2010年8月10日火曜日

『まんがタイムきらら』2010年9月号

『まんがタイムきらら』2010年9月号、昨日の続きです。

『ハルカにめぐる!』、ゲストです。カメラ? 写真部の女の子たちの部活動。部員ふたりの写真部で、部員がいなければ部費もない。そして少々やる気もない。いえね、カメラ壊れたようでして。それで、カメラの修理費かせぐために、ちょっとやる気を出してみたりして、なのに友達? 後輩? 巡を盗撮ばかりしてるハルカが酷い! そもそもカメラ屋で巡を売っちゃってるし。と、そういうどたばたが前面に出て、あまりカメラ、写真という色はなく、なので無茶をするハルカと、酷い目にあってる巡、彼女らを魅力的と感じるか、そこにこの漫画の良否は決まりそうに思います。ところで、ハルカさん、安置安置とおっしゃってますが、安全地帯だから安地じゃないのん? などと思って、実はわりと嫌いじゃなかったりします。

うぃずりず』。先月いっていたこと、その心配が当たりそう? 爺さん、死んじゃうの? これまでの、日本での生活とはまったく違ったリズの母国での生活。リズは日々驚き戸惑いながら、日本に戻りたい、そうした気持ちをにじませたかと思ったら、ああ、この展開。実は、きっとこうなるのではないかと心積もりしていたので、ショックではありませんでした。けれど、あの爺さんの、日頃の元気、口調、手紙からはまったく感じられなくて、丁寧でそして真摯な筆致。お互いのためといいながら、リズのことばかり考えてるのだろうなあ、あの爺さんは。そうした気持ちが伝わるようで、ああ、たまらんですね。

おそらくは、リズは日本に戻るのだろうと思う。けれど、先は予想したくない。ただ描かれることを、描かれるままに受け入れて、そのとき胸に浮かぶもの、こと、それをただただ感じたいと思う。そうした瞬間を目前にしていると実感しています。

PONG PONG PONG!』、次号最終回! そうかあ、そんな気はしていたんだ。このところ、最終回と聞いても、そうか、そうなのかと、ただただ受け入れ、納得してしまえるようになってきています。

さて、師匠が本気を出して、祐太がもてもてに! 調子に乗る祐太。反対に落ち込んでいく新聞部の面々。あの最強かと思われた高坂まで負けてしまうというのは、強烈。そして、リコの発奮。こうも前向きに動くかとちょっと感心させられて、そしてやっかみや恋愛をめぐる駆け引きの苛烈さなんかもちょこっと描かれて、もしかしたら、次号最終回において、思いもしない激震みたいな展開があるんじゃないか?

以前からいっていたことですが、私はこの漫画、好きでした。だからやっぱり寂しいなと思うのだけど、単行本の2巻も出ます。ということで、最終回、それがよいものになればよいな。その思いでいっぱいでいます。

『ろぶすまっしゅ!』、ゲストです。ソフトテニス部の話。横着というかデリカシーがないというか、夏希が主役でしょうか? そして友人小春に秋音、この三人の部活の風景。ちょっと遊びがすぎる、けれどその遊び半分が楽しそうで、けどちゃんと部長には怒られてという、そうしたところのバランスは悪くなかったです。調子に乗るのは夏希と秋音のふたり、小春はひとり真面目、けれど巻き込まれてしまうって感じですね。でも、気の毒といった風ではなく、それはやっぱりなんのかんのいっても楽しそうだからなのでしょうね。その楽しそうというのがなにより、そんな印象の強い漫画です。

My Private D☆V、4224です。『もっかい』の人。ああ、私、この人の漫画好きです。加えていうと、絵が好きです。女の子が可愛いというのもあるのだけれど、画面からぐいぐいと押してくるような圧力感じられるところ、それがいいなと思っているんですね。一歩まちがえると息苦しくなりそうなのですが、けれど窒息しそうな感じはしない。実に気にいっています。

こうした表現の根本には、今回の萌えポイントとして明かされたひとつ、パースがあるのかな。そんな感じに思いまして、しかしパースというとこちらから奥に向かって広がっていくもの、そんな印象があるんですけど、やっぱりこの人の絵の場合、向こうからこちらに向かって押し出されてくるなにかを感じさせて、実にいいと思います。

あ、黒タイツ、実にいいですね。私も好きですよ。なんか、とってつけたようになっちゃったけど、そういうわけではないんですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第8巻第9号(2010年9月号)

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