『まんがタイムスペシャル』2010年10月号、発売されました。表紙は、おおう、これはまた四コマ誌らしくない、っていったら語弊がありますが、全面に『恋愛ラボ』、5人が並んで歩いている、実に魅力的な表紙であります。前からマキ、リコ、エノ、サヨ、そして転びながら前にスズが出てくる。こけないように、襟首つかまれてるっていうのがらしくていいですね。しかしこうしてみると、砂糖菓子みたいなお嬢さん、あんまり背が高くないんですね。いや、ほんと、可愛い表紙であります。
『シュガービーチ』、なかなかビーチバレーまで辿り着けないビーチバレー部の漫画であります。今回は部長がメイン。運動部がこぞって、部長を獲得しようとやってきたというんですね。こうした表現、実に漫画的ではあるけれど、部長の能力の高さ、人気、すごさを表現して、やる気のない一年生にもなんかちょっと誇り、プライドめいたもの感じさせちゃったりしちゃう。そうしたところ、すごくいい。でもって、ライバル登場させて、バレー部の2年生。勝負好き? ちょっと自信がない? ふたりの、なんかどうしようもない対決風景、どうにもこうにも脱力させられるのだけれど、それがそれで面白かったです。ちょっと寄り道っぽいエピソード。けど、バレー部、今後もかかわってきたりするんかな。そんな期待もしちゃいますね。
『早乙女寮別館ものがたり』、一週間の留守で庭が森になる。というわけで今回は草刈り、けど松子は逃げる気満々という、こういうところちょっと好き。でもって、ブルマーってのが提灯ブルマー? その前身? ちょっと丈が長くて裾にゴムが入ってる感じの、でもそういうのも可愛いなと思います。しかし、楽しい草刈りの風景、そう思っていたら、松子、ワケあり? なにかちょっと家庭に事情がある? 実際、最初からなにかそんな雰囲気ありましたよね。そんな松子の今後、楽しい生活が描かれたらいいなと思うのも確かなんだけど、松子のワケ、どんなだろう、いろいろ思ってしまうのでした。
『ユニカフェ』、凛々しい女の子マキと、可愛い男の子ユキ。女装美少年ものですね。ふたりがデートすることになって、けどユキが気合い入れた女装してきたものだから、女の子ふたりに見えてしまうっていうのね。流行りのテーマかも知れないし、典型的な展開もあったと思うけれど、むしろその期待されるものをどーんと見せてくれるところ、嬉しくて、読んでてとても面白い。トイレのエピソードとかもいいし、そして女の子っぽく見せていても、自然とマキをエスコートするユキ、その自然さ、いいなって思いますね。気にいっています。
『ひよっこシスターの安息』、この漫画、すごく気にいっています。冒頭から、シスター雛形の嘆き、木に寄り掛かって、けどその芝生、ものすごい狭い面積、しかも入らないと注意書きがある。その絵もまた面白い。さて、今回は犬の話。シスター雛形は犬が苦手。なのに飼い主を探さないといけなくなってという、その状況、すごく面白くて、苦手な理由、逃げてるその姿、どちらもすごくいい。でもってちゃんと飼い主に届けて、こうやって商店街の人たちと親密になっていくのかな。ちょっととぼけたシスターと商店街の皆との交流、素敵だなって思える雰囲気に満ちているんですね。
- 『まんがタイムスペシャル』第19巻第10号(2010年10月号)
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