2015年8月15日土曜日

Splatoon(スプラトゥーン)

 ちょっとしたブームというのを超えてきた感がありますね。『Splatoon』のためにWii Uを買った、そんな人も多いように感じていて、また意外な人が『Splatoon』をはじめてる。いつのまに!? そんなこと思うこともしばしば。ハイカラシティの広場を見ても、今日はじめました、ハードごと買いました、そうした声がちらほら出ていて、ほんと、ホットなゲームになったのだなあ。そう思わないではおられないのです。

今日、新たなガチバトルのルール、ガチホコが追加されました。ということで、どんな様子か偵察にいったのですが、いやあ、やられましたね、驚きました。まさかのフェスの告知があって、おおー、タイミングあわせてきたよー! 今回はアリとキリギリス。あなたはどちらのタイプ? というのですが、まー、これはどう考えてもキリギリスだろうなあ。享楽的で刹那的なのが私です。

こうしてひとそろいアップデートの内容が披露されて、マップもでしょうね、準備されてたものは全部出たのかな? けれど、CMではあとふたつほど、見たことのないマップが使われていましたから、これも順次開放されていくのでしょう。こんな風に、ブキにしてもマップにしても、またルールにしても、だんだんと増えていくというの、昔のゲームだとプレイヤーのクリア状況に応じてアンロックというのはありましたけどね、それはやっぱり結局、個々人の環境での話ですから、皆で一斉に開放を待つ、追加されたら、皆でわーっとやってみる、そういうのが可能になった時代ならではの楽しさというの感じさせてくれて、ほんと、毎回なにかが追加されるたびに、ちょっとしたお祭り騒ぎだな、そう思わされるんですね。フェスもお祭りかも知れないけれど、新要素の追加はそれ以上にお祭り。そんな感覚でいますよ。

先日のアップデートとともに追加された新要素。イカリング、これ、面白いですよね。フレンドのプレイ状況を知ることができるというのもいいんですが、それ以上に、フレンドが使っているブキの傾向、それを知ることができるというのが面白くて、この人はいろんなブキを満遍なく使うタイプなんだな、とか、自分みたいに、同じものばっかり使ってる人とかね、そういうのわかるのがこんなにも面白いとは想像してませんでした。また、ブキにあわせているギアパワー、いったいなにを重視しているかもわかって、とはいえ、こないだのアップデートで大量に追加された新ギア、その育成してる人も多いから、これとまだ固まってなかったりもするんですけど、ともあれ、なるほどあの人はこういう戦術で戦ってるのかってのが読める。ボム重視とかね、足重視とかね、すごく参考になると思っています。

このゲーム、小学生もやってるみたいで、なんか小さい人が、近所の友達がこれをやってるって話してまして、うおお、おいら、知らぬとはいえ、小学生をいじめていたりしたのかー!? みたいに思ったりしたのですが、まあ、そのあたりは気にしない方向で。さて、今はお盆ということで帰省した先にWii Uがあって、『Splatoon』もある! ちょっと遊ばせて! みたいなケースもままあるんじゃないかなあなんて思ってたりするのですが、これでまた新規参入者が増えたりするといいなあ、なんて考えてるんですね。

2015年8月14日金曜日

『ダンジョン飯』

 ダンジョン飯』2巻、発売されましたね。それでもって大人気ですね。やっぱ、表紙のマルシル、彼女の魅力がね、相当なもんですからね。もう、マルシル、最高だと思います。彼女、エルフだっていうんですが、もう、なんといいましょうか、女神だとか天使だとか、そういうものだと思い込んでましたものね。え? エルフだったの? 地上のものだったの? あれー? そんな感じ。2巻では、そんなマルシルが光っていました。この物語における社会、そうしたものが描かれて、ああ、これはただ魔物捕まえて、食って、おいしい、ってなだけの漫画じゃないなあ、思わされたのですよ。

ネタバレしますよ。読んでない人は、ここでお帰りくださいね。

2巻はどうも1巻とは毛色が違ってるな、そう感じさせたのは、最初に収録されている「キャベツ煮」、ここからだったんですね。キャベツ煮? 迷宮にキャベツがあるの? しかも魔物食のこの漫画、キャベツが魔物に? みたいに思っていたら、なんと、センシが栽培している。土で作られたゴーレム、そいつを畑にして野菜を育てているという、そんな展開に、あれれ、野生の、野生の? 魔物を狩って食う、そういう狩猟採集生活だけではないのだな、意外と感じられたのでした。

このあたりから、対立が見え隠れしはじめるのも大きかったんですね。これまでは、魔物食に意欲的なライオスとセンシ、中立からネガティブ寄りのチルチャック、そして消極的なマルシル。そんな彼らの、食をめぐるごたごた、抵抗とか文句とかね、そういうのは描かれても、それ以上のものはなかったように思う。けれど、「キャベツ煮」回では、魔法についてのセンシとマルシルの意識、その違いが描かれて、おや、なんかきましたよ? そんな予感させたんですね。

「キャベツ煮」では、自然や環境、そのあり方を考え、そこからの恵みをいただくことを大切にしている、そんなセンシのライフスタイルが光っていました。そして、こんなセンシの立ち位置は、続く「オーク」にてより鮮明になり、なるほど、この世界には種族間対立が根深く存在している。人類から地上の住処を追われたオーク。ダンジョンに逃げ込んだ彼らは、人というものを憎んでおり、およそ友好的ではありえない。けれど、センシとは知り合いなんですね。というか取引相手。オークのおっさんがいう、お前が人間やエルフとつるむとはな、という言葉からは、ドワーフはオークに近しく、そして人間、エルフは、ドワーフに対立的であることがわかります。となれば、なおさらエルフとオークは敵対的というわけで、あの、オークの大将とマルシルの口論。マルシルの置かれた立場からすれば、あそこでオークの大将にくってかかって得することなんてないんです。実際、殺されそうになりますし。けど、それでも一方的なオークの言い分に我慢ならなかった。そんなマルシルからは、この世界におけるエルフと、彼らの歴史に刻まれてきた苦渋、恨みというものが見てとれて、そしてそれはオークにおいても変わることなく、すなわちこの両種族間において歩み寄りなどおよそ考えられないのです。

けど、それがひとつの食卓を囲むことで、軟化する。少なくとも、あの場においてマルシルはオークたちに歩み寄って見せて、そしてオークたちもライオス、マルシルたちを、限定的ながらも受け入れた。種族の歴史からすれば、そうそう簡単には解決しないことも、個々の関係においては希望も持てるのだな。まあ、あまりにマイペースすぎるセンシとかね、それからライオスの素直さとか、そういうのもよかったのだろうなあ。ええ、オークたちからすれば、出会ってみればずいぶんと毛色の違う連中、そのあまりの独特さ、変わりものっぷりに毒気を抜かれたってところなのかも知れませんね。

この巻の見どころはいろいろあるんです。霊たちに悩まされていた彼らが思い出すファリン、ライオスの妹のこと。ファリンの真価について、ライオスはどうもよくわかってなくって、その不見識をマルシルに酷く責められるんですけどね、それでもライオスは妹のことを思っている。そうしたことがわかったのはとてもよくって、けれどその直後にライオスの人でなしっぷりが最前面ですよ。マルシルが、チルチャックが、さらにはセンシが、あまりにあまりと難じるくらい。うん、ライオス、悪いやつじゃないんだけど、あんまりになんというか無神経? デリカシーがない? そんな感じなんですよね。しかし、その分、ファリンの善良さ、美徳が輝くようであります。ああ、ファリン、はやく助けだされて欲しい。

