2014年1月17日金曜日

『まんがタイムファミリー』2014年3月号

『まんがタイムファミリー』2014年3月号、発売されました。『ぽちゃぽちゃ水泳部』がメインの表紙。カツ代がボウル一杯のチョコレート手にして、今まさにバレンタインデーのチョコレート作っています、そんな雰囲気。表紙のあちらこちらにいる、ちびっちゃくなった部員たちが可愛くてナイスです。そして『ひかり出発進行』。ひかりが作ってるのは、電車モチーフのチョコレートケーキ。うむ、これもナイスです。

『純情小町』、よいなあ。ああ、先輩たちが卒業ですよ。寒い日には、風炉がいいですよって。しゅんしゅん音を立ててお湯がわいてる。その暖かさ。お茶もたてて、そのくつろいだ感じ。ほんと、素晴しいよ。そう思ってたら、部長がお餅を焼き出した。砂糖9:醤油1とかやるんだ。砂糖とかつけたことないなあ。ほんと、ぜんざい、レトルト? を茶釜で温めたりとか、結構なやりたい放題。荒れる綾鷹さんが実にナイスです。しかし、これからですよ、先輩たちも卒業してしまう。ちょっとしんみりしちゃって、ふたりともに進路、決めてるんですね。思わずぽろぽろ涙をこぼしたゆっきー、憎まれ口みたいなのきいてますけど、でもそうじゃないよな。ほんと、いい子だよなあ。ほんと、そう思いますよ。うん、いい子、いい仲間です。

『ゆーたいプレイ』、寝ると幽体離脱しちゃうゆきちゃんと、彼女に振り回されるタケちゃんの話。今回は公園の幽霊に会いにいく話なんですが、そしたらそれが小さな子供なんですね。公園についたとたん速攻で寝て、幽体離脱、それで遊ぶっていうんですが、 特に成仏とかなんだとか意識してる風でないゆきがいいですね。ただどんな子か気になる。それで一緒に遊びたい。そうした興味が先に立ってる。女の子の生前の話とかもあるんですけど、ゆきのこうした性格が湿っぽさとか成仏させるためにみたいな義務感を払拭して、楽しさが強く感じられる。幽霊ものなのにすこぶる明るい、よいなって思いました。あのラストの幽霊のセリフ、あれもよかった。ええ、明るさがまぶしいです。

『教壇のポラリス』は、天文同好会の皆で海ですよ。天川先生、海鮮丼に負けちゃってね、ああ、北海道だもんなあ。きっとおいしいんだろうなあ。ええ、先生の気持ちもわかります。で、扉です、扉。わお、びっくり、超美人。素敵、素敵ですよ。本編でも、ひきつってみたり、焦ってみたりと表情豊かで、いやもう、可愛いよ。もちろん生徒たちも魅力的なんですけど、それを上回る可愛さを先生が発揮してる。そう思います。けどそれだけじゃなくて、生徒たちは遊びだけじゃなく、自分のやるべきことちゃんとわかってる。先もちゃんと見てる。それを見守っていればいいんだ。ええ、ほんと、迷いながらも先生として成長していく。そうした描写、展開が実にいいと思ったんですね。

『地味なコ、派手なコ』、おおう今回はなかなかの新展開。西條サンが、なんと千草とじゃなく、先にひとりで帰っちゃうんですね。なにか用事があるのかな? そう思ったら、おお、千草の弟千蔓と、その友達良樹に聞き取り調査するためだったっていうんですね。良樹は千草のことが好き。ええ、どこが好きなのか聞こうっていうんです。優しいところ、私も優しいわ! 頼りになる、私もね! 料理も上手で、私もだわ! なんて可愛いんだ、西條サン! いや、でも、ほんと、どうして私じゃダメなの!? って、切実だなあ。そんな西條サンに、西條サンは西條サンだから、良樹の言葉ですよ。ああ、うん、そうなんだよ。千草みたいになりたい、そう思ってきた西條サンだけど、西條サンと千草は違うんですね。けど、それは、千草も魅力的、西條サンだって負けず劣らず魅力的、そういうことだって、ああでも、西條サンはそうは思えなかったんだなあ。ここで衝撃発言、西條サン、地味活をやめるっていう。ああ、これは、もしかしたら? 自分の魅力、自分らしくあっていい、そういう結論に逹したの? わかんない。わかんないんだけど、そうだったらいいなあ、そう思うのですよ。

『宅飲み残念乙女ズ』、めちゃくちゃ面白いな。バレンタインデーの話なんですけど、自分たちでチョコ作って、誰かに贈る、そういう話にならないところがいい。グリっちが職場で大量に貰ってくるチョコレート、それを目当てにしてるっていうんですね。男前女子グリっち、意識せぬまま女子を落としまくるっていう。学生時代の勇姿。あの、ゆみみの思い出話、詰め寄られたとかね、めちゃくちゃ面白い。会社の子にこっそりインタビューっての、もう最高だと思う。虜だのヒーローだの、いや、せめてヒロインっていってあげて! もう、このグリっちのかっこいいところ、がんがん描かれて、いやもう、素晴しかったです。最後の、いつの間にか貰ってたチョコレート、これもまたいいじゃありませんか。最高でした。

  • 『まんがタイムファミリー』第32巻第3号(2014年3月号)

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