2011年9月15日木曜日

NEWラブプラス

 『NEWラブプラス』、ついに予約、開始されましたね。発売は12月8日。およそ2ヶ月後ですね。公式サイトで追加要素が紹介されてますが、これ見るかぎり、カノジョがそばにいる感がこれまで以上に強くなっていて、というか、画像、めちゃくちゃ綺麗だな。これ、本当に実機の画像なんだろうか。なんか、こういうのって、デモ用に特別に用意した画像なんじゃないか、つまり実際のゲームではここまでのことはないんじゃないか、そう思うほどにグレードアップしていて、いやさ、これは自分で確かめるしかない。そんな感じに、だんだんと気持ちが盛り上がってきています。

とはいえ、『ラブプラス』は結構つらいゲームでもあるんですよ。なんせ、毎日プレイすることが求められる、そんなゲームです。朝昼午後夕に日常イベント、日曜日にはデートイベント、それをただただこなしていく。もちろん数日パスするとかはいいんですよ。でも、パスオッケーにしたら、きっと遊ばなくなるに違いないじゃないですか。なので、それこそ倦怠期ではないですが、面倒だなー、既読のテキスト、スキップできないかなー、なんて思いながら、毎日電源を入れているのです。

ええ、この2年間でプレイしなかったの、たったの1日ですよ。うっかり忘れた、それで連続起動記録がついえてしまった! とまあ、ショックだったりしたのですが、まあまた久しぶりに連続起動ボーナスなど見て、付き合いはじめた頃の気持ちを思い出したりして、これはこれでよかったかな、なんて思ったりもするんですね。

というわけで、『NEWラブプラス』。新要素があるというの、プラスの時みたいにコレクション要素とかじゃなくて、ひとりで完結させられそうなのがいいなと思います。それと、旅行ですよ。あれ、つらかった……。こういうの、新作ではないのかな。なかったらいいのだけれど。最近では夜にまとめてイベント確認という怠惰なプレイしていますが、この毎日起動するだけでも大変なところに、二日間まるまる拘束とか鬼のようでした。正直、求められるもの、それが大きすぎた。ついていけない、そう思った人も少なくなかったと聞きますが、だからこそ次のNEWでは、ちょっと手加減してくれると嬉しいなと思います。

しかし、ショートカット高嶺、めちゃくちゃ可愛いなあ(問題発言)。

2011年9月14日水曜日

カルドセプト

 これは誤算でした。いえね、ニンテンドー3DSカンファレンス 2011ですよ。正直、私はこれから発売のゲーム、『DARK SOULS』しか期待してなくて、まあ3DSだと『閃乱カグラ』を予約していたり、あとは『NEWラブプラス』ですか? まあ、そこそこはプレイするだろうさ。でも、根性いれて遊ぶのは『DARK SOULS』だけだろな。そう思ってたら、なぬー、『カルドセプト』が3DSで出るのか! これは買い。買うしかない。もう、ほんと、買い決定です。

しかし、これは驚きでした。ってのは、今ニンテンドー3DSで遊んでるメインのゲーム、それが『カルドセプトDS』だったりするから、なんですよ。ええ、まだ遊んでます。それこそ飽きないゲームです。実際、このゲーム、10年近く遊んでますからね。それでも面白い。カードを集め、ブック(デッキ)を組み、対戦する。あんまりオンラインはやってないんですが、CPU戦でも楽しい。そんなゲームです。いえね、対人だと消耗しすぎるので、ほどほどに抑えてるのです。

で、これが3DSで出る。映像を見ればセカンドがベースみたいですね。ということは、コンジャラーの領地能力が火を吹くぜ! いえね、適当にコンジャラーをまいといて、領地能力でバ=アルを任意の土地に召喚。たとえバ=アルがアンサモンで引き抜かれたとしても、テレグノーシスで再度召喚だ! いや、これ、実際、対人戦でもかなり有効だと思ってるんですが、おかげで水メインを自称しながら、対人戦では火ブックばっかり使ってるという、意味わからない状況でありました。いや、だって、使いやすいんだもん。

そのセカンドが3DSで帰ってきます。いや、これは楽しみですよ。けど、このゲーム、正直飛び出す意味ないよね。そう思いながらニンテンドーeショップで出展映像をダウンロード、そうしたら、おお、想像していた以上に迫力あるなあ。それに画面もかなり見やすくなってる。いや、それでもやっぱり目に負担はかかるので、長時間プレイがデフォルトのこのゲームする時は、3Dオフでやりそうに思うんですけどね。いや、わかんないですけど、まあ、オンにしたりオフにしたりでしょうね。

発売は2012年。あんまり急がなくていいから、いい仕上り、待ってます。

2011年9月13日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2011年10月号

『まんがタイムジャンボ』2011年10月号、昨日の続きです。

『先生だって嘘をつく。』。ひとりマッパはさびしいだろう… いいよ…私も脱いでやるよ…って、あれか! 最初、すぐにわからなくって、けどなんか妙にひっかかってくるんだよな、そう思ってたら、アレだよ! もう、やめてよ。泣いちゃうじゃない。いや、もう、ほんと、あの台詞だけで充分やられるくらいになってます。で、本編。あれね、南先生を止めるんじゃなくて、撮影しちゃうとかじゃ駄目だったのか? それでもって、対等とはいわずとも、せめて少しは上下関係のギャップ、それを埋めるとか駄目だったのか? いや、駄目なんだろうな。そんな写真を持っているということが、すなわちリスクである、そんな感じがします。しかし今回、大神、長持、両者のポジション、それが見事に明らかにされた回だったと思います。そうかどっちも下層なんだ……。そして最後にメリーの真心。不発だったけど、いやほんと、いい子ですよね。

『ちっこいんちょ』。改名されたのか。豊田アキヒロからトイシキに。意識して覚えておきたく思います。さて、本編。ちいさくてもがんばる、そんな委員長が可愛いなあ、そんな漫画であるんですが、それだけですまない感じが実にいい感じです。例えばそれは、ちょっとばかし色っぽかったりするところ。あるいは、電車のエピソードやハチなんかの、ちょっぴりブラックなところ。そして、最後のエピソード。ああ、あのコマはなんかじんとさせられる。こういう、人の誰かを応援したい、そういう気持ちをやわらかに表現するところ、見事ですよ。押し付けなんかじゃない。ただ自分が応援したいんだっていう、その気持ちががんばれのひとことに凝縮されている。そんな気持ちがするんですね。