「宮廷料理」にてうかがわせる、この城の来歴。「塩茹で」にてクローズアップされる、チルチャックの人となり。そして「水棲馬」にて描かれたこと、ですよ。この回は、マルシルが、センシが主役だったといっていいと思う。魔法を嫌うセンシが、ここでマルシルに歩み寄る。また、マルシルも、センシの気持ち、それを慮るんですね。名前までつけて可愛がっていた、そんな生き物を解体しようとするセンシ。その様子にショックを受けつつも、センシの悲しみに、心情に思いをいたらせた。それからのマルシルの行動、静かで穏かで、けれど懸命で、彼女の思うところ、それがしみじみ伝わるよう。そしてそれはセンシも同じだったようで、マルシルの申し出を受け入れる、これまで、がんとして受け入れなかった彼が、忌み嫌っていたといってもいいくらいだった魔法を受け入れる。マルシルの頑張りに応えようとしたのかなあ。あるいは彼女の心情、共感に、また彼も共感するところがあったのか。

互いに相容れないものがありながらも、互いに思いやることはできる。そうした様子に打たれました。心の底からの喜びを示したろうマルシルに、そして異質なる考えを受けいれ変化してみせたセンシに、強く感じいった、ええ、とても感動的と思ったのでした。

1巻時点では、向かおうという方向こそは同じでも、同じようには歩めなかった、そんな急拵えのパーティーだったのが、2巻においては、気持ちをそろえ、同じ歩調で進むことのできる、本当の仲間に、助けあい、はげましあえる、そんなパーティーにまでなったのだ。そうした変化を、あえていえば成長を、深化を感じさせる巻であったと思っています。

  • 九井諒子『ダンジョン飯』第1巻 (ビームコミックス) 東京:KADOKAWA/エンターブレイン,2015年。
  • 九井諒子『ダンジョン飯』第2巻 (ビームコミックス) 東京:KADOKAWA/エンターブレイン,2015年。
  • 以下続刊

2015年8月13日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年9月号

『まんがタイムジャンボ』2015年9月号、昨日の続きです。

『終活女子高生』、球技大会でドッジボールやるんですけど、沙羅にですね、友達たくさんできまして、その経緯とか含めて面白かった。ええ、大変よかったです。見た目からヤンキー呼ばわりされる沙羅、律のクラスの子たちからは、律をそそのかしてる、そんな風に誤解されてて、沙羅、ほんと災難だな……。ともあれ、この球技大会の勝敗に律との友達権を賭けようというんですよ。それで、負けること決意する沙羅も沙羅なんですけど、律をとられるとちょっとさみしい。そんな沙羅を、律がね、うまいこと自分のクラスの助っ人として引き込んで、活躍させて、皆とも友達にしてしまおうっていう、そのね、やりとりがよかったって思うんですよ。というか、律、体弱いみたいに見せ掛けて、めちゃくちゃ球技得意とか、この食えなさも実にいいです。特別編のストーリー、コマ割り漫画の方もですね、面白かったです。なんと、まさか、そういう展開! ええ、この予想はしませんでした。というか、ちょっと悲しい話であるなあ。

『おやすみモーニング』、派手さはないんだけど、悪くないなあって思っています。夜勤明けの看護師エリカさん。手荒れを気にしてるみたいですが、看護職はしゃあないんじゃないでしょうか。だって、手洗いに手洗いに手洗いで、消毒で消毒で消毒でしょう? 荒れないわけないってんですよね。さて、思い出すのはおばあちゃんの手。すべすべで暖かかった、っていうんですが、その秘訣とはなんだろう。いつもの食堂、ばぁちゃん食堂でね、その理由がわかるんですね。ばぁちゃん、エリカの荒れた手を見て、それで山盛りごはんをよそってくれる。しかし、このばぁちゃんもまたきれいな手をしていて、炊事調理で水を使うのに、なんでこんなにすべすべなんだろう。それがわかるわけですよ。と、その前にまずご飯。納豆、卵の黄身しょうゆ漬け、もろみみそはじめ、発酵食品がずらりと並んで、ごはんの友祭り。これ、いいなあ。黄身のしょうゆ漬け、これ食べてみたい。ともあれ、ぬか漬け、これが手のきれいな理由だったんですね。けど、荒れた手を見て、これを選んでくれたわけじゃないっていう、その理由がおかしかった。でもって、エリカの手じゃ、ぬかみそさわると塩がしみて痛そうだってね、ほんと、なかなかエリカの思いどおりにはいかないってこの落ちもよかったです。

『人魚嬢ルリ』、最終回でした。ええ、よかったですよ。人魚姫の劇をする。江頭、まさかの王子の代役に抜擢されて、そして本番、ここでまさかのキスから、まさかの魔法解除でありますよ。ああ、こうやってルリにかけられた魔法を解き、さらにはルリにかかっていた魔法のデメリット、それもなくなって、見事な歌声ですよ、って、おおい、観客全員寢るんかい。これで、ルリと江頭、お別れになるのかと思ったら、そうはしなかった。ルリとの別れを避けるべく、江頭が魔女の末裔としてなんとかする、そう決意するんですね。そのために半年ほどかかったんでしょうか。その顛末は描かれない。けど、最小限の描写にて、ルリと江頭、ふたりの関係、その後の展開、全部を語ってみせて、これがまたよかったなって思ったんですね。

『科目の数だけ恋してる!』、面白かったですよ。真由美の独特の勉強法。科目を擬人化して、その科目を攻略することで勉強をレベルアップするっていうんですが、今回はそれがプール、なんとビート板を擬人化することになるんですね。真由美、可愛いですよ。水泳苦手。ずっとビート板抱き締めてて、ちょっと後ろでまとめた髪もまた素敵。ビート板抱いてるの、胸が小さいのを気にしてるんですか。いや、いいじゃないですか、それもまた素敵ですよ。けいなの胸見て、大きいっていってますけど、いやいや、普通普通。ここで真由美の妄想ですよ。頭がビート板そのままの彼。真由美が泳がないとビート板の呪いがとけない! あたし…絶対泳ぐ!! このテンション! もうおかしくって、楽しくって、けど真由美、ビート板の彼、魔法を解いて攻略しても、ビート板は手放せなかったんですね。ああ、泳げないからね。そして最後に女神と出会う。ビート板手放しちゃって、溺れそうになって、それを助けてくれたけいな。あのふたりの関係ね、いいじゃないかって。それに、けいなね、真由美に25メートル泳ぎきったよ、おめでとうってね、その笑顔もまたよかったなって思ったんですね。いや、この漫画、すごくいいと思いますよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第9号(2015年9月号)

2015年8月12日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年9月号

『まんがタイムジャンボ』2015年9月号、発売されました。表紙は『レーカン!』、天海さんが浴衣で、髪を頭の真横、左右でふたつに結んだりしましてね、非常に可愛らしいイラストに仕上がっています。手には水風船、肩に猫。周囲に、なんだか水まんじゅうみたいなお化けもいっぱいいましてね、その塩梅、その雰囲気がとてもよいと思ったんですね。他に『最後から二番目の神様』、フルコト、テラスが浴衣姿で、手にはリンゴ飴。『けいさつのおにーさん』の穂苅、手塚ペアも見事に浴衣でありますよ。って、穂苅くんの浴衣すごいな。肩に桜の代紋だよ。

『ナデシコ!』はお盆の情景ですね。迎え火を見て焚き火と思う。バーベキューを連想して、日本では芋を焼くんですよね。って、それじゃないんですよね。お盆にはご先祖様が帰ってくる、それを聞いておびえるエミですが、君の国ではハロウィンはやらんのかね? あれも似たようなお祭りなんじゃないのかね? まあ、感覚が違うんでしょうね。さて、盆ダンスですよ。結局ヒナがまきこまれる。盆踊り大会につれていかれて、突貫で踊りを覚えてってやるんですが、曲が変われば振り付けも変わる。まあ、しゃあないですよね。盆踊りって、自分ももう踊れないですよ。最後のね、ヒナに迎え火を知識自慢しようとしたエミが、これは送り火といわれて驚く、あれがほんと面白かったです。

