『まんがタイムジャンボ』2013年8月号、昨日の続きです。
『お隣さんゲーム』は、舞子の圭介に対する気持ちがこれでもかというくらいにあからさまで、自分ちの姉妹のみならず隣家の兄弟にまで知れわたってる。なのに圭介だけが気付いてない。舞子が散々からかわれたり面白く、また調子のいい楓にはやたら冷たいなど、基本的なところしっかり押さえながら、あの最後のお姉ちゃんの誤解とかね、強烈なインパクト与えて、面白かったです。誤解がですね、それこそ舞子ならやりかねないと思われてる、そういう状況を物語っている、そう思わせるようなリアリティが、共感性があったんですね。ええ、舞子ならやりかねない、そういう共通認識をこちらにも持たせる、そんな準備ができていたんでしょうね。
『先生だって嘘をつく。』、最終回でした。大神のことを騙していたというメリー。一度は意気消沈するも、大神、きっちり自分の気持ち明らかにして、追い掛けて、いやもう、こうなるしかないよな、そう思わせるようなラストにちゃんと辿り着いたんですね。最初、メリーのこと、信じきれなかった大神はちょっとかっこ悪かったのかも知れない。けど、最後にはしっかり腹据えて、校長に、全校に自分のメリーとの関係明かして、ほんと、やっぱりこうでないと! そう思わされたいい最終回になりましたよ。恋愛したらクビのなんのというのも、校長夫妻の賭けのネタにされてたという、だからクビとかありませんでしたという、ええ、後腐れのないいい決着、楽しいコメディでありました。
エッセー企画「感動!感激!運命の出会い」。参加者は津々巳あや、火ノ鹿たもん、神堂あらし、とく村長であります。『モンスターハンター』、手塚治虫をはじめとする漫画、『ドラクエ4コマ劇場』、そしてバンドellmer、いろいろ語られて、自分の漫画のキャリアに影響したり、ペンネームの由来にするほどだったり、なるほど面白いです。とく村長のellmerとの出会い、これもまたいい感じ。自分にもこういったことはあったんですよ。酔いがさめるという、その気持ちもわかります。しかし、ジャンルに対する意識、それがまるごと変わったというのもすごいことだと思いましたよ。
『テイクアウト!』はこのみが風邪をひいたっていうんですね。今日は学食で特別メニューが出る日だというのに……。なんとしてもいきたい、そう思ったけど、お父さんとの誓い、家訓でもって考えを改めた。なるほど、このみの食いしん坊な性格はお父さんゆずりなのかも知れませんね。それで楓がこのみの家を訪れて、風邪の時、楓の家ではどういうものを食べるのか? チキンスープにエッグヌードルやクラッカー。ああ、エッグヌードルっていいなあ。ちょっと食べてみたい。ともあれ、それを作ることになるんですが、ペンダントがまさかの監視装置。嫌がってる楓がほんとによかったです。今回はこのみのために楓がなにかできた、そう思える回でした。充実してた、そう感じて、楓にとってもいい一日だったんじゃないかなあ。そう思いましたよ。それと最後の落ち、ステーキですよね、いや、ほんと、この期待はずれもナイスでしたよ。
- 『まんがタイムジャンボ』第19巻第8号(2013年8月号)
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