2020年1月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2020年3月号

 『まんがタイムきららMAX』2020年3月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』。お正月だから? しの、アリス、カレンが着物姿で登場ですよ。みんな、ひざ丈のフリルつき着物。振り袖の華やかさ、上半身はオーソドックスに見えるのに、足元はがらりと違えてくるこの鮮烈さ。魅せてくれますね。アリスは大きな傘を持って、その下、しの、カレンが寄り添うかたちになってる。しのがなんかしっかりした感じに見えて、ええ、この子、成長しましたね。着物もよく似合って、もうこけしだなんて思わせない。そんなところもまた魅力になってます。

今月は新規ゲストが1本です。

『ひふみよワーキング』

通販会社の就職面接? けど距離感がおかしくて、面接官、真横に座ってぴったり寄り添ってくるの? セクハラかといえばさにあらず、こぢんまりとした女の子。服装もラフで、デボン紀と大書されたTシャツ着ていて、ええと、これ会社なの? 個人宅で細々とやってる家業なのかな? 作業は姉妹3人で分担してるっていってるし。

タイトルにいうひふみよっていうの、姉妹の名前なんですね。長女がひなみ。次女はふじか。三女がみゆり。そして今、面接受けているのが蒲生よもぎ。おお、ひふみよと揃いました。

しかし、これ、ひふみ姉妹、ちょっとした天才姉妹じゃないの? 三女みゆりは10歳にして高校卒業。しかも主席。そんだけ優秀ならそのまま大学いってとかならないの!? と思うも、そのまま労働。しかも姉ふたりも優秀で、皆高校卒業済み。長女は15、次女14。そのまま家業ってもったいなくない!?

初回は就職面接受けにきて、家政婦として雇われることになるよもぎの話。家事全般駄目な姉妹の実情知られて、そこからのとんとん拍子。よもぎの母がなかなかのダメな人っぽいのも含めて面白かったです。でも、よもぎ姉さん、母と同じ傾向、しっかり持ってますよね。いや、ただ単に姉に憧れた末っ子って解釈でいいのかな?

『ぼっち・ざ・ろっく!』

えらいことになってる。いや、主に大槻さんが。

ライブ当日、リハに臨む結束バンドのおかしさもおかしさなんですが、ダンボールアーマー装備してくるぼっちのインパクト! しかも、モニターの返し大きくしてくれって、ダンボール装備のまま進行してたんか。これ、もう面白さがすごかった。

面白いの、ここからもノンストップで、やさぐれクリスマスにはじまり、どんなライブしようがどうせ滅茶苦茶になるという諦観、シデロスのメンバーが安定しない理由にずっとにらみつけてくる大槻の秘密がバレるところ。そして大槻のマウントに喜多、ぼっちの逆襲が刺さるのがね、ほんとおかしくて。でも大槻、こんな局面で気弱になっちゃったけど大丈夫? あっちもこっちも心配がつきないの。おかしかった。

しかし、一連のやりとりで結束バンド、リラックスできた? 次回のステージシーン、これは大いに期待しちゃいますよ。

『こみっくがーるず』

はー、はらはらさせられました。かおすの誕生日を前にして、なにやら様子のおかしな翼ですよ。なになに? なんか心配ごと? みんなに話せないこと? え? もしかして退寮しちゃうとかそんなシリアス展開が待ってるの? もう本当に本当に心配させられて、これ、どうなるどうなる? あー! 悪い話じゃなかったーっ!

この一転しての安心感!

かおすが、自分のための誕生会開いてくれるの知ってからの挙動もろもろも不審でおかしかったんですけど、誕生会で自分のこと差し置いてもまず翼のこと心配するところ。決して譲らず、ぐっと踏み込んでいくのがね、この子、強くなったよねって思えて、その成長も友達を心配する気持ちも、両方がなんか嬉しく思えたんですね。

けど、最後にはやっぱりネガティブに落ちるのん!? あの急落! すごかった。あまりに唐突で対応しきれてない翼が読者の気持ち代弁してくれてるみたいで面白かったです。

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