『ヒゲとセーラー』、千尋の母のはからいで、ハワイにいけることになりました、かも知れません。条件があるんですね。今度のテストで全教科80点以上、って、そりゃもう駄目っていわれてるようなもんだ。自分なら諦めるところですが、さすがの初ちゃん。なんとか頑張るみたいですよ。鞠ちゃんに加え、来栖と市井が参加しての勉強会。千尋がね、男の子を警戒して、けどまあ、来栖くんは女の子なんですけどね。天才肌の来栖、この人の勉強方というか考え方が全然参考にならないとかね、おかしくって。そしてまた、この人が千尋のこと、かっこいいかっこいいって、ね、ほんと、この勉強会、成功してるんでしょうか。すべては市井にかかってますよね。責任重大ですよ。

『どさん娘道』、ゲストです。東京から北海道に引っ越ししてきた女の子、綾小路ツバキが、地元のお嬢さん、水木ももと交流を通し、友情をはぐくんでいく、そんな感じのお話です。とにかく真面目なツバキが、ももの軽口をそのまま文字通りに受け取っちゃって、私頭悪いから脳みそ分けてほしいよ、に対する答が、脳を移植しても頭は良くならないわ。けど、そんなツバキが面白いんですね。東京では、近寄りがたいと、友達がつくれなかったツバキ。けれどここではももが親しくしてくれて、それが嬉しそう。もっと気楽に、そうアドバイスされて、ももの行動を真似てみる。そんな不器用なツバキの、友達といわれて花を咲かせる。メイドにその喜び伝えたりもね、よかったと思うんですね。もっと話が、あるいはキャラクターが広がりもって動きはじめると、ずっとぐっとよくなりそうだなあって思いましたよ。期待です。

『もんもん』、新人展であります。特定の主人公がいるのかな? 最初、そんなこと思いながらページをめくったんですが、ああ、なるほど、これは一本一本独立の、主人公とかいない、そういうタイプの四コマでありますね。ちょっとネタに昔っぽい、あるいはオーセンティックなクラシカル四コマ思わせる感触があって、こういうのも悪くないって思いますよ。軽く、笑いをとりにいく。娘がカゼひいたみたいでの「ピタピタ」とかね、微笑ましくていい感じ。シンプルで、おかしみ感じさせる、そんなテンポ、悪くなかったと思います。それと、各四コマにつけられたタイトル、全部、「きらきら」とか「せつせつ」とか、同じ言葉繰り返す、そんなので統一してるですね。なるほど、『もんもん』というタイトル、それが全体にもおしひろげられてるんですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第9号(2015年9月号)

2015年8月11日火曜日

ダンジョン飯

 『ダンジョン飯』、話題になったから買ったのでした。金ない、戦力もない、装備もぎりぎり。そんな冒険者が、迷宮奥地にて生き別れた、いや、死に別れか、妹を助けるために、突貫で下層へと潜ろうとする。というと、なにかシリアスなもの感じさせようものですが、いや、どうもこれ、シリアスな感じ、ぜんぜんしないな……。なんせタイトルが『ダンジョン飯』。ダンジョンはいいとして、飯。飯か……。はたしてダンジョンにてなにを食べようというのか。なんと、ダンジョンに棲息するモンスターたちなんですね。歩き茸やスライム、バジリスクといったモンスターを捕え、狩り、調理し、食べる。そのサバイバルは、なんとしてもこの迷宮を生き抜かんという決意を感じさせる、ようなものではなくって、なんだろう、これ、好奇心よね? こういうの、前から食ってみたかったんだ! そんな興味が最前面に押し出された、ファンタジーフィールドキッチンストーリー。もうね、おかしくってね、おかしくってね、そりゃあ話題にもなろうってもんだし人気も出るわ。私もすっかり引き込まれてしまったのでありました。

ひとことでいうと、主人公がやばいですよね。妹のピンチ。ドラゴンに飲まれてしまった妹が消化されるより前に、ドラゴンを倒し、その身柄を取り戻さなければならない。わりとね、シリアスというか、タイムリミット付きのピンチっていう、ほんと、急いで、慌てて、必死でダンジョンに潜らないといけない、そんなシチュエーションだというのにね、ライオスですよ、ライオス、こいつ、どうも妹のピンチをこれさいわいと、前々から興味のあったモンスター食、こいつを実行するための好奇ととらえてるんじゃないか? そんなヤバさ感じさせるところあって、仲間からサイコパス呼ばわりされるくらい。けど、このおっさんの好奇心、あるいは生存への意欲とでもいったらいいのか、それはもう抜群で、異様で異常かもは知れないけどもさ、でもこの漫画の抜群の魅力の根源であることは間違いないんですね。

パーティは、罠の解除が得意なハーフフットのチルチャック。そしてエルフの魔術師、マルシル。マルシルが可愛いんだ。魔物食にどうしてもなじめなくってね、いっつもいっつも文句ばっかりいってるんだけど、それでも結局は食べるんですけど、その感情のあらわにされるところ、すごくこの人のチャーミングさ押し出されておりまして、あ、そうそう、明日、この漫画の2巻が出るんですけど、だからこうしてBlogに書く気になったんだけど、なんと、マルシルが表紙なんですよ。わーい、やったー! めちゃくちゃ喜んでいます。

このパーティに、魔物食のエキスパート、ドワーフのセンシが加わるんですね。魔物食の経験および知識を持った人物で、ライオスの興味とばっちり指向性が揃ってしまったことで、もうね、これはとまらんね。魔物をおいしく調理するのは、まずこの人の仕事。見た目もバランスもよい、そんな料理に仕立て上げる、その料理の腕は抜群っていっていいんじゃないでしょうか。というか、できあがった料理の絵にその解説。どういう癖があって、どういう風に調理するとおいしくて、みたいな解説読めば、あたかもこういう魔物食が普通にこの世に存在するかのように感じられるほど。これはリアリティってやつなんだろうなあ。「本物」ではなくって、「本物らしさ」、「もっともらしさ」、「ありそう感」、それがリアリティと私は理解しておりまして、その、もっともらしさ、を演出する技術が実に優れていると感じております。ええ、いつかこの料理食べてみたいなあ。決してかなわないと思いながらも、夢見てしまう。なんとかしたら食べられそう、そう胃袋が感じちゃってるんですね。ああ、腹がへった……。

この漫画、見事に話題になって、人気も上々で、それは大変いいことなんですけど、ということは話数も膨らむ、モンスターも、もちろん料理も、どんどん出てくる、世界が広がっていくんだ! というのは嬉しいんですけど、もしかしたらそれって、妹の救出、遅れる? 消化されちまわない? いや、たぶんほどほどで妹も救出されて、その上で魔物食を極めよう、妹も魔物食の世界に引き込もう、みたいな動きになるんじゃないのかな、なんて思ってるんですが、いや、もう、この漫画、これからどういう展開、どういう料理が出てくるのか、まったく予想もつかない、そのびっくり箱みたいな楽しさが素晴しいと思うんですね。ええ、はやく2巻が読みたい! もう、めちゃくちゃ心待ちなんですよ。

  • 九井諒子『ダンジョン飯』第1巻 (ビームコミックス) 東京:KADOKAWA/エンターブレイン,2015年。
  • 九井諒子『ダンジョン飯』第2巻 (ビームコミックス) 東京:KADOKAWA/エンターブレイン,2015年。
  • 以下続刊

2015年8月10日月曜日

『まんがタイムきらら』2015年9月号

『まんがタイムきらら』2015年9月号、一昨日の続きです。

『ランキンガール』、妹みやびが知った、姉に課されたランキングのこと。一位をとらないと退学させられるという事実に、それははたして本当なのだろうか、疑問に思い、しばし悩んで、しかしなぜお姉ちゃんは私に隠しているのか。なんらかの理由があると察しながらも、思い悩む気持ちはとめられないんですね。そんなみやびとるりの対話。牛乳飲んでるるり、おかしかったなあ。友達の話として、姉のことを相談するみやびだけど、るりはまあ普通にわかってるわけで、そんなみやびの相談、悩み、負担を軽減してくれたんですね。ああ、いい先輩じゃないですか。かくしてみやび、ありさのこと労って、そのふたりの関係、なお深まった、そう思わされたんですね。しかし、ありさ、早起きは苦手なんですね。

