『まんがタイムファミリー』2014年3月号、先日の続きです。
『軍神ちゃんと呼ばないで』、おお、連載になりましたね。読んでたら実際面白いものなあ。順当です。さてさて、今回は初陣にて勝利した虎千代であります。帰ってきてからは、なんかお菓子づくりにハマっているようで、なぜかというと戦場のゴハンはおいしくないから。兵糧丸。雑だったって、まあ、見るからにそうだろうなあ。しかしそれで越後銘菓を作ってしまう。甘いというのは、当時であれば最高の美味だったろうなあ。ほんと兄様とのコミュニケーション失敗もいい感じ。ええ、可愛い妹ですよ。
『ダ・ヴィンチ系女子高生』はクロナカ、マイ・エンジェルでありますよ。なるほどなあ、戦国時代に甘味が美味なら、ルネサンス・イタリアにおいては牛乳に果汁が豊かさでありましたか。君よ知るや南の国。フランチェスカがみどりをレオナルドとくっつけたい理由が、見事に自分のためでナイスでした。明るくて行動力のある魅力的な人。かと思えば、ルネサンス風クロナカ、これは素敵。今回は、みどりの未来人としての知識、それが生きて、レオナルドの誤解を解いてみせた。けどかわりにレオナルドの変な人感は強まった感じがしますね。変人レオナルドがみどりとの対話でもって、ちょっとずつましになる話なのかな? ともあれ、ヤングレオナルド、いいですよ。
『本の町の看板娘』、面白かった。豆本の話。お客さんから豆本をもらって、嬉しいみすず。それで興味を持って、いろいろ調べる、自分でも作ってみる。その意欲というか、熱意、のめり込み具合が実によくって、静かだけど、コツコツ静かに熱を高めていく、そんな子なのかも知れませんね。それでできた豆本。お客さんのアドバイスどおり、見せてという蘭花さんに触らせない。あのみすず、やたらめったら可愛くてよかったです。
『2倍まもります!』、おおう、会長が可愛いなあ。会長はヘタレの公平のことが好き。そのヘタレっぷりを堪能したいがために、手伝いを頼む、あの期待に満ち満ちた表情! 輝いてますね。しかし、会長、公平に誤解されてしまう。館岡副会長とつきあってるんだ。いや、そんなことないんですけど、公平の言葉、似合ってますねを髪飾りのことと勘違いして、あの嬉しそうな会長。夢のようとドキドキしてる会長。怪我した手、それを握られて真っ赤になる会長、抱き寄せられたかたちになって、死にそうに赤面する会長。最高だと思う。もうほんと、最高だと思う。素晴しかった。超見事でした。保存版だと思います。
『火消しなでしこ』、これ地味ながらも面白いですよ。住吉梢の消防学校入学式。しかし、のっけから厳しいんですなあ。遅刻厳禁。連帯責任が発生して、全員腕立て30回。うむむ、きついな。本当にこういうことがあるのかは知らないし、ちょっと前時代的とも思う連帯責任だけど、チームで動いて、一歩間違うと死人も出かねない職場だものなあ。規律がなにより重視されるということもあるのだろうなあ。消防での返事は「はい」ではなく「よし」。へー、そうなんだ。でっかい茶碗におののき、制服に喜ぶ梢。思わず顔もゆるんでしまう。ええ、憧れの消防士への道を歩んでいる。そのことが嬉しくてしかたないといった様子は、見ていてなにか引き込まれるような魅力がありますよ。
『かしこみかしこみ』、すごくよいですよ。今回はラーメン屋さんの立て直しを手伝います。まずはビラ配りから、そういわれるのだけど、まずは片付けでは? ムクに指摘されちゃうんですね。どうも店主が変わりものみたい。雑然としてる方がおいしいラーメン屋っぽいだろ? でも近所の人からは、もう潰れてる、片付いてないし、なんて思われてて、いやはや前途多難そうです。ラーメンも、おいしいんだけど既製のスープを使ってる。それをなんとかしようと頑張るムクに山椒、それからナツメ。その姿を見て店主もやる気出していくんですね。いろいろ駄目そうなところ改善していくことで、店主の気持ちが前向きになっていく。店にお客さんもくるようになって、そして最後にまたお願いですよ。ああ、いいお願いでした。食べにきてもらうのが一番のだらけ防止。皆の嬉しそうにラーメン食べる様子。それ見て初心に立ち返りすっきりと気持ちを改めた店主。ほんと、いいお話でした。
- 『まんがタイムファミリー』第32巻第3号(2014年3月号)
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