2020年1月30日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2020年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2020年3月号、一昨日の続きです。

『RPG不動産』

圧倒的なドラゴンの火力になすすべもなく蹂躙されて、なんとか防壁を張るも被害甚大。この漫画がファンタジー的世界観だってことわかってても、その被害というの、大量に死傷者が出てるとなるとゾッとさせられますね。肉体が滅んで魂が抜けると蘇生できなくなる。よほどのことがないかぎり蘇生可能だけど、今回こそはそのよほどの状況で、この一刻をあらそうシチュエーション、はらはらさせられます。

さて、我らがファーに琴音。出産場所を探しているだけというドラゴンを説得すべく、飛龍を駆ってドラゴンのもとに向かうも、荒れ狂うドラゴンにファーの言葉が届かない。さらにこの場にラキラとルフリアもこようとしている、ええ、このふたりがどういう役割を担うことになるのだろう、前のめりに読んでいたらですよ、ここでファーに異変。うわー、ドラゴンに変身するの!

次から次へと、危機的状況とその変化を描いてみせて、この緊張感。ほんと興奮させられます。またファーの変身をうながした謎のフードの人物。この人、最初は敵なのかと思ったんだけど、いや案外見知った人かもなんて思いはじめています。ともあれドラゴンに変化したファー、ここからの活躍? 大期待ですよ。

『まちカドまぞく』

番外編!

作者、体調不良とのこと。心配です。こうして漫画が読めるのは嬉しいけど、どうか無理なさらないでください。

さて、番外編ではちょっと本編のストーリーから離れて、短めの日常話をテンポよく見せてくれますよ。でもって私はこういうの大好き! おお、体調不良じゃなくても、年一くらいはこういうのやってくださっていいのよ? 本編に組み込めずボツになった小ネタ集みたいのでもいいから、他の漫画家さんもこういうのやってくださっていいのよ?

しかし本当に面白かった。思わず水没させてしまったスマートフォンの回復法。米と一緒に密封すると聞いてまさかのあつあつごはん! のっけから笑って、いいですよ、切れてますよ。

これ以降の、ボケか本気かわかりにくいリコとか、やっぱりやばい小倉とか、意外とホワイト白蛇との契約、そしてミカンママ! あの鬼電のくだり、最高だと思う。なんだこの切れ味。もうブルブル震えるほど面白い。ほんとなんなんだこれ。

さらにラストの桃の夢! おかしな夢は即シャミ子のしわざ認定なんだ! まったくの濡れ衣だったわけですが、いやしかし桃さん、シャミ子のこと大好きよね。ほんと、これ地味にきましたよ。

『かぐらまいまい!』

合同公演本番当日。気持ちが高揚、あるいは緊張のせいで、こふくがひとりで大騒ぎしちゃってるのが面白かったです。足袋忘れたかも! 着てくればよかった! と思ったらあった。ほんと、このひとりで慌てて、ひとりで決着しちゃってるの。でもなんだかんだ大変にならずにすんでよかったですよね。

この公演に、以前参考にした動画のグループ、荒魂高校の神楽部も参加していたりね、もしかしたらこの人たちの御神楽を見て、意識しすぎちゃったりするのかな? なんて思っていたら、思いもしなかった方向に展開して、ええ、こふくの前にたびたび現れたあのお姉さんですよ。その姿に気をとられてリハーサルでミスを出した美夜。再び現れたその人に、こふくを連れていかないで、問いつめるその様子、いかにも穏やかでない。まさしく鬼気迫るその姿に、かつてこの人と美夜のあいだになにかあったのかも知れない、いろいろ思ったりしたのですね。

美夜もいってましたけど、この人、神様なのか幽霊なのか。自分は神様だと思ってたんです。美夜の神社の神様で、自分の氏子に関わろうと、導こうとしてるとか? みたいに思ってたんですが、本当のところはどうなのか。いよいよわからない。

むしろかつてこの人と出会ってそのはてに、美夜の大切にしていた誰かが連れ去られた、亡くなるようなことがあった。それが本当かどうかは別としても、美夜がそう思うに充分ななにかがあった。そんなこと思わされて、それだけに美夜に安息が戻ること、望んでしまうというんですね。

Aチャンネル

今回は修学旅行にいっている上級生組がフォーカスされるのかな? 京都でのいろいろ描かれて、なるほど三十三間堂にいったんですね。千本も手があったら便利そうっていうの、わかる! めっちゃわかる! キーボード叩きながら、漫画を支えてページをめくりたい! というのは置いておいても、この旅行先で見せたやりとり、基本いつもと大きくかわるところのないるんたちと、対して意識しまくってる鬼頭先生と、この対照もよかったです。

そしてるんたちの帰りを待つトオルですよ。いつになくそわそわして、でもハグしようと迫ってくるるんたちの迫力に逃げちゃうとか、ほんとこのやりとり! 他愛もないものなんだけど、なんか見てるだけで笑みがこぼれる。そんなチャーミングさありました。

トオルを見守ってるユタカにミホもいいですよね。今は先輩たちと一緒にいたいだろうと、距離おいて眺めている。そこに、この子たちの優しい気持ち、よく表されていたと思うのです。優しさはるんたちも一緒ですね。ひとり離れていたトオルだけど、気持ちは一緒ってことなのかな。皆の写真にトオルも合成してくれていてね、ええ、次は一緒にって、写真こそは雑コラ気味ではあるけれど、その心意気、大変に感じいりました。

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