『となりで。』は、あんまりに暑い毎日に、えりながすっかりへばってしまった。かくして、皆でプールにいきます。運良く、ひなたが割引のチケット入手してきたという。一気にプールへの思いが加速して、ばたばたと準備する様子おかしくて、と思ったら、ひよりの目がプール、プールになってる。よっぽどだったんだなあ。ひより、最近の水着が破廉恥だからと中学の時のスクール水着というんだけど、そっちの方がどうかと思うというひなた。この子もなんだかいろいろあれな知識お持ちなのだなあ。泳げないえりな、子供用の浅いプールで涼んでいたら、そこに姉とさつきが登場。さつきがよかったんですよ。ひよりから、さつきお姉ちゃんと呼ばれて、静かに喜びをあふれさせている。目はひよりたちをずっと追っていて、水かけてやろうとたくらむ姉ひびきに、さつきもナチュラルに対抗してるっていう、あのいい笑顔もまた面白かったです。ほんと、ひなたをひびきにとられたと思ったら、本気の攻勢に転ずるし、今回はさつきが見事に活躍していた、そう思います。ところで、写真にこっそり写り込んでたお父さん。あんなに見た目にインパクトあるのに、全然気付かれてなかったんですね。

しゅばりえーる』は、ヴィオレットがカトレアに見出された、と思ったら、皆で合宿の流れ。いえね、ヴィオレットの戦術に光るものがあった。その才能に興味を持ったのか、そう思ったら、いや、なんか、違うぞ? ヴィオレットがカトレアの家に招かれた。そこにツバキもいくことになって、けどカトレアの家にはメイドもいない。料理はどうしよう? セリーゼが抜擢されて、かくしていつものメンバーがぞろぞろついてくることになった。サツキは興味本位、ジャスマは不明とあるけれど、なにかよろしくない思いを隠していそうです。というか、爺様をたばかってまで参加したかったその理由とは、まあ、セリーゼですよね。夜こそが本領発揮、そんな感じがおかしくて、私はこの時を待っていた、裸で抱き合えるこの時を!!! って、ジャスマ、えらいことになっとる。でもまあ、セリーゼはパジャマ着るんですけどね。こちらでは、ジャスマがセリーゼに期待している。あちらでは、カトレアがヴィオレットに不穏な思いを傾けている。けどこれほんと、ジャスマのいうように、裁かれない、そんな行為なのかい? けどもうほんと、今回は、普段はまずありえないようなジャスマの表情見られて、おかしかったです。あと、昼間の、ジャスマの顔真似するセリーゼとサツキ。これもおかしかったです。というか、この時のジャスマ、虎視眈々とそのクールフェイスの向こうに邪な欲望を隠していたんですね。

『大正ロマン喫茶譚 ラクヱンオトメS』、最終回でした。物語世界において、その存在が大きくなりすぎてしまったすみれ。元の世界に戻れなくなってしまって、はたしてどうやってすみれを取り戻すのか。なるほど、その物語の書き手である先生に、続きを書いてくれるよう依頼するんですね。とにかく書いてもらわないことには、すみれの一大事。世界が大変なことになると、世界が先生の小説を待ってるからと、先生をなだめてすかして、って、最後のは先生の勘違いか。ともあれ、書かせるんですね。なるほど、物語中でのすみれ人気を、ウェンディに振り向け、すみれの存在を軽くしようというんですね。かくして突然モテはじめたウェンディ。そこにミーナが助けにやってきて、物語も、現実も、どちらもめでたしめでたし。先生は、その小説がデビュー作になるし、さらには先生の書いた時間旅行話が物語に反映されて、ナツ、ハルがこちらの世界にやってきて、となるほどどたばたのラスト。まだまだにぎやかな時間が続きそうですよ。

My Private D☆Vは如月瑞、『となりで。』の方ですね。日焼けに水着あとがチラ見え、かつ、骨盤とパンツの間のライン、って、ちょっと浮く隙間のことかな? そして紐ビキニときまして、これ、全部を盛り込むとこのイラストになるってことなのでしょうか。水着のお姉さん、って、えりな? かな? 日焼けの水着あと、確かにちらりと描かれていて、着ている水着は紐ビキニ、ということは、やっぱりこのイラストに全部盛りされてるのかも。頭から被ってるシロクマのバスタオル? 髪をとめる魚のかたちの髪留め、これらも可愛い。そんなイラストであります。女の子が元気いっぱい、そんな風なのもとてもいいですよね。伸びやかさが素敵であります。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第9号(2015年9月号)

2015年8月9日日曜日

『まんがタイム』2015年9月号

『まんがタイム』2015年9月号、一昨日の続きです。

『ちょっと舞って!ふわこさん』、ふわこが夏のイベントでお手伝い。なにをやってるかと思ったら、ステージの案内持って、ふわーって浮いてるんですね。なんと、人間アドバルーン。このまま飛んでいったりしないの? と思ったら、ちゃんと会場にわたされた旗の紐、手にしてますね。安心です。いや、木に突っ込んだりしてるんですけどね。風船持ったら、ふわこともども飛ばされて、手を離したら風船がどっこにいってしまう。かといって離さなかったら自分が危ない。そんなふわこを助けてくれたパンダの着ぐるみ。ああ、いつもの彼か。率先して働いて、ふわこの作業を軽くしてくれる。ほんと、ふわこ、助けてもらって、自分は役にたたないと気に病んでるけど、そんなことないよって、鬼塚くんね、思ってくれてる。ほんと、なんかふたり、すごくいい関係じゃないかって思うんですね。

『おひとり食堂』、誠一郎、なんかえらい汗かいてますね。なんと、敬愛するドラマー、サクマさんが来店したっていうんですよ。ずっとファンだった。それで、すごく緊張してる。さらに加えて、サクマ氏、料理が得意。本まで出してる。そうしたもろもろのプレッシャー、おかしかったですよ。でも、サクマ氏、自然体で、偉ぶったりしない、いい感じの人じゃないですか。いや、天然ってやつか? ウマイのポーズ。それが出ないと、もうひとつってことなのか。おかしいなあ。他のお客さんの話に、うるさいと咳払いしたのかと思いきや、笑ってしまってるのをごまかしてたとか、ほんと、キュートな人だと思います。彼女に一杯おごらせて。それが牛乳と小魚なんだ。ほんと、面白い人です。あの、褒めるポーズも面白い。誠一郎のバンドのドラマーもそのポーズに悩まされてたりと、言葉足りない人がサクマ氏。けど、せいちゃんに来店した外国のお客さんとは、言葉を超えたコミュニケーションしてみせて、ほんと、今回はサクマ氏が全部持っていった。そんな回でした。

『ゆとりノベライズ』は、桜木ミツヒの転機でありますよ。アニメ化なんだそうですよ。売れてたから、いつかはそうなるだろうと予想されてた。だから里美も都もあまり驚いていなくて、けれどミツヒは割といきこんで、アニメ化にあたっての心構えなど、里美に問おうというんですね。けどね、最初のうちはあんまりそれらしいアドバイスにならなくて、そのあたりは実に里美、都たちらしいと思えたんですが、皆でいったお祭りの、花火を見ながらの台詞にね、里美の渾身のアドバイスが光る。ええ、こういう見せ方のうまさ、さらにいえば、その言葉の説得力、それが見事だと、やっぱり思わされたのでした。これは、都のいう、里美の言葉には力があるってことなのでしょうか。あるいは、この作者自身の力でもあるんでしょう。なにか、地力、そんなもの感じさせますよね。ほんと、そしてこれは都の物語でもあるということ、最後にしっかり見せてくれて、ああ、ミツヒの眩しさ、自分自身を問う都。そうした対比も見事だったと思います。

