2010年8月7日土曜日

『まんがタイム』2010年9月号

『まんがタイム』2010年9月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』を中心に、『タマさん』、『わさんぼん』、『だって愛してる』。お化け屋敷をテーマに描かれた表紙でありますね。和風、和風、和風。右下には新作『わかば先輩未満』のカットも載っています。

『タイムリミット30分』、ビッグゲストだそうです。作者は野村宗弘。ううむ、知らない人です。渋滞の中、家路を急ぐお父さんと、お父さんを待つ家族の話。普通の人のささやかな仕合せが、ささいなトラブル渋滞で台無しになる。ちょっと切ない、けど渋滞を呪い、イライラして不穏なこと考えながらも、いやいけない他の人の仕合せを壊しちゃいけないと葛藤するお父ちゃんがほどよくいい人で、本当に普通の人たちの普通の生活、そこにある普通の仕合せを描いた話であるな、そう思いました。

『わかば先輩未満』、佐野妙の新作です。製菓会社のOL、若葉なつみがヒロイン。3年ぶりに新人が入るとなって、彼女が教育係をすることとなったのですが、実は年上、その上お母さん。先輩古橋からしたら、年下で既婚者。なつみ、古橋先輩両者ともに先を越されてる、そんな感じであるんですね。あまり派手さはないけれど、穏やかに面白い、そんな感じになったらよいと思っています。

『わさんぼん』、草太の学生時分の友人が出てきて、しかもこれからも出てきそうな感じですよ。柏木、和菓子職人、で、草太に興味がある? 事実を認めたくない萩くんと、そんな萩くんに冷たい妹が素晴しいです。しかし、好意があるのかなんなのか、そうした関係にあっても、包餡のチェックせずにおられない、菓子職人のさがみたいなの、面白い。柏木がそうなら、草太、萩のふたりもそうで、いい味出しています。いい味といえば、「良いな」における柏木の表情に、この店、桜屋のあたたかみ、そうしたものが感じとれるようで、とてもよかったです。

『マチルダ! — 異文化交流記』、なぬ、マチルダ、帰っちゃうの!? いや、そう思わせて違ったりするのかも知れない。いや、本当に帰っちゃうのかも知れないけれど。いずれにしても、どうした展開になるのか、きっと普通にはおさまるまい。期待したいと思います。それはそうと、バードコールが再登場するとは思いもしませんでした。入眠への条件反射。正直、その反射、羨ましいです。夜、眠れない日が続く時など、すごく役立ちそうです。

  • 『まんがタイム』第30巻第9号(2010年9月号)

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