ボクの社長サマ』は、いい感じに大槻妹、小月が活躍ですよ。小森があからさまに気にしてる。でも、小月はばりばりお兄ちゃん一直線で、社長、よかったねえ。しかし、この妹の大槻と小森を間違えた理由、てゆーか他人と兄貴の区別背広だけ!? 見事ですよ。こういうインパクトのあるキャラクター、実にあろひろし的テイストに溢れていて、しびれます。でもって、妹、最強の模様。あのしてやったりといった顔、あれが妙に可愛い。いいキャラクターが登場してきたと思います。

『はなな大増刷!!』、ついに文化祭ですね。ぎりぎりで準備して、そして当日。昭和の漫画家コスプレ、これ逆に可愛いじゃん。で、せっかく部誌ができたのに、恥ずかしくて売り込めない。そんなはななたちの背を押す郁子ちゃん、いい先輩だと思います。それで部誌が売れて、それがとても嬉しくて、そう思ったら家族バレ、そして校長も。いや、これ家族バレはいいとして、いや、本人にしたら全然よくないだろうけどさ、あの校長先生、先生からしたら上司バレなんだけど、それはいいのか。いや、平気そうだな。この最後のコマの先生、なんかしあわせそうで可愛くってよいなあ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第17巻第10号(2011年10月号)

引用

  • にょりこ「先生だって嘘をつく。」,『まんがタイムジャンボ』第17巻第10号(2011年10月号),98頁。
  • あろひろし「ボクの社長サマ」,同前,149頁。

2011年9月12日月曜日

『まんがタイムジャンボ』2011年10月号

『まんがタイムジャンボ』2011年10月号、発売されました。表紙はお月見ですね。そういえば、今日は中秋の名月だそうで、なるほど、まさにタイムリー。メインに『じょしもん』、美々が十二単を着て、手にはおだんごのせた三方。ここに天女の格好した『レーカン!』天海さん、月からかぐや姫を迎えにくる使者を迎え撃とうとしている朝倉さんのカットが加わります。あと、水森みなもの新作『サチウス』の告知カットもございます。

『サチウス』、新作です。不幸体質のお嬢さん、向井サチがヒロインです。階上から捨てられた水を浴びた、と思ったら2連発だ、って、これ事故じゃないよ、事件だよ。ともあれ、運が悪い、トラブルに次々みまわれるサチは、明るく元気で前向き。友達にも恵まれてるっぽいですね。と思ったら、眉目秀麗成績優秀、けど実はオカルト大好き変な人、極楽院ミサ子に憧れといって狙われて、けどいつかふたりは友達になりそうです。

おねがい朝倉さん』は敬老の日の話題ですね。敬老の日、と限ってではないでしょうが、祖母に会いに帰省する。それが9月の新行事、って感じで語られる回でした。朝倉さんが帰り、神田が帰り、そして西薙、東もそうっていう。で、よかったのが最後だったんですね。帰省した朝倉さんがお婆さんに会う。入院してる、けどそれを孫に知らさなかった。そうした気持ち、それから痩せた祖母のこと。これはしみじみと訴える、そんなシーンでありました。ほんと、ぐっときた。私には祖母はもうおらんのですが、それでも思わされるもの大きかった。そんなエピソードでありました。

『でり研』、東雲がなんかめちゃくちゃ可愛いな。合宿恒例と聞いて枕投げを思う。そうしたら女子の風呂を覗こうというものだった、っていうんですが、いや東雲くん、これ裏切りというか、正しいでしょう。東雲くん支持やわ。だって裏切るもなにも、最初から一味やないやん。表返りである、といって堂々としていたまえ。そんな感じ。で、枕投げ。そんなに楽しみなものなのか? でも、そのはしゃぎっぷりがすごく可愛い。と、ここまでが楽しいパート。後半はちょっとシリアスになって、ああ、部長の過去、語られましたね。なるほど、そうしたことがありましたか。自己嫌悪に苦しむ東雲、慰める海原。いい話、ラストもすごくよかったです。で、海原は小さなこと気にしてるみたいですが、充分大きい、というか、むしろ大きすぎるといってもいいくらいじゃないか、と思うわけです。

特別企画「今だから話せる中二病列伝」。執筆者は坂巻あきむ、ひらふみ、みなづき忍、今豊太郎、桐原小鳥です。で、「ぼくのマ●ー」は時代を先取りしすぎたんだ…って、いったい、いったい、どのあたりをさしていってるのだろう。さて、中2のころの思い出。ゲームのために部活さぼるはやったなあ。まあ、私はその時、中学生ではなかったので、よけいにアレなのですが……。しかし、こういう好きなものに一生懸命だった、で、視野が狭かった。そうしたこと語られて、きっとたいていの人が、こういった道を辿ってきてるのだろうなあ。で、そうした道を完全に過去にできず、みなづき忍氏のおっしゃるように、多分一生中2病といえるような人が、こうした表現者になるのかもなあ。みたいなこと思わされる企画でありました。

  • 『まんがタイムジャンボ』第17巻第10号(2011年10月号)

引用

  • ひらふみ「中2病其ノ弐」,『まんがタイムジャンボ』第17巻第10号(2011年10月号),74頁。

2011年9月11日日曜日

ゆるゆりのうたシリーズ♪

 アニメ『ゆるゆり』のキャラクターソング、ゆるゆりのうたシリーズ♪。これ、最初はメインの4人だけで展開する予定だったのが、人気があるから生徒会の分も出そう、みたいな話になったとかなのでしょうか。確か後からリリースすると発表された覚えがあるのですが、いや、どっちでもいいんです。全8枚、いやさミラクるんを含むと9枚ですね。ゆるゆりのうたシリーズ♪ これ、なかなかにいい感じでして、このところ、これか『ロウきゅーぶ!』かを聴いてることが多いんですね。