『ボンジュール!仲居さん』、いい感じに仲居の仕事が描かれておりますよ。外国人の仲居さん、着物姿がよく似合っていたと褒められて、サラ、嬉しいですよね。そこで朋香からのアドバイス。次は着物の所作を身につけたらいいんじゃないか? それで女将さんに所作を学んで、褒められるサラがあれば、負けじと頑張りを見せる朋香もあり、ああ、朋香、先輩としても負けてられないですよね。ふたり、影響を与えあって、ぴりっとしたものを仕事に利かせていく。そんな様子がとてもいいと思ったのでした。そして今度は朋香が、その着付けを褒められる。仕事における、ちょっとしたこと、それが認められることの喜びと、その喜びがステップアップへの意欲となる。その様子とてもよく描かれてた。で、最後にあのリラックスでしょう。ほんと、ぴしっとしめるところと緩めるところ、うまい配置でありました。

  • 『まんがタイム』第35巻第9号(2015年9月号)

2015年8月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2015年9月号

『まんがタイムきらら』2015年9月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』、花名と冠ふたりが水着で、ひとつの浮き輪に入ってる。浮き輪の淡い水色が、むしろそこにだけ水があるかのように感じさせて、不思議な感触です。しかし、花名に冠、ちんまりとしたふたり、そっと寄り添うようで、その無垢な色気というのが沁みてくる、そんな表紙であったと思います。

『スロウスタート』本編も水着です。表紙が栄依子とたまてふたりが水着で、って、たまて、なんかやばいな。胸についてるの、それ、水着か? でかい絆創膏じゃないのんか? 栄依子の胸元、肋の影が見えてる、それがいいですよね。さて、栄依子が水着を御所望です。胸がきつくなった。それで水着を買いにいくことになるんですが、なるほどなあ、水着の試着事情、いろいろ勉強になります。そして皆、ひとりひとり、水着を披露してくれる。って、冠は? え? 栄依子と一緒に試着してた? おおう、あのリボンか! これ見て思ったんですけど、表紙の冠、それから本編のたまて。たまての方がずっと平らかなんですね。すとん、すとん、みたいな感じで、いや、このままでいて欲しい。そう思う、たまてのナチュラルな魅力溢れていたと思います。ところで、たまてがウォータースライダーのこと話してる時の栄依子の髪結ってる冠、あれ、可愛かったですね。とてもよかったですよ。

『きらきら★スタディー — 絶対合格宣言』。なるほど、部室の獲得ですね。校舎裏のプレハブ、今は使われてない校務員宿舎が与えられた。のって、うまいこといってこいつを掃除させる算段だったんじゃないのか? 千代の冷たいつっこみがナイスです。うまいこと割烹着着せたりブルマはかせたりと、まあ、好みは人それぞれ。見た目がキツい乙十葉の割烹着姿、これがよかったと思います。しかしこの人の掃除の知識、さらに加えて調理の知識など見るに、見た目とは違い、いろいろ家事をなさってる? こうして、勉強に入る前に掃除というイベントを経ることで、それぞれのキャラクターの個性、それが見えてきたように思います。真零に満はだいたいあんな感じ。だから今回は乙十葉に千代の個性が押し出されて、考えすぎて実行になかなか移せない、そんな千代の不器用さもよかったと思います。

チェリーブロッサム!』は、大咲が大倉山先輩と付き合うことになった。それを受けての妹たちの総括、でありますね。ああ、三葉が従妹なのは知ってますよ。屋上にてたそがれる沙咲野。彼女の前に現れたのが、なにやらちょいと失礼で、加えてなんだか人ごととは思えない、そんなやつ。俺は姉のパンツにしか興味ねーんだよ! すごいせりふが飛び出してきたもんだ。沙咲野、同族を見出して、歩み寄ってみる。彼、多摩川進。なるほど、多摩川玉子先生の弟なのか。姉ちゃん、パンツを忘れていったから届けにきた。すごいな。しかし、沙咲野の問に答えた彼の、その答が沙咲野の選択を、気持ちを決定づけるんですね。沙咲野、大咲と大倉山先輩の関係を見守るべく一歩引く。対して三葉はそんな気持ちになれなくて、まあ、経てきたものが違いますもんね。三葉には、一度自分と大咲の関係を省みる、そんな機会もなかったし、なにしろ三葉は従妹、沙咲野と違って引く理由がない。あの、沙咲野に対してシリアスな表情見せた三葉、その迫力、いつもの彼女と全然違った印象があって、すごく魅力的だったと思います。かくして三葉突撃。さあ、これ、どうなるんだろう。きっと玉砕。となれば、彼女のその後、どうなるんだろう。なかなかの一悶着が予想されますよね。

『担当編集ボツ子さん』、ゲストです。って、また直球な名前でありますね。ボツ子。これが漫画家ならボツになる側なんでしょうが、編集とあるからには、ボツにする側なんでしょうね。さて、そのボツ子さん、ボンデージファッションにに身をつつみ、手には鞭。なるほど、刺子愛っていうのが本名ですね。担当している漫画家は田中一人、売れないマンガ家とわざわざ書かれているのが、実に泣かせます。これ、愛がビシビシ厳しくダメを出したり、また厳しくアドバイスしたり、そうしたところをサディスティックなスタイルでもって、より辛辣なものと見せているんですけど、実際のところはそうじゃないんだって、むしろ山田のことを守って、また山田のよさをわかった上で引き上げよう、引き上げようとしている、そういう構図になっているところ、好感触だったと思います。しかし、愛、昔の愛と今の愛で、ずいぶん変わったもんだなあ。そして、その愛の表現手段がちょっと歪んでる? そんなところ、確かにチャームポイントだったと思います。しかし、田中と愛、いくつくらい離れてるんだろう。デビューして数年。その数年っていうのが肝ですよね。

『くらふと・しすたーず!』、ゲストです。主人公の望月珊瑚は、母の雑貨屋で働いている。商品はほとんどが手作りで、って、なるほどお母さんの。珊瑚はというと、針に糸を通すだけで大事業といった具合で、つまるところ、あんまうまくないんですね。けど、なんとか商品は増やしたい。そんな珊瑚が、友達のほたると一緒に助っ人を探す。ほたるのデビルイヤー、裁ちばさみで布を切る音が聞こえる。見事ですね。かくして捕まったのが2年2組雨塚紫帆。いきなり後ろから目を隠した珊瑚に、ハサミを持ってるのに! 危ないでしょうが。いい感じですよ。一度に紫帆のこと好きになった。珊瑚は布地とかには詳しいんですね。けれど制作の方には才能がない? センスがアレ? 珊瑚もほたるも残念な感じですよね。なので頼りは紫帆で、ほんと、珊瑚、紫帆に頼りっきり。最後に紫帆の作ったストラップ、珊瑚とほたるで取り合って、ほたる泣いちゃうとか、なんか面白かったんですね。かくして紫帆、珊瑚とほたるにほだされて、制作メンバーに引き込まれてしまった感じです。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第9号(2015年9月号)

2015年8月7日金曜日

『まんがタイム』2015年9月号

『まんがタイム』2015年9月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』がメイン、ビーチでスイカ割りをするも、惜しい、失敗したってところでありますね。そんな課長を応援するのが、『みずいろミュージアム』の沙夏奈に『鉄仮面のイブキさん』伊吹さん、そして『まりあ17』のまりあなんですね。3人ともに、それぞれ水着着ましてね、ほのかな色気、そんな感じでありますよ。

『さわらせてっ!あみかさん』、まひろがいい後輩してますよね。扉の情景などとてもいい。さて、そんな頼りになる先輩あみかが本店にいってしまいます。それでまひろ、すっかり心閉ざしちゃって、けど短期のヘルプと聞いて安心。でもその4日間が耐えられないのか! もうみんなあみかさんの虜ですよね。というか、肉の? バスで乗り合わせた女学生もね、すっかりもてあそばれて、さらにはモチの妖精なんてあだ名つけちゃって、ほんと、あみかさんの魔性、めちゃくちゃ面白い。この女学生、また今後も出てきそうな感じですね。あみか争奪がいよいよ熾烈になります。

