『月刊アフタヌーン』2010年9月号、発売されています。表紙には園田健一の新連載、『ブレット・ザ・ウィザード』の主人公? ふたり、ブレットとポーラ。それから、ティティアリスもいるのかな? でもって、もしかしてこれって微妙に次回のネタばれだったりしない? などと思いながらも、本編、なかなかに楽しく読むことができました。
といわけで、『ブレット・ザ・ウィザード』。面白かったです。銃に魔法が込められる、ファンタジー色の強いガンアクションものであります。元奇術師のブレットが、相棒のティティアリスとともにカジノに乗り込み、ボスと対決する。そこで大活躍するのが魔法の仕込まれた銃でありまして、空中に停滞しながら、動いた人間を見付けるやいなや襲い掛かるなど、なかなかにしびれるギミックで、こういうの、好きなんですよ。
とりあえず、第1回第2回あたりは、ブレットを中心とするヒーロー側の顔見せとブレットの目的を知らせる、まさに導入でありましょうか。それから悪役、リーランドですけど、この人がここで終わるのかそれとも続いて出るのかはわからんのだけど、でも、小物なんじゃないかなあ。次でティティアリスに殲滅させられるんじゃないのかな。なんて思って、とにかくティティアリスがなにものなのか。次回、楽しみですよ。
『百舌谷さん逆上する』、ドM師匠に二代目が……。初代の方がよかったなと思うのは、いつものことでございますね。ともあれ、番太郎に対する予言めいたものが語られる。すなわち、百舌谷さんの心は決まったってことなのでしょうね。そして、その決まったがゆえに、そうと鴫沢大観に気付かされてしまったがゆえに、百舌谷さんの態度も決した。心を閉ざして、そして空っぽのまま、体裁だけをつくろって暮らしていこうという、ああ、なんだか切ない話になってきています。
今回提示された状況、すなわち、竜田と付き合うという宣言、そして番太郎に対する態度の変化。これらは、もう今後の展開をうかがわせるもの、そのものといっていいだろうと思えて、たとえばそれは竜田は不幸なことになりそうだと、そして番太郎の活躍に期待したい。ええ、番太郎が活躍するほかない状況であると思われてならないのですね。
- 『月刊アフタヌーン』第24巻第13号(2010年9月号)
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