すごく楽しそうで実によかった。見てるこちらもなにか嬉しくなってくるような、そんな感触があったんですね。運動苦手な志穂、お菓子を四次元的に出してくる志穂、かなり気にいりました。しかし、気にいったといえばこばとです、三咲と志穂のこと気にいって、なんか好きになっちゃって、次に会った時には人見知りというより、なんか照れちゃってね、それが可愛いんですね。ほのぼの、楽しそう、それがすごくいい。これは期待されますよ。
- 『まんがタイムきららミラク』第2巻第9号(2013年9月号)
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