『マコトの愛の見つけかた!』、いい感じなんじゃないでしょうか。新人大戸マコトのことが好きな中桐課長と、マコトをライバル視している受付の小石川ゆか。今回は課長メインって感がありましたけど、一緒に商談、前夜の眠れない理由がふたりちょっと違ってて、いや、けど、マコト、頑張ってるのはいい感じ。課長のね、乙女ごころがもってまわりすぎてて全然通じないとかね、マコトの頑張り功を奏して結構好感触、けどそれがつまらないとかね、ほんと複雑な心模様がおかしかったです。そして小石川さんのライバル心。誰にも、あのポーズ、ファイティングポーズと気付かれてないんですね。中桐課長と小石川さん、あのやりとりいい感じ。けど、褒められて素直に喜べない小石川嬢、この人のこの屈折具合おかしかったです。そして謎のライバル心、冷やし中華食べるというマコトに対抗して熱々のきつねうどん。そして課長の、ばか!! お盆は実家に帰りなさいよ!! なにこのせりふ、ものすごい! しびれるインパクトでした。

『だいじょぶ!?カナ先生』、好感触じゃないですか。ゆるくカールしている髪、これ、寝癖なんだ。どうしてもこうなっちゃう。学生時代にはパーマと疑われたり、けど普段の行いから、おしゃれパーマじゃないってわかってもらえたり。いや、これ喜ぶべきことなのだろうか? でも、この人らしくて悪くないと思うんですね。カナ先生の飾らなさ、それは魅力だと思う。長い髪をしばるように注意するときも、ほんとは自分が結いたくてしかたない。縄文風? 弥生風? って、ほんと、あのそわそわ感、実によかったです。生徒と間違えられた照本先生とのやりとり、これも面白く、ほんと、かわいいだ、魅力的だいっちゃって、カナ先生はホメ上手なのかなんなのか。いや、照本先生がちょろいだけのような気もします。そして最後のページ、ネイルアートも面白く、ほんと、先生なんでも楽しそうなんだよな。で、駄目押しがカナ先生の大丈夫じゃなさっぷり。ええ、カールした髪もおしゃれでやってるとは思われないわけですね。

鉄仮面のイブキさん』、ああ、そうでした。喜多くん、自分が伊吹さんのこと好きだって気付かされてしまったのでした。でも、それがこんなに長引くとは思えなかった。伊吹さんの奇行にも心静かにして、反応しない。なぜなら、伊吹さんを見ると、考えると、真っ赤になってしまう、好きという気持ちが溢れてしまうというんですね。ところで、四六時中伊吹さんを眺めてニヤニヤするというの、気持ち悪い奴じゃないか、って、自覚してなかったんだ、君。そして頼るのは鬼怒川さん。ああ、この子、可愛いなあ。でも、喜多くんは反応しない。やっぱり伊吹さんじゃないと駄目かと写真提示されたら、喜多くんも鬼怒川さんも真っ赤に! ほんと、ふたりのコンビネーション、最高でした。さて、頼りになるのは相楽さんなんですね。今さらじゃないかと、これまでもだだ漏れだったじゃないかと。それで喜多くん落ち着くんですが、そのだだ漏れが伊吹さんにも通じてたかどうかは別の話。ああ、喜多くん、完璧な無表情を獲得しましたね!

  • 『まんがタイム』第35巻第9号(2015年9月号)

2015年8月6日木曜日

『まんがタウン』2015年9月号

『まんがタウン』2015年9月号、昨日の続きです。

『ちょい能力少女あゆむ』は、歩が栞と、なんかやりあってるんですね。栞のフィギュア、その眉をちょいといじって欲しい、栞のリクエストに応えようとする歩だけど、センスの問題なのかな? それとも具体性を欠く栞の指示のせいなのかな? その両方なんじゃないかと思うんですが、いずれにしてもうまくいかない。それで歩が開きなおったり、栞が語尾変化で逆襲したりと、ちょっとした姉妹げんかになるんですね。あかねが久々に登場するんですよ。まさかのコーンポタージュが凶器になる。またも歩、口内血まみれで、けどあのふくれてるあかねはなんか可愛くて嫌いじゃないですよ。兄弟でけんかとか、ちょっと羨ましい、そういうあかねだけど、栞、歩のそれを見て、なんかちょっと幻滅してるっぽいところがね、おかしかったです。よっぽど低レベルなけんかなんでしょうか? 確かに、そんな感じにも見えますよね。でも、仲良さそうとも思えるところあって、おかしいんですね。

『大正乙女カルテ』、なるほど、これがクライマックスだったのですね。関東大震災後の路乃。足を負傷した父を医学校に運び、そしてそのまま手伝いに出るんですね。娘と離れることに、こんな時に家族で一緒にいられないのか、父がねいうんですけど、決然と自分のすべきことがあると病院へと向かう路乃。ああ、その決意のほどがうかがえる。荒れた部屋を片付け、続々運ばれてくる負傷者を搬送し、そして夜も徹して働いている。一旦はくじけそうになった男性も、その様に心打たれて勇気をふるわんとして、そしてそれは路乃の父も同じだったんですね。娘の志、これまで目をそらしてきた、真正面から見つめようとしてこなかったそれを、今、この一大事に目の当たりにして、そして娘の成長を知った。父のかたくなだった心も溶けましたね。ええ、路乃も、よく頑張ったと思うのです。

居間には今外国人がいます。』、お正月の風景ですね。寝正月を決め込みたいマキですが、皆初詣にいく、けんちん汁配ってるからって出ていく。ひとり取り残されたのがさみしかったのか、マキも神社にやってきて、そして思うんですね。皆は恋愛とかしないのか? なにを唐突に!? 驚いたりしたんですが、三池家に集う皆は、なんかそういう感覚は超越しちゃってるみたい。じゃあマキはというと、自分は勘定の外なんですね。なんという。しかしここから語られた、いろいろな家族のありかた、パートナーのかたち、それがなんだか自然に語られるもんだから、とくだん特別なことと感じない、そんな風でもありまして、けど、こうした多様なありかたが当たり前、全然特別でも珍しいことでもない、そういう風になるのが一番いいことなんだろうなあ。というわけで、ミカイールの周辺の家族のありかた、あれが面白くって、なるほど微妙にややこしく、けれどすごく面白そう。なんかわくわくしますよね。ほんと、ミカイールのまわりには多様性があって、魅力的ですよ。

  • 『まんがタウン』第16巻第9号(2015年9月号)

2015年8月5日水曜日

『まんがタウン』2015年9月号

『まんがタウン』2015年9月号、発売されました。表紙は『ちはるさんの娘』がメイン。あれ、母の日だっけ? 一瞬勘違いして、あ、カーネーションじゃなくてバラだこれ。ちはるさんがあって、その後ろにはちなつと梅本くん。梅本くんがバラを捧げもってるんですね。この他に『新クレヨンしんちゃん』、『ままごと少女と人造人間』、『あつあつふーふー』、『鎌倉ものがたり』のカットもございます。

押しかけ時姫』は暑い夏の日。時姫は、小川に涼みにいこうと思うんですが、今やもうそんな時代ではない。冷房があるだろうと海斗にいわれて、あんなもの当てにならない、涼しかったり涼しくなかったり、って、ああ、スイッチの概念がなかったのか。ついに海斗、時姫に家電の使い方を教えはじめるんですね。いずれ戦国時代に帰るのだからと、これまでは家電はじめ現代の利便に触れさせてこなかった。その方針を変えたのは、ああ、前回の……。野々江の城が落ち、城主も討ち死に。そうした運命を知って、時姫のこと、帰したくない気持ちがより優ってしまったんですね。さて、そうしたシリアス面もいいんですけど、姫の母に対して思っていたこと、天気予報を天候を操る力と勘違いしていたり、それにテレビを千里眼と思ってた。そうした思い違いおかしくて、いやもう、だからこそ、時姫にはしあわせな未来があって欲しいと思う。思うんですね。けど、時姫、古文書があるから、いずれ帰るのは確定なんだよなあ……。