さて、ゆるゆりのうたシリーズ♪ これ、アイキャッチ(そう、あの妙に長いアイキャッチ)で使われてたりするので、聴いてみれば、あ、これ覚えがある、そう感じることうけあいです。いえね、最初、あれは単にキャラクターのテーマ曲だと思ってて、実際アイキャッチ以外でもいろいろ使われてたりするから、ほんとキャラクターテーマと信じて疑うところがなかった、いつかサントラで聴く日が楽しみだ、そう思っていたらですね、なんとキャラソンだった! 驚きの展開でありましたよ。あかりのうた、『私、主役の赤座あかりです』を聴いて、あの印象的なリコーダーのフレーズ、わお、なんとそういうことか、理解したのでした。

しかし、見事にキャラソンですよね。だって、あかりのなんて『私、主役の赤座あかりです』と『背景』ですからね。タイトルがそうなら、内容、テーマも当然そう。もちろん歌詞だってそうですよね。私はまだアニメでしか見てないから、その歌詞に盛り込まれてるすべてがわかるわけではないですけど、けれどそれでも、そうとちゃんとわかる。それだけの盛り込みはされていて、いや、見事ですよ。すると、なるほどこういうネタないし展開ないしがあるんじゃないか、歌聴いて思いをはせる。そんなことにもなって、なんだか順序が逆ですが、まあこういう楽しみかたもありですよね。

キャラソンとしてのインパクトは、やっぱりあっかりーん、だと思うんです。なんせ、存在感がありませんという、作中でも繰り返し繰り返し出てくるネタ、それの駄目押しともいえる非常に狙った歌。これは徹底してるなあ、感心するわけですが、はまってるのはどれかというと、断然02、結衣先輩の2曲ですよ。『ごゆるりワールド』、『クールナンバー』。はじめて聴いた時は、なんだかちょっと乱暴というか、擦れっ枯らしな感じがして、あんまり由衣先輩っぽくないなあ、なんて思ったのですが、それはあくまでキャラソンとしての評価。その曲だけを評価すれば、すごくいい! まずは『クールナンバー』にはまった。なんべん聴いても飽きない、癖になる。『ごゆるりワールド』にもはまった。こういう感じの歌、もっといろいろ、たくさん聴きたいなあ、そう思ったくらい。ほんと、この2曲、ものすごく好きになってます。

あんまり由衣先輩の2曲が好きなせいで、なかなか歳納京子とちなつの歌が浸透してこないんですが、これらもいずれ好きになりそうな感じ、というか、実際好きになりつつあります。気になるところ、いくつもあって、それらをとっかかりにして好きになる、そんな感じでこれらの歌は聴いています。

あ、そうだ。コミックマーケットで先行発売されたミラクるんのCD、通販が開始されていたので、買いました。これも劇中に流れてましたね。この、キャラソンが別個のものではなく、本編と関係してるというのがちょっと嬉しい、なんて思っています。

  • なもり『ゆるゆり』第1巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2009年。
  • なもり『ゆるゆり』第2巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2010年。
  • なもり『ゆるゆり』第3巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2010年。
  • なもり『ゆるゆり』第4巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第4巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年;限定版,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第5巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第6巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第7巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • なもり『ゆるゆり』第7巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年;限定版,2011年。
  • 以下続刊

Blu-ray

DVD

CD

2011年9月10日土曜日

『まんがタイムきらら』2011年10月号

『まんがタイムきらら』2011年10月号、昨日の続きです。

『箱入りドロップス』、これはいい感じ。カラーも素敵。女の子ふたりの浴衣、柄も色合いも綺麗で素敵です。いや、ほんと、扉の雫、にこにこしてすごく可愛い。萌の紺の浴衣も落ち着いてしめやか。素敵なお姉さんです。で、本編の雫さん。びっくりのおどおどだ。手をつなぎませんか、って、わお、萌さんやってくれます。うん、これは陽一が手をひいてあげるべきでしょう。しかし、はじめてのお祭りに嬉しさいっぱいの雫、もうたまらんなあ。この、隔離されてて、これまで楽しいことも全然経験してこなかった、そんな女の子を、みんなで応援しようっていうね、そんなところが見えて、もうなんかじんとしちゃった。あの熊のくだりですよ。萌の反応、これで一発インパクト加えておいて、その次の一本ですよ。ああ、みんな頑張れ! そう思いたくなる、そんなエピソード。もう、たまらぬ。ほんと、すごくいい、すごく楽しく、気持ちぐいぐいひっぱられる、そんな話でした。

『サンタとトナカイが、小学生で。』、ゲストです。戸中井由智乃と三田木香歩子は、人の姿に身をやつしているトナカイとサンタクロース。夏のこの時期にプレゼントを配っているというんですね。何故!? ここ、南半球? って、いや、去年のクリスマスで配りきれなかったらしい……。防犯システムの進歩が、サンタクロースの活動を妨げてる! って、なるほど。しかし、あの侵入、いやプレゼント配布に用意された道具のアレなこと。で、プレゼントもBLとか、なかなかナイスですね。ちゃんと欲しがってるものをあげるんだ。この、届けにいって遊んじゃうとか、このへんが小学生サンタなんでしょうね。連載にはむいてない? そう思ったりもする漫画ですけど、はしばしに気のゆきとどいたネタ、見せかたがある。悪くないように思います。

三者三葉』、今回は西山近藤の話っぽいですね。この扉、すごくいい。で、本編、西山を怒らせたといって近藤がへこんでる。って、この人、本当に無自覚なんだなってのがわかる。いや、これまでもいろいろ描かれてきたことですけど、ほんと、近藤さん、容赦ありません。まあ、今回とどめを刺したのは双葉ですけど。でも、無茶ブリに機嫌そこねながらも、ちゃんと期待に応えようとする西山さんですよ。いい子だなあ。なんでやねん! とかも、ほんと、健気な人。その健気さがあるからこそ、最後の最後、近藤のとどめ、これが効くんだろうなあ。ほんと、西山近藤にスポットあてつつ、メインメンバーにも光を当てていく、実に面白い回でした。

