2013年7月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年9月号

『まんがタイムきららMAX』2013年9月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、海にいったみたいですよ。アローハー! しのとアリス、ふたりの表紙。ふたりともに髪にハイビスカス飾ってね、それが可愛い。それにしのの耳に貝をあててるところ、海の音を懐かしんでるんでしょうか。しかし、ふたりともに水着、それはいいんですけど、しのは意外やスタイルよいお嬢さんなんじゃなくって? お姉さんがモデルだものなあ。なんて思わされる素敵さでしたよ。残る三人の水着姿は本編扉絵で見られますよ。本編だって海回です。

ご注文はうさぎですか?』、面白かったなあ。チノたち中学生組の進路問題。ココアたちの学校に進むか、それてもリゼたちの学校にするか。それを話してるんですけど、マヤはリゼの学校、ごきげんよう症候群のお嬢様学校に興味があるのかな? 学校帰りにリゼを強襲するんですね。それと扉ですよ、リゼに飛び込むようにおぶさるマヤ。可愛いなあ、ふたりとも。まるで姉妹のようです。さて、本編はなんでか尾行回に展開して、リゼマヤは神出鬼没の青山ブルーマウンテンを尾行して、そのラブラブリゼマヤを危機感いっぱいで尾行するのがシャロ。そのシャロを観察するのが青山さん。しかし、これで終わらなくって最高でした。マヤを尾行しているチノメグ。これで終わりかと思ったら、さらにこのふたりを追うココア千夜という、もうなんだろう、この連鎖。ココア千夜のぜぇはぁはぁとか、もうどうしたらいいかわからない。やばいわ。めちゃくちゃ面白いわ、外聞悪いわ、最高でした。それで、マヤがリゼに会いにいった理由がわかるんですね。ああ、マヤはリゼの学校にいきたかった、興味があったんじゃなくて、リゼの学校にいくかも知れないというメグのこと気にしてたんだ。同じ学校にいきたかった。けどもし違う学校にいくことになったら、私たちどうなるんだろう。そうした不安を覚えて、リゼに会いにいったんですね。リゼの答が素晴しかった。マヤの前に広がる光景、色んな制服がたくさん。学校が違っても、学年年齢が違っても、関係ないのかもねって、そうしたことが自然と感じられるエピソード。素敵だったと思います。そして、最後に駄目押しのティッピー、さらに父。進路問題をスタート地点にして、途中コメディタッチで展開させながら、すべての要素をひとつにまとめて奇麗に整えて幕をひいた。その構成も見事で、面白い、けどただ面白おかしいだけじゃない。そのバランス感覚、とても美しかった。描かれた皆の感情、気持ちの近付き触れて、揺れて凪ぐ、その様など大変に美しかったです。

『ホイップノート』は産休中の東先生とその子供さん、およめさんクラブに顔を出して、うわあ、赤ちゃん、めちゃくちゃ可愛いな。3ヶ月、首がすわりはじめたくらいっていうんですが、それにしても可愛すぎる。目の表情、口元に髪のふわっとした感じも、ほんとすごいな。現実の赤ちゃんって、こんなに可愛くないよね? そう思うほど。ほんと、天使のようですよ。で、赤ちゃんを預って世話するんだけど、るいせが優秀なのね。なるほど、弟桜太の時の経験からかあ。っていうんだけど、ああー、チュウはいけないよ。虫歯の菌が移ってしまうよ! しかし流星と書いてメテオ、いきなりの攻撃がすかって慌ててる先生が面白かったですよ。おむつ替えで大打撃受けてるさくらレコ組もいい感じ。いや、まあ、自分の子供を持つころには、なんでもない、平気の平左になっとりますでしょうなあ。

『そよ風テイクオフ』、ゲストです。ふくろうを連れた女の子がひとり、学校へと続く坂を駆けていく。転校生の風牧紅羽。鳥と会話ができる? なんとなくいってることがわかるっていうんですね。ふくろうのジョー。やたらよくできたやつで、礼儀正しい、主人の面倒もよく見る。と、そんな彼女彼に興味を持ったのが桐江とこころ。ふたりに案内されて校内をまわるのですが、旧部室棟でみつけたのが工作機械がたくさん揃ってる部屋だっていうんですね。もと飛行部。有人動力飛行機を作ってコンテストに出てた過去がある。なるほど、この子らがこの部を引き継いで、コンテストにチャレンジするわけですね。飛行機を作って飛ぶ、決して簡単じゃないことを実現可能にするために登場人物がデザインされている、そんな感じですね。紅羽はハンググライダーの経験者、飛ぶことに躊躇がない、実際に飛んでみせたりするんですね。そしてこころは設計士の娘、ただ娘というだけじゃなく、本人も設計の心得があるようで、なるほど、あとは部を再建するだけといった感じ。ハンググライダーで飛んでいるところ、あの街を見下ろしている絵、海へ向かう絵、よかったですよ。ロマンが感じられる、そんな感触がありました。

『髪長の女』、機械の新しい物件です。長い髪が美しいお嬢さん、けど、邪魔らしい。というか、暑そう。まゆさん、夏になると髪を切りたくなる。そんなまゆに必死に抵抗するのがこはるさん。まゆの髪は綺麗じゃん! 好きなのか、まゆの髪が。あるいはまゆが。切っちゃうなんて軽くいってしまうのがのあさん。おやすく、無料でっていうんですけど、おうちが美容院とかそういうのかな? まゆの髪を伸ばしてきた理由、それが面白かったですよ。別に理由はないんですね。なんとなくなんですね。きっかけもないし切る機会もなかった。そのきっかけとして、のあから失恋という案が提示されるけど、ダメージ受けるのがこはる。なるほどまゆが好きなのか。しかしその夢叶わないと見るや、翌日ベリーショートにしてくるっていうんですね。はたしてこはるの恋が実る日がくるのか。そして来月もベリーショートのままなのか。これは大いに興味深い物件です。

『あかりのみみはなんのみみ』、ゲストですよ。ちょっと不思議な話。年頃になった女の子には動物の耳がはえる。大人になれば消えてしまう耳は、少女たちが一番キラキラしてる時期、その証しなのだ、なんていうんですね。なのにヒロイン天野あかりには耳がはえてこない。友達いっちゃんは小学生のころに立派なウサギの耳がはえた。ほかにも犬や猫、たぬきなんかもある? とにかく、いわゆるけもみみなのです。耳がはえなくて落ち込むあかりを元気づけたいと、いっちゃん、耳について研究する部活を立ち上げようとする。耳研究部略してみみけん。3人必要なところ、最後のひとりに学園アイドルを自称するナナちゃん引き込むことでクリアして、しかしそれにしてもなんだか不思議なテイスト感じられる漫画であります。ちょっと気になったんですけど、あかりは人の耳が見えてるんですが、けもみみ少女たちは人の耳のあった位置、それが髪に隠されて見えなくなってる。どうなってるんでしょうね。すごく気になります。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第9号(2013年9月号)

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