『恋するヤンキーガール』、アヤメの友達ぼたんが今回は大活躍。鈍いアヤメとは違い、すごく気がつく女の子。話を聞きたい、そう思っているナギの気持ちを察知し、拉致、そして核心に踏み込んでくれる。超親切、というか、ナギのこと、めちゃくちゃ観察してるのね。そんなぼたんがいうには、ナギもナデシコもわかりやすい。アヤメの友達、ナデシコがアヤメのこと大好きなんですね。ふたり、一緒にいて話をしているその場面、そんな意識なく振る舞うアヤメの一挙手一投足がナデシコの気持ちを高揚させて、それからのナギとナデシコの対立、というか、ナデシコが一方的にライバル視してるって感じかな? 面白くってさ、あの人体模型とキスさせられてる絵とかね、それをぼたんに趣味かと聞かれるとかね、もうおかしっくて、けど、ほんと、ナデシコ、可愛いお嬢さんじゃないですか。ナデシコのこと大好きだっていうアヤメも、すごくいい表情で、いやあ、もう、いいやつらだなあって思ったんですね。

『フミちゃんの東大受験日誌』、おお、足切り回避したんですね。見事にセンター試験を突破して、しかしフミの願掛けがおかしい。足を守るためにとジャージの下をはいていて、さらに合格柄のニーハイもはいている。って、そんなのほんとにあるのかな? ソーマがセンター突破するのは当然あたりまえ、ですよね。そしてムラカナも突破して、それを記念して皆でプリクラをとる。ああ、皆、いい仲間になったじゃないですか。バレンタインのエピソードも悪くない。だんだんとね、受験を前に結束を強めていく。フミとマリカの関係もね、手をとってお礼をいう、もうぐっときましたよ。シンプルな話です。けど、そのシンプルさがよかった。そうそう、マリカ合格です。よかった!

  • 『まんがタウン』第16巻第9号(2015年9月号)

2015年8月4日火曜日

ジョイメカファイト

 クラブニンテンドー、終わっちゃいましたね。ハードやソフトを購入するとたまるポイント、それでサントラやらグッズやらいろいろもらえるというサービスだったんですが、この手のサービス、もうはやらないのかも知れませんね。かくして終わったクラブニンテンドー。最後の最後に、ポイント交換できる商品ずらっと提示されて、まずは『ニッキーの旅するクイズ』でしょう? そして他にはなににしようかなあ。いろいろ見て、考えて、『ジョイメカファイト』のダウンロード、それを選んだのでした。ファミコン時代のゲームの復刻、Wii U用ソフトです。ほんとならハードがないといって選べない、そんなタイトルだったんですが、あれ? なんでだろう? Wii Uがあるよ!? かくして、『ジョイメカファイト』、もらって遊ぶことができたのでありました。

『ジョイメカファイト』、実は発売された当時には、ほとんどゲームしておりませんでね、その存在も知らずにいたんです。けれど、ずっとずっと後のことですよ? バイト先の控室に置かれていたゲーム機にファミリーコンピュータがあって、バイト仲間のゲーム好きが、近場の中古ゲーム店から適当にピックアップしてくる。その中に『ジョイメカファイト』があったんですね。

格闘ゲームです。ファミコンで格闘ゲーム!? シンプルなキャラクター、体に頭、手足のパーツがつながってない、そんな大胆なデザインのロボたちがですね、持てる技を駆使して戦う。基本技があって、それぞれ4種の必殺技を持っていて、どれもわりかし地味なんですけどね、けどこのシンプルさゆえのよさがあったと思っています。ゲージがあってスーパーコンボがあって、空中コンボでどうたらこうたら、みたいな派手さは皆無。かわりに、誰でもとっつきやすい。必殺技のコマンドも簡単で、そんなに苦労せずに出せるから、遊びはじめるまでの関門が少ない。かといって簡単なゲームというわけではない。うまく操作し、うまく主導権をとらないことには勝てない、そんなゲームで、またキャラクターごとの個性の違いで、有利になったり不利になったり。ストーリーモードで出会う多数の敵ロボたちの戦いに、このキャラにはこいつでいく、そういった工夫、選択、試行錯誤も楽しいゲームであったのですね。

我々の間では、スカポン最強説がありました。これ、最初に使うことになるロボなんですけど、これが結構な使いやすさで、最後の最後に待っている強キャラ相手にも、熾烈な攻撃をかわし、時にカウンターをとる。常に優勢をとるのは難しいとはいえ、充分に戦って勝つことができる。というかむしろ、スカポンじゃないと無理じゃない? いや、それは我々の間だけのことなのかも知れませんけど、いや、それでもやっぱりスカポン強いんですよ。かくして、私のメイン使用キャラは、今となってもスカポンなのでした。

2015年8月3日月曜日

プレヒストリック・パーク

 やっぱり男の子ってのは恐竜が好きなんですかね? 家にちょこちょこ出入りしとる就学前児童がですね、やっぱりなんか恐竜のこと大好きになっちゃったみたいで、やれティラノサウルスの模型見せてくれ、みたいな感じで、また買ってもらった恐竜のDVDがどうたら、いろいろいうとるみたいなんです。まあ、自分も恐竜、好きだったもんなあ。なんせ、最初に買ってもらったひみつシリーズは『恐竜のひみつ』だったくらいなもので、だからきっとチビにしても同じような感じなんでしょう。しかし、こないだチビが買ってもらったっていうティラノが羽毛恐竜らしい。マジで!? えらい時代は変わってしまった、そう思いましたよ。

きっとチビに見せてやれば喜ぶんだろうなあ。そう思ってるのは、『プレヒストリック・パーク』とか『ウォーキング with ダイナソー』のシリーズ。これ、絶対面白いよ。そう思うんですけど、今こうして確認してみれば、うおお、『プレヒストリック・パーク』で2007年。もう8年前とか、そんな昔になるのかあ。恐竜に限らずでしょうけど、これだけの時間があれば、研究はどんどん進んでいってしまってるだろうし、復元だってもうがらっと変わっててもおかしくない。まあ、ティラノサウルスが羽毛で復元されてるってわけじゃないことは知ってはいるんですけど、ラプトルみたいな小型恐竜はずいぶんと違っちゃってるだろうなあ。

まだチビに、研究により復元が変わるというの、説明しても通らないと思う。

『プレヒストリック・パーク』には夢があるんですよね。ロマンといってもいい。地球には、絶滅してしまってもう出会うことのできない動物がたくさんいたという現実。わずかに出土する化石、痕跡から、それら生物の姿、生態を想像し、復元していくという、学術のロマンがあれば、そうしたもう存在しない動物を、時空を越え、今という時代に取り戻そうという、フィクションとしての夢。ああ、こんな動物園があったらきっと面白いぞ! わくわくする!

