長いこと本を読むのが億劫に感じられて、なかなか読まず、ともない買わなくなっていたここ数年なのですが、最近また読めるようになってきました。これ、iPad導入して、電子書籍環境が整ったからなのですが、まずはライトノベル『はたらく魔王さま!』にはじまって、ええ、文字の本、電子書籍で読むの、なかなかに悪くない感触です。次々気になる本を集めはじめて、まとまった時間のある時は『魔王さま!』、ちょっとしか時間のない時は『GJ部』を読んで、そしてとりあえず時間もないし集中できる雰囲気でもないしという時はパオロ・マッツァリーノの『日本列島プチ改造論』を読んでいます。
電子書籍がいいのは、とりあえず読書端末、自分の場合はiPadですね、これだけ手元に置いておけば、好きなタイミングで好きな本を読むことができるというところかと思います。例えばこれが本なら、3冊並行で読むなら、その3冊を常に持っておかんといけませんでしょう。文庫なら3冊持っても軽いもの、むしろiPadの方が重い、てなくらいのものですが、iPadはもともとTwitterやwebでの検索用途に手元に置いているわけで、余計に増やすわけじゃない。また、外出時にはiPhoneで読める。最後に開いていたページを同期してくれるから、そのまま続きを読める。便利ですよ。やっぱり、基本的にいつも持ち歩いているもの、それで読めるというのがいい。それこそiPodを使いはじめた時に感じた、ライブラリを手元にまとめて持ち運べる、そのメリットを本についても同様に感じているといってもよいかと思うんですね。
さて、『日本列島プチ改造論』ですよ。2009年の本ですね。以前に感想を書いていることからもわかるように、ハードカバー版も持ってます。なのにあえて電子書籍の文庫版を購入した。それは、パオロ・マッツァリーノの文庫版加筆、それを読みたいな、そう思ったからなんですね。2009年から2012年、3年の月日でなにがどう変わったか、あるいは変わっていないのか。パオロ・マッツァリーノがどう考えているのか、それが知りたかった。それに同意できるかできないか、それはわからないですけどね、少なくともこの人の意見は考えるヒントになる、そう思っておるわけです。
読みたかったのは加筆で内容に関してはむしろ昔の本だから、そう思っていたんですが、意外やといってもいいのかな、この本のもとになった連載、それがちょうど第一次安倍内閣の時だったっていうんですね。ああ、そういうことがあったか、こういう状況だったか、意図せず振り返る機会となって、これはちょっとタイムリー。2006年10月から2年間。もう6年とか経っちゃったわけですが、これだけの時間が過ぎてさすがに古びたなあ、今から思うとさすがにどうだろう、そう思うこともあったりするし、逆に当時から疑問に感じていたものが、加筆でああそうだねと納得いったものもあって、こういう時事的なエッセイ、深く考察というより、私はこう思うという感じの読み物でも、読み返すことで得られるものってあるんだな。そう感じています。
ああ、そうそう、最初にいっていた時間もないし集中できる雰囲気でもないという条件で読むというの、どういうことかといいますと、情緒とかどうでもいいから、情報、意味さえとれれば構わない、そう思ってるってことですね。短いweb連載のまとめだから各トピックもすぐ読み終わるから、なおさら都合がいいんですね。
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