『だいすき♡』は、太一志津回ですね。いやほんと、千夜がからまないとこんなに穏やかなんだ。って、え? 穏やか? しかし志津さん、この人も太一のことちゃんと心配して、いい人よね。あんまり幻想持ちなさんなと忠告して、いや、けど自分にもダメージとかね。この人もいい感じに深みにはまってますよ。で、その後、デートっぽくなっちゃうのね。靴屋での雰囲気とか、いいじゃない。このふたり、付き合っちゃえばいいのにね、そんなこと思っちゃうくらいで、喫茶店でもね。互いにいいとこ悪いとこ、わかってる。そんなふたりはいい関係だと思います。地味で静か、そんな回だけど、よかった。しみじみする話でした。

My Private D☆Vはほた。です。で、これ、なんとショートストーリー仕立てか! 驚いたけど、こういうのもいいなあ。女の子ふたりの、友情からほのかな恋心? 淡く曖昧な思いをすくいあげて、だんだんに深まっていくその様子描かれて、なるほどイラストも実にいい感じ。話が主でなく、イラストが主でもなく、そのふたつがあいまってともに支えあう、互いのよさを引き出す、そんな風合い。やわらかでやさしげで、とてもよかったです。

  • 『まんがタイムきらら』第9巻第10号(2011年10月号)

2011年9月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2011年10月号

『まんがタイムきらら』2011年10月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』。ちょこんとすわっているゆずこ、なんかいつもと雰囲気違うな。ちょっと現実よりのプロポーション、男の子っぽくもあるけど、けど間違いなく女子な雰囲気、すごくいいですね。背後の淡い緑、パステルでいいのかな? 淡い色合いでもって浮んでくる文字、その散らされかたがなかなかにナイスで、ちょっとポップ、ゆずこのTシャツもポップ。かわいくていい表紙だと思います。

チェリーブロッサム!』は、大倉山先輩のおうちですよ。って、すげえ、なんだこれ、お城かよ。いやしかし、先輩、いいお姉さんだなあ。あの、頼っても良いんだからねって、いや、くいくいのところ、扉の時点からめちゃくちゃ可愛いんですけどさ、いや、いいわ、大倉山先輩、好みだわ。で、この人の下着姿やらなんやら、見られることに躊躇ないっていうの、この環境で育ったからこそなんだろうなって思うんですね。単行本でもそうだったでしょう。着替えに、そして今回はお風呂、他人、使用人が普通にそこにいる。だから、見られることが日常、あたりまえだったのかもなあって思わされるんですね。しかし、ほんと面白い人。パンツを仕込んでいた。で、この仕込みに気付いてる時点で、大咲、欲望に負けたってバレてるよな。しかし今回は、本当に大倉山先輩回でした。幼少のころ、だんだんに大きくなっていく、その節目節目の先輩が写った写真とか。いや、あれは魅力的。でもって、ちょっとブラコン? 使用人にも愛されてるようで、すごくいいラストでしたよ。

『スマイル・スタイル』は、百合さん、大活躍だな。百合のこと、なんだか気にくわないわ、って感じの女子ふたり。なんかノリのいい楽しい人たちだな。ツリ目さんが可愛いぞ! で、百合にちょっと困った人たちをけしかける、って、結果的にそうなってるだけで、このふたりは観察してるだけか。しかし、それで連戦連勝の百合ですよ。委員長陥落、ツンデレ陥落、不思議ちゃん陥落、で、モブ子ってなんだこりゃ。特徴もない、顔も描かれない少女A、この子も陥落、生徒指導の先生も陥落。すばらしいな。クラスメイトもすっかり百合のこと受け入れて、しかもなっちゃんまで。で、この二人、あっちゃんとなっちゃん、単発キャラなの!? それはなんだかもったいない! いや、ほんと、もったいないですよ。

『隣のあるの。』、ゲストです。幼なじみのあるの、ずっと彼女に守られてきた佑二があるのと再会する。いえね、佑二はすっかり男の子になって、反面あるのはなんだか残念どじっ子に育ってて、そんなふたりのでこぼこな関係なのでしょうか。佑二を守ると意気込むあるの、鎧とか着込んで、ほんとやる気。対して佑二はしっかりして、けどあるのにはドキっとさせられて、この前提はいい感じだなって思いますですよ。で、犬と同室なのか。すごいな。というか、座敷犬なのか、こいつ! どう見てもグレートデーンなのに! 

『ましゅまろ×タイフーンッ』、最終回ですよ。なんか、ばんばん終わるなあ、そう思ってたら、これ、2巻出るのか。よかった。2巻完結なら、わるくないサイズかなって思えます。で、最終回は海ですよ。女の子4人で海。テンション高めなきなこ、そう思ったら、クール気取ってる花乃、うん気取ってるだけなんだね。この、からかったりしてる、その雰囲気すごくいい。で、海でもいつもどおりのきなこなんだけど、あの雛のピンチにかばってくれた、そしてみんなもやってきた。これ、いいですね。これまでに登場した人たち、みんな一緒の最終回。にぎやかでいいなって思ったのでした。

  • 『まんがタイムきらら』第9巻第10号(2011年10月号)

2011年9月8日木曜日

『まんがタイム』2011年10月号

『まんがタイム』2011年10月号、昨日の続きです。

『もいんの高校野球日誌』、これ、素晴しい扉だな。ボールを磨く、それさえも嬉しい。もいんの磨いたボールの輝きがすごい。この1ページだけで、もいんがどんだけ野球のこと好きかがわかろうもので、で、ページをめくっていけばそれ以上。もいんの、内気で気弱そうな風貌、これが野球に対する意欲の発露、それと強烈なコントラストを見せる。これが魅力であり面白さでしょう。素晴しいと思います。しかし、あの監督にずけずけ指摘するっていうのとかね、しびれますよ。采配ミスの指摘も素晴しい。ほんと、この子が監督したらいい。雨の中、率先して準備する、ほんと、野球にかける青春、どころか人生もかけそうな勢いね。この熱意が部員をひっぱってるってのもナイスだと思います。

『まだまだ浅野さん』は、そのセンスの源がわからない。食パンをたてにスライスとか、よくこんなこと思い付くなあ。で、50ccの計量カップ。この発想もわからんのだけど、浅野さんが内心止めて欲しいと思ってるのが変に面白い。この、最初のうちは、これどうなんだと思って、踏み込むべきか退くべきか、決めあぐねて読み進めるうちに引き込まれている。って、前の妖怪ものがそうだったんですが、浅野さんも同様、なかなかにあらがえないものがあります。

