2011年11月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2012年1月号、発売されました。表紙は、おお、これは珍しい、『ハナヤマタ』と『はぢがーる』のヒロインふたり揃い踏みですね。ふたりともちょっと顔赤らめて、うれし恥ずかし、12月12日にコミックスが発売されるという縁でのダブルヒロイン表紙とあいなったわけですね。

夢喰いメリー』、アハテルノーテ戦決着の模様ですね。エンギが復帰。待ちに待った、ですよね。ナオを守るため、自分が傷付くことも厭わず矢面に立ち続けてた由衣。彼女と交代するように前に進み出て、エンギ、いや、もう、圧倒的。噂に名高いスリーピースの剣、だそうですが、そういうのを聞くとパティはどうだったのか、あまり剣など振るいそうな雰囲気じゃなかったから、ちょっと気になってしまいます。残念ながら、そうしたことを期待しても叶いそうになさそうですが。見どころは後半でした。アクションで見せる、そうした展開の最中、ナオと由衣の和解が描かれる。ナオが由衣の気持ちを推し量る、そこに言葉などは介在してなくて、けれどこの説得力。行動が伝える真意。見事だった。そう思います。感動的で、静かに心に伝わるものがある、そう思ったらまた派手なアクションが展開されて、このメリハリ。メリーの決意もしっかりと、このエピソードを閉めるにあたり、このうえなく見事な一撃でありました。

『はぢがーる』、今回はちょっとした転換点となる回じゃないでしょうか。今回の課題はかわいいと誉めてもらうというもの。それで髪型をいろいろ工夫しているのですが、うん、確かに可愛い。で、なにが転換点かというと、課題自体はわりとはやい段階で、結構あっさりと達成しちゃってるんですね。でも納得できない。なぜか? という、そこにこの人の気持ちの方向性というのが見てとれてよいじゃないかと思ったんですね。これまでは強制されたからしかたなく、こんなことできるのは本田君しかいないからしかたなく、そう言い訳してきたわけだけど、いやもう、今回の言い訳は無理矢理でした。自分で自分を納得させる理由をつくりながら、けどそうじゃないことを段々自覚していく? そんな風があっていい感じ。ほんと、じわじわ威力があがってきています。

『私がヒロインじゃない理由』。前回はちょっと込み入ってわかりにくいといっていましたが、今回はすっきりとしてわかりやすい、読みやすかったです。占い師という役割。この「役割」というのもわかってきた感じがする。劇中に紹介された「人狼」というゲーム。ここに出てくる占い師という役職、その機能。なるほど、こうした前提があって、あの設定ができてきたというところでしょうか。予知能力を持つ占い師・七御円が得た予見は自分が殺されるというもの。それで助けを求めにいくんですが、今回はまだ導入といったところですね。「人狼」、そこで語られたところからすれば、七御がその能力をもって都合の悪いことを暴いてしまう。だからその前に殺しちゃおう、そんな展開が待ってるのでしょうか。いずれにしても今はまだ動きはじめたところ。続き、来月に期待ですね。

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