2020年1月29日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2020年3月号

『まんがタイムオリジナル』2020年3月号、一昨日の続きです。

『ネコがOLに見えて困ります』

最近はやりの猫動画。兄貴さんもOLさんのこと撮影して動画サイトに公開、だなんて考えてるみたいですが、顔出しなんてしたら個人特定されるのではないか! いや、猫の顔で個人特定できるとか、それミコトくらいだから! と思ったんだけど、真の猫好きはできたりしそうな気がする……。

OLさんの可愛いところを撮ろうとしたら、どうしてもあられもないところが映ってしまって、いや普通だったらいいの撮れたってなりそうなところなのに、ミコトが気の毒がって公開するの許さないっていうのが面白いんですね。猫はじめ動物が人に見えるから、どうしても気を使っちゃう。加えていえば、OLさん、妙齢の女子だもんな。

いろいろに気を使いすぎたミコト編集の動画が、手とか耳とかしっぽとか、OLさんのはしっこばっかりになってるの、普通に考えたら失敗動画なんですけど、それが不思議と人気になってるっていうのが面白かったです。新しい切り口ってやつだ! 想像画まで出てるっていうの、これもまたおかしかったです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

有名スポーツ選手がやってくるというの、大河さんと八重のやりとりがべらぼうに面白くって、だってですよ、野球選手の!! ってのに、サッカーです。車のCMしてる人よな! には洗濯機です。冷静沈着、けっして礼を失わない八重のつっこみ。いやもう、あまりの展開にふきだすかと思いました。

ふたりで見物にいくんですね。いつもはどこにいくのも自転車だけど今回はバスでいきます。自転車をめぐる大河とみなの印象の違いとか、もう都会といなかでまるで前提が違ってること押し出してきて、さらに加えて八重の満員バスに乗れただけで満足してるところ。ほんと、普段人出のないこの地域、こうして人が集まるだけで大イベントで、たとえ目当の有名人は見られなくてももう満足っていうの、いやこれいなかあるあるじゃなく、八重だけなんじゃないのか? 一般化しちゃいけないケースだと思います。

今回、乗るバスを間違えると山にはいって大変って話をする八重のね、ほら、バスの中で酷い表情してるやつね、いつも大抵ご機嫌というかポジティブなこの子もこんなになっちゃうんだ! おかしかったですよ。そして今回、痛恨の乗り間違い。ほんと、いろいろままならないもんですね!

『通勤通学クエスト』

リコーダーが苦手なメイちゃん。クラスの子から合奏コンクールで負けたらお前のせいとかいわれちゃってね、さあどうする? と思ったら、練習がんばるんだ! いいねえ。こういうの大好き。

おうちでピープー吹いてたら寝られないから静かにしてって夜勤のお父さんからお願いされたメイちゃん。この子が公園にいってからが面白い。通りがかるご近所さんがいろいろ気にしてくれて、がんばれがんばれって応援したり、その人たちの日々の感想でメイちゃんの上達もちゃんとわかるってところも面白くって、ああこの皆で見守ってる感、すごくいい。

見守ってるっていうの、メイのこと、かわいい子だねって写真撮ってるあやしい男に、学生さんが怒りながら撮影してるやつ、最高だった。ちょっととらないでっていわれたら、かわいいおじさんなので! でしょう? こうして皆で近所の子供を大事にしてるっていうの、ほのぼので、けどそれ以上の暖かみ感じて、本当によかった。

最後の合奏コンクールの勝敗のゆくえ、これ、残念だったんですけどね、でもメイのこと下手だって怒ってた子とちゃんと仲なおりできたの、これはよかった。がんばったらちゃんと認めてくれる。ふたり、いい関係だと思いました。

『大奥より愛をこめて』

大崎様が去って、新たな御年寄が決まって、そうなると人事も刷新されるのか。これ、結構大変。蒔乃なんて降格させられたんだ。調理場にて下働きさせられてて、しかもいろいろ因縁つけられたりして、ああ、煙たがられてしまいましたね。わりと蒔乃が平気そうにしてるのがせめてもの救いでした。

この蒔乃のこと、手伝いにきてくれた菜々緒殿。この人、ほんといい人! って思ったけど、せっかくふたりの友情感じたというのに、ええーっ!? そうじゃないの? 私も友達いないから安心しなって、どうしてそんなにもハードタッチなんだ。

今回、蒔乃が気にしていたこと。自分の役目とかいってますけど、これなんなんだろう。間者ってわけじゃないんでしょう? そう思っていたら、結構無茶な手段でもって定信公に会いにいきましたよ! というか、お茶菓子にけえきって! しかも梅のせてるの? このすっとんきょうな会話のさなかにシベリアが誕生してるってのもおかしいんですが、ここから先の展開、これちょっとシリアス方面にむかってるって考えていいんでしょうか。

とめられない世の変化の流れ。蒔乃の身につけていた西洋由来の知識や技術の数々。否応なくはいりこんでくる西洋列強の事物、風俗、そして思惑。いずれは日本も開国に迫られるのではないか。蒔乃の進言に続いて、おや大崎様だ。知らず遭遇する外国船! ああ、時代が動いていく。

まさかこんなダイナミックな展開がくるだなんてまったく思っていませんでした。この思わぬところからガツンとこられる感覚。見事、してやられたと感服です。

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