『営業侍和華さん』、ゲストです。って、昨日の「新人さんいらっしゃーい!!」に参加されてたG3井田氏の漫画です。って、これが初掲載なら、そりゃ特別企画の自己PR、あれ見てもわからんわけですよ。だって、順番が逆なんだもん。さて、本編。山奥で修行していた相馬和華。武術と山菜の見分けに自身ありの彼女が、中途採用で入社してきた! って、よく入れたね! これ、武士っぽい価値観の和華さん、この人はあれだけど、心配してるとこ見るにお母さんは普通っぽかったり、またつっこみ役の吉田、つっこみつっこみ絶望する、その様面白かったり、けど一番強烈だったのは、私は社会の生ゴミです、でした。

  • 『まんがタイム』第31巻第10号(2011年10月号)

2011年9月7日水曜日

『まんがタイム』2011年10月号

『まんがタイム』2011年10月号、発売されました。表紙のテーマは、秋の味覚? でも『おとぼけ課長』が食べてるの、あきらかに渋柿で、ああ、あのしびれるというか、いがいがするというか、渋い感じ、それがいかにもな感じで伝わってくるイラストです。そして『だってあいちてる』、ぶどうですね。畑中がぶどうを食べさせてもらってます。介護じゃないよ。

『ロコ・モーション』、ゲストです。ヒロインは伊那地ひろこ、ロコって呼ばれてます。その友人、白鷺ももこ、この子はモコと呼ばれていて、ふたりでロコモコ、じゃないな。高校3年生。そろそろ進路を決めないといけない、そんな時期にのんびりしてるロコ。対してモコは筋金入りの鉄道マニアらしく、そうか車掌になりたいのか。昔なら女性で車掌とか運転士とか、難しかったろうけれど、今では普通だものなあ。彼女のような夢を見ながらも果たせなかった人もいるだろう。うん、モコにはいい時代になりました。しかし、モコに好きになってもらいたい、その一心で鉄道研究会に入るロコ。そこでの聞いても理解できない会話とか、あれってインバータだっけ? なんか懐かしい響きです。キャラクターは可愛く、話の流れも期待できそう、そんな感じ。楽しみに続く掲載を待ちたく思います。

で、ロコがモコにモーションかけるから、ロコ・モーションでいいのかしら。

『ニッポンのワカ奥さま』、これ、わからない! 秋の夜長、あんな素敵な奥さんがいてすることないとか、なにいってるの、ダンナ! ほんと、いってることわかんない!

特別企画「新人さんいらっしゃーい!!」、ペンネームの由来&自己PRであります。参加者は宮下二三(『ハードボイルドになりきれない』)、きんのりふみ(『もいんの高校野球日誌』)、G3井田(『営業侍和華さん』)、岩田鷹吉(『極小刑事ミニさん』)、城戸みつる(『まだまだ浅野さん』)です。アピールのうまい人、苦手な人、これは重要かもなあ。ちょっとそう思いました。こういっちゃ失礼ですが、正直作者、覚えてない。そこでちゃんと自分の漫画のタイトルないしキャラクター描いてくれる、それで、ああ、あの人か、一気に近しくなるんですね。といいたいが、城戸みつる氏。この人はすごいな。あの強烈な自筆署名、あれだけでなに描いてる人かわかる。強烈な味がある人だと思います。しかし、新人さん4名、みんな男性なんだ。意外というか、4コマ新人で男性ばかりってめずらしい、そんな印象もあったりします。うまいことレベルアップして、長く描かれるようになるといいなあ、そう思っています。

『ハードボイルドになりきれない』、すごく気にいっています。所長のダメっぷり、っていったらあかんのかな、いや、さっきの企画のネタでそんなこと書かれてたので、でも、この所長のあかんとこ、それが素晴しい。知らない人と会話できないとか、その様子が描かれた、完全に心を閉ざしたという表現、バンバンバン、あれはいかす。顔がさ、いかします。この漫画は、所長の放っとけなさ、助手の有能というかやり手な感じ、それがすごくいいんですけど、今回の「尾行」みたいに、面白い案件、そういうのもあるのは強みのように思います。しかし、探偵さん、全部つきあったのか。

  • 『まんがタイム』第31巻第10号(2011年10月号)

2011年9月6日火曜日

蛍火の杜へ

 アニメ『夏目友人帳 参』、これがおすすめといわれて、見れば確かに素晴しい。しみじみと伝わってくる心情、その豊かさ、ささやかなしあわせを大切にしようというかのような夏目の思いは、静かながらも強く心を揺さぶって、ほんと、教えてもらえてよかった。知らずにいたら、人生の楽しみにおける損失だった、そう思うほどです。さて、『夏目友人帳 参』見てましたら、『蛍火の杜へ』のCMが流されてまして、ふーん、興味あるかな? そんな風に思っていた。けど、今は見にいきたいな、そう思っていて、それは原作を読んだから、なのですね。

今日書店にいったら、愛蔵版というのが出ていたのでした。これは、どうしよう。ちょっと考えて、買ってみた。それは、映画への興味もあったのだけれど、同時にこの人の描く漫画、それはどういう感じなのだろうと思ったから。これが大きいように思います。私が知っている緑川ゆきは、あくまでもアニメの『夏目友人帳』でしかなくて、実際のこの人の手になるものを見たことはまったくない。『夏目友人帳』は現在12巻刊行されていて、今から買うにはちょっと気力が必要。ええ、1巻で完結する『蛍火の杜へ』は都合がよかったのですね。続刊がない。短編。手軽に買えて、手軽に読める。雰囲気を知るには最適と思われたのでした。

アニメはしみじみと語られる散文の物語、対して原作、漫画は詩のようであるな。淡く綴られる心象の風景。コミカルな描写もあれど、時に挿入されるモノローグ、それはしたたかに心を打って、かすかに痕を残して消える。描かれるものは、物語の起伏であるというよりも、思い、感情、気持ちの継続していく、その流れであると思われて、ゆえにその気持ちの心にそっと秘められつつも、いつか思いをあらわにせねばおられないまでに大きく動いてしまう。その明かされる瞬間の、閃くような眩しさは、幸福であり、悲愴であり、もう言葉などいらぬよな。そう思わされるほどの充実で、しかしその鮮烈を受けて静けさに返す、そうした言葉もまたしなやかに息衝いているのでした。