そのわくわくを、子供に伝えられるとよいなあ、そう思ってるんだけど、一度見せたら、くるたびに、あれを見せろっていわれる気もするから、なかなか見せられない。枚数あって、長いですしね。みたいな感じで、なかなか見せられないみたいな感じもあるんですね。難しいなあ。

2015年8月2日日曜日

『まんがホーム』2015年9月号

『まんがホーム』2015年9月号、昨日の続きです。

『敗者復活戦!』、古書店での仕事が、なぜか古い荒れた家の掃除、片付けすることになって、ああ、なるほど、本の買取で出張してきたんですね。その家というのが、ずっと誰も住んでなかったせいで、すっかり荒れてしまって、肝心の本も傷んではいるんだけど、引き取れるものも結構あったみたい。ともあれ、しっかり片付け、とにかく夕記が頑張っていて、対し月穂サマ、ニーナはなんとか仕事を避けたい模様です。あの帰りの車のこと。古書店店長の車は書籍一号になった、だからお前たちはバスで帰れ。じゃあ依頼者の車は? となると、こちらは書籍二号。このくだり、おかしかったなあ。またここのバスというのが本数少なくて、あと2時間もある、かといってのんびりして乗り遅れでもしたら大変なことになる。そのバスの時間の攻防を巡る三人のやりとり。それがおかしくて、ええ、皆、それぞれに自分の思っているところを包み隠さない。この素直なところ、協調性こそないかも知れないけれど、悪くない、むしろ美点と思うのですよ。気持ちのいい、そんな人たちだと思うんですよ。

『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』、今回はお盆の話。死んだ人も帰ってくるよ、って、そういう話だったんですが、それがまさかのバイトくんに訪れて、見知らぬ可愛い女の子。浴衣なんか着ちゃってね、そんな彼女がバイトくんに、千太郎くんといって話し掛けてくるわけですよ。違う誰かと勘違いしてる。人じゃないなにかなんだろうなあ。月夜野さんのご同類なのかなあ。何百年と生きてきた、そんな人なのかなあ。いろんなこと思って、けれどヒントは最初に提示されたお盆ってやつ。ああ、左前の彼女。襟がですよ? 左前になっていて、けれどこの子はこれでいいんだっていう、ああ、そういうことだったんですね。ちょっとした、切ない恋の、小エピソード。牡丹灯籠みたいにならなくてよかった! いや、バイトくんには牡丹灯籠でもよかったのかも、なんて思ったりもするんですよね。

『うちの秘書さま』は、はじめ負傷にて、皆で看病の日々ですよ。右腕を折っちゃった。体育祭の当日、朝、登校途中に折っちゃった。この、体育祭で頑張ってってわけじゃないところが、はじめ様だと思います。ええ、七瀬もいうとおりです。メイド連、病院に駆け付けるわ、はたまた御百度を踏むわと、はじめの負傷でおおわらわ。七瀬もいつも以上に世話焼いてくれて、はじめは嬉しい反面、嫌いなものもどんどん食べさせられるとかね、いいことばかりじゃないっていうのが、またらしくてよかったです。ノリのいいメイドたちの死屍累々、あの迫真の演技も面白かった。そして、はじめ全快を素直に喜べなかったメイドたちのとった行動。もうね、この人たち、本当に面白い。表情、押し殺してるように見えて、感情はだだもれなのね。ほんと、楽しい人たちだと思います。

『マチ姉さんの妄想アワー』、マチ姉さんがやらかすのって、物語の捏造だけじゃないんだ……。さて、この漫画の登場人物たち、改変童話の人たちのなにが面白いって、ちょっとね、人が悪いんですよね。泉の女神が、ただただ興味津々だったり、青い鳥がいたずら好きだったり、ほんとおかしいです。天国でのマッチ売りの少女。彼女のやさぐれっぷりも素晴しい。ピーターパンにネバーランドにいこうと誘われたウェンディの決断、あれもおかしい。そうですよね。男の子の国ですよね。もう、そんなカオティックな国、いきたくねえよ! そう思うウェンディ、その判断は実に正しかったと思います。人の駄目さ、というか、あかんところっていった方がらしいかな? そんなのが描かれるのがいいって思うんですね。

  • 『まんがホーム』第29巻第9号(2015年9月号)

2015年8月1日土曜日

『まんがホーム』2015年9月号

『まんがホーム』2015年9月号、発売されました。表紙、メインは『らいか・デイズ』らいかが、これはシロクマってやつですね、大盛りのかき氷、ちゃんとシロクマのかたちしてましてね、見てて涼しく、そして可愛い、そんな塩梅であります。この氷菓の雰囲気にあわせて、『らいか・デイズ』のロゴも常とは違ってレトロな感じ。悪くないのであります。そして他には『天国のススメ!』十子が2段重ねのアイスを、『ゆーこさんと魔法のマント』ゆーこがアイスキャンディーを、『孔明のヨメ。』月英がパフェを、といった風に、夏のお菓子が涼しげです。

『孔明のヨメ。』はついに秋の社日がやってきて、たくさんの人がやってくる。そこでの孔明の活躍。決して派手ではないけれど、所作の美しさや気品、風格でもって、人々の覚えも上々といった様子。さらには、社日のお楽しみ、宴もまた好評で、どんどん評価があがっていってる? そうした様子でありました。社日の情景は、劉備が代理を勤めた、そちらでもまた好評で、けれどこれ、劉表の側、いや、その婦人というべきか、きな臭さ多少感じさせるものがあって、ああ、この時代、やっぱりいろいろはらんでいますよね。月英の催し、空に上がっていく沢山の気球、この美しさ、見事であり、その不思議な情景は襄陽のあちこちから観察できて、特別な日の特別な時間を感じさせる、そんな見せ方見事であり、それだけに曹操の動き、その危機感もつのろうというもの。ええ、いつまでも平和というわけにはいかないんですね。

『いぬにほん印刷製版部』は、ついにオンデマンドに注文が! けど、いろいろ問題あるようで、なんだろう、なになに? って、ああ、ピンクチラシだったんですか。風俗の宣伝チラシ。仕事は仕事なんだから、普通に受ければいいんだ派があったかと思ったら、イメージが悪い、社の評判がおちるかも知れない、さらには日印産連がピンクチラシを印刷しないという声明を出していたことがあったなどなど、いろいろな問題、経緯っていうのがあるんだなあ。面白かった。けど、一番面白かったのは、女性連の意見でした。皆に聞いてみました。別にエロチラシだからと不快にはならない。それよりも、そうした理由で、女性だからという理由でもって仕事から外される、その方が嫌だ。概ね、皆そのような意見で、そのドライさ、そのシビアなるところ、ああとてもよい、そう思ったんですね。けど、ひと騒動、そんな出来事だったけど、やってみればあっという間。なんともいえん尻切れトンボ感。ああ、大山鳴動して鼠一匹ってやつだ。でも、なんか、その鳴動のいろいろが面白かったです。

『警戒少女いちごちゃん』、いちごちゃんの弟登場です。って、なんだ怖い顔しちゃってるじゃないか! るいのこと、すごく警戒して食ってかかる。悪い弟だなあ。警戒少年なのかい? 君。いちご母から知らされる、ああ、いちごちゃん、るいのこと、いろいろ話してるんだ。そういうところがなんだか嬉しくて、そして皆がいちごちゃんの作ったケーキをおいしそうに食べる、それ見て嬉しそうにしているいちご。ほんと、いいじゃないの。けど、弟だなあ、るいのこと敵視しちゃってて、いちごちゃんと直に話せていない、そのことをいろいろいわれるんだけど、ふたりのペースで仲良くなっていけたらいいって思ってるし! ああ、るい、かっこいい! いちごちゃんも勇気出したわけですよ。ほんと、ふたりの距離、ふたりの関係。それがすごくいい。最後の手紙、るいの表情! あのぎゅってするところね、もう、感動しちゃいましたよ。ほんと、いい話だったと思います。

『ようこそ!オーロラ百貨店』。逃げてしまったコウモリを追ってデパート内をあっちいったりこっちいったり。と、ここでペットショップの責任者が登場ですよ。動物全般に詳しいマニアらしい。えにちゃんが、また変なマニアか!? っていってるのがおかしくて、ほんと、まあ、これまで登場したマニアを思えば警戒したくなる気持ちもわかろうものです。って、おお、高山すずめ! すずめときましたか。人付き合いが苦手な人。えにちゃんとはなんだか打ち解けるものがあって、というそうしたところ、これはえにちゃんの特性なのかな? 樹液ゼリーあげる!! って、カブトムシ扱い! そして動物園いこうよ、水菜がいうんですが、ということは、近々、動物園にいく話があるのかな? そのへんは不明だけど、すずめ登場で、また面白くなりそう。ほんと、世界が広がっていきますね。

  • 『まんがホーム』第29巻第9号(2015年9月号)