2012年6月18日月曜日

『まんがタイムファミリー』2012年8月号

『まんがタイムファミリー』2012年8月号、昨日の続きです。

『ギュっとして!よねちゃん』、実にいい感じ。突然の雨、雨宿りした木の下で出会った女の子、迷子のマヨちゃん。おねいちゃんに会いにきたっていうんですね。よねちゃんがいいお姉さんしていていいですよ。で、マヨのおねいちゃん、美人で、こっちで素敵な友達ができたっていう。ああ、なるほど、あの人か。ええ、そのとおりでした。涙の再開。いやほんと、素晴しい。で、従姉のおねいちゃんとかかと思ってたら、ちがうのか! 実姉なのか! 驚きました。しかし、大好きなおねいちゃんをよねちゃんにとられたくない。その一心でよねちゃんに反発して、けど反発しきれなくて、そして対決から共同作業に決着する。いい話、楽しいわ、可愛いわ、ほのぼのだわ、ほんと素敵な回でした。

『地味なコ、派手なコ』、大変に面白いです。クラス一派手なお嬢さん、西條さんが地味になりたいと鈴木千草に接近する。西條さんのコミュニティと千草さんの反応の違い、それが面白いですよ。スキンシップが激しい、いいたくないことでもずけずけ聞く、でもそれらはそれで、相手に興味があると伝える、そんなサインでもあるっていうんですね。西條さんは千草の優しさとか気配りの細やかさに感心しつつも、それでももっと興味を持ってもらいたい。そうしたこと思うの、西條さんが千草のこと、ただ地味なスタイルを知るためのサンプルではなくて、人として興味を持って接してるってことなんでしょうね。だから、あの最後の好きな花のくだり、とてもよかった。普通の人の普通の漫画、いや西條さんはちょっと変わってるとこありますけどさ、でも普通の人たち、奇をてらっていない、それでこんだけ面白い。大変よいと思うわけですよ。

『レッスル・ミーツ・ガール』、面白いです。ヒールの先輩のマイクアピール、あれは面白かったですよ。基本的に短いスパンでネタをぽんぽんと見せて、だいたい2本くらいの連携に止めておく、そんなスタイル。そのテンポのよさが心地いい。ネタもプロレスネタにキャラクターの要素をからめてより一層の面白さを引き出して、腕の太さを気にする、髪形も気にする。その末路。プロレスラーで同時に女性なんだな。そんなテーマが全体に流れている、こういう見せ方もうまいですよ。あの、部長を男性と思ってなかったつかさ。彼女がちょっとそのこと意識してみたり、そしてまた部長も。いや、これ、そういう方向に進むのか? 進まないような気もするなあ。ともあれ、大変面白かったです。

『めがねのキミと博物館』は、またまた不思議な辞典が出てきて、岩本さんのことがえらい詳細に載っている辞典があったっていうんですね。このあたりの人のことがつぶさに記載されている、まさに謎の辞典であるわけだけれど、そこに載っていないといって気にする内藤さん。ちょっと落ち込む内藤さんをはげまそうと一生懸命な香坂さん。彼女はほんといい人だなあ。そう思ったら、実はその香坂さんのことが載っていない。この人、以前からいろいろ謎ですよね。いったいどういう人なのか。いろいろ気になる、ほんとなんだか謎が気になる人であります。

  • 『まんがタイムファミリー』第30巻第8号(2012年8月号)

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