私は、これほどまでに強く人を思ったことがあろうか、そう思わされる物語でした。そしてこれが、アニメとなって、また違った表現手法で語られるとなれば、どのような世界を見せてくれるだろうか。見たい、それを知りたい。そうした気持ちがとどまらないのです。

  • 緑川ゆき『愛蔵版 蛍火の杜へ』(花とゆめCOMICSスペシャル) 東京:白泉社,2011年。
  • 緑川ゆき『蛍火の杜へ』(花とゆめCOMICS) 東京:白泉社,2003年。

CD

2011年9月5日月曜日

『まんがタウン』2011年10月号

『まんがタウン』2011年10月号、発売されました。表紙は秋の味覚ですね。ぶどう狩りにいったしんのすけでしょうか。ひまわりは梨を持っています。これに『少年アシベ』、『ちはるさんの娘』、『今夜も家呑み!ご当地グルメでカンパーイ!』、『はいぱー少女ウッキー!』のカットが散らされています。

『ちはるさんの娘』は宝塚ならぬ宝束の歌劇ですよ。一度見たいと思っていたちなつさんのために、武者小路がチケットを都合した。って、これすごいな。大階段のシーンとか、宝塚的魅力がばっちり描かれてると思うもの。本物は羽根とかもっと派手な気もするんだけど、でもあの表情、髪型、あれら、すごいよね。ということで、トップとお食事とか、なにこれ、夢のよう? というか、普通に梅本がついてきてる謎。というか、梅本、最低だ! これはちなつ先生争奪戦から脱落だな、そう思ったら、わお、武者小路も脱落だな、これ。というわけで、園子さんがちなつに助けられて、恋に落ちて、ちなつさんは困ってるみたいだけど、でもこのカップルが一番仕合せになれそうな気がします。がんばれ、ソノさん!

『今夜も家呑み!ご当地グルメでカンパーイ!』、新連載です。お酒飲むのが好きだったのに、結婚して子供もできて、飲みにいくことすらままならない。なので、ちょっとでも居酒屋気分を味わおうということで、郷土料理つくって、ちょっといいお酒用意して、そんな企画ですね。第1回はちりめん山椒、京都の料理らしいですが、こんなん知らんなあ、と思った時点で理解した、ああ、知ってるよ。あれ、ちょっと苦手なんだよ。うちでは多分常備してるんじゃないかな。弁当のおにぎりに入ってたりして、ぴりぴりして苦手だからやめておくれといったことある。そうか、あれか。確かに普通にある料理。うちのは母か父か知らんけどが作ってるな。ざるに山椒の実が山程あけてあったりするよ。

というわけで、郷土料理、おつまみによさそうなのをそれっぽく作ってみます、レシピも載せます、そんな漫画。気のきいたの、いろいろ紹介されたらいいな。そう思わせてくれる第1回でした。

『夢からさめても』、ゲストです。公務員、星幸久にはヒミツの能力がある、ということで、夢で未来を見るのだそうです。しかし、この人、筒井さん、いやさ美弥さんに関係する夢しか見ちゃいないじゃないか。堅物の眼鏡さん。そう思っていたら、なんかえらい可愛いっぽい。でもって、実際そうっぽい。ぬいぐるみのクマがないと寝られないとか、幻想の生物みたいだ。けど、さすがの予知夢の威力というべきか、幸久、美弥さんと付き合うことになりそうな雰囲気。けど、この漫画が続くにはここで付き合っちゃったら駄目なんじゃないか? いや、いいのか、付き合っても。などなど。なかなか悪くない、楽しんで読める漫画でした。

『かりあげクン』は、さすがに昔のような勢いはない、といいたいのだけど、でも今なお強烈に作用するネタが溢れているから、ほんと、ものすごいなと思います。日曜大工、日曜シェフときて最後に日曜パパで落とす、この時の子供の楽しそうな顔とか、地味にいいなあ、そう思ってたら、のり弁の落ち。あれは面白い。なんというのだろう、あの絵が面白い。基本安定して面白いところに、こういうナンセンスだったり、小ネタが効いてたりする、そういうのがぐっとくる、そう思わされました。

  • 『まんがタウン』第12巻第10号(2011年10月号)

2011年9月4日日曜日

ロウきゅーぶ! キャラクターCDシリーズ

  ええと、まだ原作第1巻を読み終えてないのですが、『ロウきゅーぶ!』、楽しく見ています。というか、結構はまってる部類かも知れません。小学生美少女たちのバスケ部をコーチする、そんなキャッチーな設定見て侮ってかかると意外やしっかりしたバスケものという、そのギャップがナイスです。とはいえやっぱりキャラクター重要、ということでキャラクターソングCDなど連続リリースされておりまして、現在2枚目まで出ています。で、これがなかなかにいい感じ。楽しみにして買って聴いているのであります。

2枚、ということで現在出ているのは湊智花と三沢真帆ですね。収録内容は、それぞれのキャラクターソングが1曲、キャラ別にアレンジされたテーマ曲『SHOOT!』が1曲、そしてモノローグですね。智花の場合は「ひとりごと」。真帆は「そうだんごと」。その後ひめごと、なやみごと、ならいごとと続くのですが、これが強烈。めっちゃくちゃ面白いの。というか、聴いててにやにやする。非常にまずい。人に見せられない、そんな状況ができあがってしまう、そんなトラックなんですね。智花はやけに変態チックだし、まほまほは紗季に電話してる、そんな状況なんですが、収録されていない相手の声が聞こえてくるかのようにいきいきとしたモノローグ。面白いわ。うまいわ。とてもいい、ちょっとファンになってしまいそう、そんな勢いです。

しかし、メインは歌ですよ。智花は花澤香菜さん、まほまほは井口裕香さんが歌ってるわけですが、井口裕香さん、『SHOOT!』でもそうだったんだけど、『SHOOT! -No.5 MIX-』もこれがまほまほとは思えない大人っぽい歌い方で、わお、これすごくいいよ。そう思ってたら、途中のラップが当然まんままほまほでくるから、ギャップがすごい。強インパクト。うわあ、すごいな。まいっちまってるわけです。もちろん『SHOOT! -No.4 MIX-』も好きなんですけど、あのテンポのはやさ。すごいよね。自分の固有のテンポが遅めのせいもあるみたいなんですけど、ついていけなくてまごまごするくらい速くて、聴いてる途中、どんどんテンポが走ってるみたいに感じられて、けどこの快速快活な感じ、これが智花なのか。なのか? わからんのだけど、びゅんびゅん先に進んでいく、その感じ、大好きですよ。

で、キャラクターソングも好き。『SHOOT!』は結構意外性が強い、そんな印象があったのですが、キャラクターソングは正統的って感じですよね。とにかく可愛い、そんな感触があって、『自主恋 Shoooooter!』も『ミライ☆シュート』も、どっちもいい。『自主恋 Shoooooter!』の方が落ち着いてる、というか、おっとりしてる? 『ミライ☆シュート』は、これ難しそうよね。途中、調性を見失いそうになる、そんな感覚がクラクラキラキラな感触を叩き込んできて、いや、いいですよ。

キャラクターCDは、次の永塚紗季で折り返し。あと3枚残っています。はたして『SHOOT!』はどうなるのか、またキャラクターソングは? すごく楽しみで、けど毎週発売とか、意欲的ですよ。でも、買う方としては、一度にどんと出して欲しかったりしますよ。

  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2009年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第2巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2009年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第3巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2009年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第4巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2010年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第5巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2010年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第6巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2010年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第7巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2011年。
  • 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第8巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2011年。
  • 以下続刊
  • たかみ裕紀『ロウきゅーぶ!』第1巻 蒼山サグ原作 (電撃コミックス) 東京:アスキーメディアワークス,2011年。
  • たかみ裕紀『ロウきゅーぶ!』第1巻 蒼山サグ原作 (電撃コミックス) 東京:アスキーメディアワークス,2011年。
  • 以下続刊

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2011年9月3日土曜日

『まんがホーム』2011年10月号

『まんがホーム』2011年10月号、昨日の続きです。

『南の島のサツキ』、ゲスト2回目です。離島に暮らす女の子。クラスの人数、いや学校全員か、が5人。そこに転入生がひとり加わって、やっとこさ6人になったという、そんな土地。サツキは素直で元気で明るくて、とんでもなくいい子、そんな感じなんだけど、転入してきた結城冬眞、この人はなにか不満でもあるようで、荒れている? けれど、こんな彼をサツキが変える。そんな展開が用意されているように思えます。けど、いきなり制服脱いで飛び込んでって、鮮烈だけれど、違う意味でドキドキするな。あれ、あがる時どうなるんだろう。いらんこと心配しています。

『あゆみさんは心配性』って、まだゲストだったのか。心配性のお姉さん、なんだけど、初期の頃の見てるこちらが心配になるような心配性から、ああ、またお姉さん、やらかしちゃったよ! そんな感じになったものだから、今は安心して楽しめる。失敗にもほのぼのとした感じがあって、いや、これいいですよ。安定して面白い。あゆみさんもすごく可愛い。あの固まっちゃってるっていうのも、いやほんと可愛い。まあ、ちょっと別の意味で心配だったりもしますけど、もういい大人なのに。お盆のお墓参り、おじいちゃんあばあちゃんにも愛されてる。お父さんには溺愛されてる。いや、その心配されるの、わかります。けど、心配されるのは危ういからだけじゃないよね。友達からも愛されてるもの。その感じ、いい人感がもうたまりません。

あ、そうそう、すず虫逃がして、弟に助けを求める。あの時の顔、あれはいいなあ。ものすごいキュートじゃん。それから、お母さんによく似てる! こういう、決めになるコマの表現、表情、それがすごく素敵です。固まる瞬間とかも、動きがあって、それが止まると感じさせる。すごくいい絵でした。

『腐女子主婦がゆく!』、えらいことになってきてるな。最初に出てきた馬のスクリーントーン。これ、いったいなんなのか、そう思ってたら、うわあ、驚きの手抜きアイデアだな。いや、さすがにこれはギャグ、本気じゃあるまい。そう思って、いやだって、パカランパカランのギャップ、どう見ても落ちなんだもの。M元嬢の帽子の指摘をうけて出された対応策とか見れば、なおさらギャグ。これ、ほんとに真面目に笑わせにきてるだろう。それこそ、BL作家を目標に! とかじゃなく、漫画家自虐ネタで笑わせよう、そんな漫画になっていると思います。

  • 『まんがホーム』第25巻第10号(2011年10月号)

2011年9月2日金曜日

『まんがホーム』2011年10月号

『まんがホーム』2011年10月号、発売されました。アイドルオンステージ、ということで、『らいか・デイズ』らいかがアイドルに! これ、なにか元ネタあるのかな? いかにもダンスしますよといった雰囲気させています。この他には『椿さん』が往年のアイドル風に歌ってて、『夫婦な生活』は袖にヒラヒラつけて、ロカビリー? アイドルというと、ちょっと懐かし風になっちゃうんでしょうか。そして『そよ風そよさん』。いちごの被り物しています。って、隣にあるの、リアルサイズのいちごか。すごいな。

『ふつつかな文香さん』、ゲストです。文香さんは兄嫁。いろいろあれこれ、いたらぬお嬢さんで、片付けできない、炊事洗濯だって駄目。けど、凜はそんな兄嫁のことが気になってしかたない。ずっと年上なのに、いたいけ、可愛さにぐらぐらきていて、けど文香さんは夫のことを愛してる。この、見事に一方通行、まったく実りそうにない片思い事情。けど、兄嫁にいろいろ思うというのは、古典的でさえありますよ。これ、凜君、もう辛抱たまらぬ! みたいになることはないんだろうなあ。いや、なっても困ります。

『東京!』は季節のエピソード、文化祭であるのですが、おばけやしきだなんだと、ありがちに傾きそうな状況、そこに不参加という意見を叩き込むムサコ。これはなんだか新しかったな。いかな私も、これは思い付かなかった。しかしお化け屋敷の仕掛けを作るという、それだけのことで、えらいこと怖がるたまこ。小動物感が出てて、すばらしくいいな。で、ムサコの威力をそぐために用意された猫の着ぐるみ。こいつをトレードするっていうのも、ほんと、たまちゃん、輪をかけて怖くないな。今回は文化祭の準備の風景。ということは、次号は文化祭当日なのかな? お化け屋敷がどうなるか、それから渋谷の女装。いろいろ楽しみなしこみがいっぱいです。

特別エッセー企画は「理想のお手伝いさん」。執筆者は楯山ヒロコ、カワハラ恋、櫁屋涼、井上トモコ、水沢あゆむです。いきなりの四コマの枠ひいてくれる人にやられて、いやほんと、えらいこと面白かったのですが、他の人のを見ても、意外といたれりつくせり的なものを求めてない。堅実ですよね。ご飯作ってほしい、いざという時にスーパーな自分に助けてもらいたい、って、いや、それお手伝いとかじゃなくて、自助だから! わんこのお手伝いさんっていうの、これ、手伝いしてくれなくとも、可愛い生き物と高度なコミュニケーションが成立する、それだけでも充分に癒されそうな気がします。

『センセイあのね?』、素晴しいなあ。目の前で好きな女の子に泣かれてしまった。それで落ち込む早乙女ですけど、なんと、彼、ちっさなころはつぐみに守ってもらってたのか。そうか、ほんとつぐみが王子様だったんだな。で、越後屋さんににらまれ、マリちゃんにもにらまれ、で、つぐみの視線に勘違いしてと、ほんと、アップダウンのはげしい男であります。いや、まあ、最後にダウンするんですけどね。つぐみは王子様っていわれたりしてるけど、しっかり女の子だよなあ。色っぽくて可愛い。そりゃ早乙女も好きになるだろうよ。でも、その気持ちが片思いと知らされる。ああ、もっとひっぱると思ったんですよ。でも、このすぱっと決着をつけたというの、彼にはよかったなあ。今後、やっぱり悩んだりするんでしょうかね。

  • 『まんがホーム』第25巻第10号(2011年10月号)

引用

  • 楯山ヒロコ「理想のお手伝いさん」,『まんがホーム』第25巻第10号(2011年10月号),84頁。

2011年9月1日木曜日

百合男子

 『百合男子』、ちょっと話題になってましたよね。なんせ、私の耳に届くくらいです。具体的に名前を知ったのは、『ゆるゆり』アニメにて流された『百合姫』のCMでだったかなあ。ゆ、百合男子!? その異質な響にちょっとぎょっとして、しかし、これどんな話なんだと興味を持ったら、作者がなんと倉田嘘。『いつか王子さまが』の人か! これは、これは買うしかないなあ! かくして購入とあいなったのでした。

しかし、これ、主人公、無駄に凛々しいなあ。表紙には思案している男、表紙めくれば、わあ、なんだ、得意気にサムアップかよ。これが啓介。百合を愛し、ゆえに苦しむ男。ただただ愛する百合的世界。しかし自分自身を顧みれば、理想的百合世界にはまったく不要な男ときています。百合を知り、百合を臨むに際して欠くことのできない主体でありながら、その存在が理想を汚してしまう。なんという不条理。かくして、啓介はひとつの結論に辿りつく。

我思う、故に百合あり だが そこに我、必要なし…

な、なにいってんの!? 兄ちゃん、大丈夫か!? そう思うんですが、いや、まあ、気持ちはわかる(ような気がする)。なんというのか、理想的世界を夢想して、しかしそこに自分の居場所などは徹底的にないのだ、それを自ら思い知らされる。誰しもあるんじゃないかなあ。私にもありますから。とまあ、こうした感覚を抱いて、絶望的な切なさに打ちひしがれたことのある人にとって、それから百合に興味のある人にとって、この漫画は強烈に作用する。そんな気がするんですね。で、人によってはその作用、共感が同族嫌悪を引き起こしたりするんだろうなあ。

しかし、この漫画、啓介、こいつは困ったやつだなあ、身につまされながら苦笑しつつ楽しむ、そんなことも可能なんですけれど、これ、実に百合もののガイドとしても読むことができる、そんなところもあって、なんとそうか、『ささめきこと』、読んどくべきだったか。加えてゲームなんかもいろいろ出てきて、いや、もう、危険ですよ。どんなもんだろうと手を出しそうになる。ほんと、ただのレビューやガイドじゃないから、そこに描かれる感情情動をともに押し出されてくる。いや、もう、たまらん、危険であるのですよ。

危険といえば、過激派原理主義とか荒れ狂う百合漫画総合スレとか、ええーっ、百合漫画総合スレってそんななんだ! いや、存在は知ってるんだけど読んだことないから、いや、でも、なんとなくわかる気がする。で、『オクターヴ』が地雷とか! いや、でも、私は『アフタヌーン』購読してるから『オクターヴ』も読んだことあるんですけど、そうか、あれ百合ものだったか。同性愛ものというくくりでは読んでたんだけど、百合ものという認識がなくて、ああ、ここに自分の百合というカテゴリー、その線引きの微妙に揺らいで違う、そういうものを確認した思いです。なるほど、ひとことで百合というのは簡単だけど、人によってそのくくり、許容や認識の範囲が違うっていうのはあるよな。それを実感させた、あの場面。で、許容度が互いに低いと荒れ狂うんだ。すごいよね、面白いよ。で、しまいには鍋が飛んでくるんだ。

いや、しかし、ほんと、面白いです。ある程度踏み込んでしまってる人からしたら、もうたまらんものがありそう。いや、受け付けないって人もいるんでしょうけど。ほら、連載当初は切り取り線がついてたとか、すごいよね。ある意味、ちょっとした冒険、挑戦だったのかも知れませんね。で、リスクをとってリターンを得た、そんな感触のある一冊ですよ。

  • 倉田嘘『百合男子』第1巻 (IDコミックス 百合姫コミックス) 東京:一迅社,2011年。
  • 以下続刊

引用

  • 倉田嘘『百合男子』第1巻 (東京:一迅社,2011年),30頁。